日々是勉強

教育、国際関係、我々の社会生活・・・少し上から眺めてみよう。

【付け焼き刃】民主党は教育政策もダメですた!!(笑)【一夜漬け?】

2006年11月29日 00時50分47秒 | 社会と教育
  今回は「軽いジャブ」として、我が国の誇り高き第一(誰だ!!「万年」などと言っているのは!!笑)野党の教育政策を取り上げたいと思います。

  まず、毎日新聞に出ていた記事を引用します。みなさん、私がどこに突っ込むか予想しながら目をお通しください。(笑)

(以下引用)

<民主党>高校までを義務教育化 基本政策に掲げる

  民主党が策定している基本政策の原案全文が28日、明らかになった。8分野の政策項目のうち教育を冒頭に据え、高校の義務教育化など「人づくり」重視を打ち出した。第2項目の社会保障では国民年金も含む年金の一元化を掲げるとともに、消費税率5%を維持したまま福祉目的税化し、すべてを年金財源に充てるとしている。外交・安全保障分野では集団的自衛権の行使を一部容認した。同党は原案を同日午後公表し、全所属議員の政策懇談会で議論したうえで年内に決定する方針。

 (中略)

  教育分野では国が「義務教育での財政責任と学ぶ権利の保障について最終責任を負う」としたうえで、教育委員会を廃止し、「学習内容や具体的な学校運営」は市町村の役割と規定した。高校の義務教育化に加え、5歳児の就学前教育の無償化を掲げ、保護者負担軽減を打ち出した。

 このほか、格差対策として雇用法制の基本を終身雇用とする方針を明記した。 

(引用以上) 

  さて、ちょっと注釈をつけますか。

>教育を冒頭に据え

  いくら「世界史未修」「いじめ問題」がテレビのニュースやワイドショーをにぎわしているとはいえ、ちょっと極端すぎませんかね?まるで、「話題になっているから冒頭に持ってきました!」と自白しているみたいで、苦笑を禁じ得ません。

>高校の義務教育化など「人づくり」重視を打ち出した。

  高校を義務教育にすることと、「人づくり」を重視することとの間にどういう因果関係があるのかさっぱりわかりません。
  ここでちょっと、●民主党のホームページにある「基本政策」を見てみましょう。以下の引用は、11月29日午後0時時点のものです。

(以下引用)

  教育の地方分権を進めるとともに、価値観や能力の多様性を認め、自立した青少年を育てる教育改革を推進する。そのため、30人学級の実現、高校・大学入試制度や奨学資金制度の抜本的見直しなどの教育諸条件を改善する。また、リカレント教育の制度化を進めるとともに、コンピュータ教育、国際化時代に通用する語学教育などを充実する。地域の生涯学習や生涯スポーツの基盤整備をするとともに、子育てのネットワークを育成する。

(引用以上)

  ・・・高校義務化の「こ」の字もありませんね。

  おそらく、最近何かと教育が話題になっている(この時点で、自民党が仕掛けた論戦に対して受け身になっているのがわかる)ので、とりあえず目新しいことでも入れておこう、という程度の発想なのでしょう。全く、情けない政党です。

  気になったのが、

>30人学級の実現

  です。これって、どこかで聞いたことがあると思っていたら・・・。

「30人以下学級推進法案」参議院で審議に入り
日政連議員が奮闘、日教組も総力を結集しました
http://www.jtu-net.or.jp/kiji/00/04/26n2.htm

  ぶわははは、日教組の要求そのまんまじゃん!!

  ・・・失礼、少し取り乱しました。

  そうなんですね、日教組は民主党の支持団体なんでした。忘れてはいけませんね。

  どちらにしろ、高校を義務化したところで、勉強に意味を見いだせない(それよりは働いた方がいい)と感じる子どもの状況は何も変わらないでしょうね。それどころか、日教組が支持団体にいるので、日教組組合員の失業対策ではないか?といぶかしく思ってしまいます。

>消費税率5%を維持したまま福祉目的税化し、すべてを
>年金財源に充てるとしている。

  障害者福祉はどうでもいいんですか??待機児童のいる保育園の問題は??

