里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

オオガハスの開花

2012年07月09日 | 山野草の繁殖
私がオオガハスの実生を手がけているのを見かねた先輩ブロガーの Rohman さんから、H23年4月に、
『例え、大賀ハスの種でも他の種と交配している可能性があるので、私は出来た種は全て
 除去している』
『何だったら、私が公式の培養先から入手したレンコンを分けてあげようか?』
と、親切な助言と申し入れがあったので、厚かましく頂いてしまった。

さて、このレンコンだが、花径が24~28cmにもなるというのに、実に小さいのにはビックリ
した! Rohman さんの話では『大人の中指ほどの太さ』だそうだが、折角頂いたのに
少し心配になってきた!
レンコンの植付け(H23.4)2年目の様子(H24.9)

ところがダッ!  3年目にして蕾が膨らんできたと思いきや、翌日には開花した!
一重の花で、良い香りを放っている。
葉の大きさは15~16cm蕾の大きさは3.5×7cm(H