  「細かいことは置いておけ」「揚げ足を取るな」などと私を批判するなら、週刊現代の記事のコピーを振りかざして、首相に「これは本当か?」などと質問する馬鹿議員(証拠は●こちら)の方がよっぽど揚げ足取りだと思うのは私だけでしょうか。

  年金財源に突っ込むと明言している辺り、人口の多い団塊(とその周辺)の世代目当てのおみやげ立法というのが見え見えで、腹が立ってきます。もっと若い人たちに金を出すということに発想がいかないんでしょうかね。

>外交・安全保障分野では集団的自衛権の行使を一部容認した。

  旧社会党の議員がいるのに、よくがんばりましたね(笑)。

  まあ、昨今の情勢を見て、北朝鮮が核ミサイルを撃ち込んでくるまで「9条」「平和」を唱えて待ってろなどと言ったら、●どっかの政党みたいに参議院選挙で大敗するでしょうからねえ・・・政権を取ったら、真っ先に反故にしそうな基本政策ではありますが。

  しかし、極めつけが待っていました。

>教育分野では国が「義務教育での財政責任と学ぶ
>権利の保障について最終責任を負う」としたうえで、
>教育委員会を廃止し、
>「学習内容や具体的な学校運営」は市町村の役割
>と規定した。

  なるほど、国は金だけ出して、あとは俺たち(日教組)に委せろということですね。
  本当に、この政党はわかりやすいですね。●国民の見えないところで密かに力を入れているこの政策を見ると、バックに付いているのが●こういう団体だということがすぐにわかります。自民党が経団連と外資(国際金融資本)の使用人なら、民主党はさしずめ「自称弱者」や「隠れ共産主義者」の使いっ走りというところでしょうか。

  ああ・・・上に挙げたリンクの団体と言えば、最近●こういう事件で名前が出てきましたね。民主党のセンセーがたは大丈夫なんでしょうか?

  話を戻しますが、中央の統制がなくなれば、反日教師や社会主義組合のせいで、まともな国民教育が行われないのは目に見えています。国民も、そのくらいは理解できます。何でもかんでも「中央政府=悪」だとするロシア革命の頃みたいな国家観が今でも受けると思ったら大間違いです。
 
  第一野党なのですから、もう少し与党とかみ合った議論をしてほしいものだと思います。

【遅れて】新エネルギー世界展示会に潜入してきました!!②【スンマセン】

2006年11月26日 20時03分20秒 | 「環境国家日本」シリーズ
  みなさん、どうもお久しぶりです。

  実は私は、「自動四輪免許」をこの年まで持っていなかったので、つい最近まで教習を受けていました。その後、中古で車を購入したり、駐車場を借りたり、勝ったばかりの車に不具合が出たり(笑)で、なかなかブログに手を付けられませんでした。
  更新が滞って、こちらのブログのファン(いれば・・・だが)の方に迷惑をおかけしました。ここにお詫び申し上げます。

  さて、最近気になるニュースがいろいろあって、かえってネタに困るくらいなのですが、面白い記事があったのでここで紹介しておきます。

科学者目指す女子中高生支援
http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/kyoiku.html

  女性科学者と女子中高生の交流を促進する催しがいろいろ行われているようです。
  女性の科学者を育てようと言うのが目的のようですが、別の観点からこのようなイベントの意義があると私は思います。以下のリンクをご覧ください。

理科離れの背後にある問題
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7126/rikabanare.htm

  気になるのは、このくだりです。
 
>日本の母親が学校の教育上重視”しない”学科の
>トップを数学や理科が競ってるという現状

  もちろん、ここでいう「重視」というのは、受験の点数とは関係ないと考えるべきです。「世の中で役に立つかどうか」ということです。
  女性は文科系に行く方が多かったという経緯があるので、自分の理解できるもの=重視するものという判断が働いているのかもしれません。そうだとしたら、残念なことです。
  私は男だからよく分かるのですが、男性が取る行動の多くは、女性の視線を意識して行われているのです。お母さんや彼女、お嫁さんだけでなく、同僚の女性などもそうです。
  そういうところにきて、女性が男性に対して偏った要求をしてしまうようになると、「もてたい」「悪口を言われたくない」という心理が働くため、どうしても男性の行動もおかしくなってしまいます。男の生き方は、女の評価が握っているといっても過言ではありません。

  そこにきて、「数学なんて役に立たないものより、英語を勉強しなさい!」とか「燃料電池の研究より、クリスマスの方が大事でしょ!」などと女性に言われたら・・・全てがそうだとは言いませんが、そうやって理科離れが進んでいる側面もあるのかもしれません。

  女性の意見が重視されることが多い今の世の中では、家庭(女性個人)をあまり顧みないけれども社会にとっては貴重な人材というものが、育ちにくくなっています。ドラマに出てくる、仕事も家庭(恋愛)も100%という「理想の夫」など、ほとんどいないはずです。
  男尊女卑とそしられるかもしれませんが、ここをご覧になっている(奇特な?)女性の方は、どうか自分とその男性との関係だけで、男性の「価値」を判断しないでほしいと願っています。

  たとえ女性科学者が増えなくても、上のようなイベントは貴重です。科学者・エンジニアをやる男(子ども、恋人、夫)に対する理解が深まるからです。今後も、このような活動が活発になることを期待します。
  


  さて、10月に行われた「 新エネルギー世界展示会」のレポートの続きです。1ヶ月前の新聞を読むような気分の方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかお付き合いください。

  この展示会で私が注目したのは、何と言っても燃料電池ですが、その研究の花形と言えば、やはり「燃料電池車」(FCカー)ではないかと思います。
  燃料電池は、水素と酸素の化学反応によって発電するエネルギー源で、排ガスがなく、廃棄物も水だけという超クリーンエネルギーです。(詳しくは、●こちらの記事を参照)環境への負荷が小さい上に、石油の消費を決定的に減らすことができると期待されています。
  展示会で私が実際に話を聞くことができたのは、ホンダさんの担当者の方でした。トヨタや日産も車は飾ってあったのですが、担当の方がいらっしゃいませんでした。ホンダの担当者は非常に丁寧な方で、いろいろな話を伺うことができました。ありがとうございました。

  ホンダは、●FCX-V4という燃料電池車を最近発表しました。こちらが、その画像です。



  見た目は、普通の車と変わりません。私が実際に展示会で見た感じでは、ホンダの売れ筋コンパクトカー、●フィットとほとんど同じような印象を受けました。ホンダの担当者の方によると、幅は同社ののミニバンである●オデッセイと同じとのことです(実証実験がアメリカのカリフォルニア州で行われたので、若干サイズが大きい)。

  まず、興味があったのはスピード です。
  環境にやさしい!と鳴り物入りで開発が始まったソーラーカーが、いまだに●この程度のスピードしか出せないので、心配していたのですが、FCX-V4は現時点でも最高150km/h出せるそうで、公道での加速も全く問題ないとのことです。
  車に乗っていると一番気になるのが燃費ですが、FCX-V4はフル充電で430キロ走れるそうです。実際には、300キロ程度走ったら水素を補給しているようです(高圧圧縮水素による)。これなら、水素の値段が下がれば、ガソリン自動車に十分対抗できそうです。
  安全性についてはどうでしょう。怖い話ですが、水素についた炎は目で見えないので、燃料漏れやそれに続く引火があったら大変です。この点についても聞いてみたところ、「テストを繰り返しているが、実証実験でも問題なし」とのことです。
  また、うれしい誤算としてはエンジン音があります。なんでも、タイヤの音しかしないとのことで、逆に何か音のする装置をつけることも検討しているそうです。音がしないといえば、●こちらの高級車が有名ですが、それを超えるのは間違いないようです。
  燃料電池車は固形高分子型の燃料電池を使っていますが、この電池の弱点は低温での動作と言われています。しかし、ホンダのFCスタックはマイナス20℃でも問題なく作動するようです。

  肝心なポイントが抜けていましたね。値段です。
   これをホンダの担当者の方に聞いてみると、「まだ売値をつけられるような段階ではない」と苦笑されてしまいました。
  このブログの記事でもさんざん述べましたが、燃料電池の最大のネックは「高コスト」であるという点です。しかし、だからといって、いつまでも企業の研究所の中にいる「特別天然記念物」では困ります。アメリカでは、●個人へのリース(500ドル/月)が昨年から始まっているのです。期間限定で、政府が多少下駄を履かせてでも、車を買う人間に燃料電池車を体験させるという試みが必要です。
  日本が進んだ技術を持ち、次の100年をリードすることが出来る技術なのですから、燃料電池向けのベンチャーに大幅減税を施すなど、もっと国家レベルで盛り上げてほしいものです。

  新エネルギー世界展示会でお話を伺ったのはいずれも民間企業でしたが、ようやく燃料電池が実現可能な夢になってきたという印象を受けました。今後も、燃料電池の話題があれば積極的に取り上げたいと思います。

  次回は、本来このブログが扱うべき「教育」の話題を、何回かに渡って取り上げます。
  ここのところニュースで学校だの教育だの目(耳)にすることが多くなっていますが、マスメディアの論調には首を傾げたくなるようなものも少なくありません。私なりの視点で、旬の話題を扱ってみたいと思います。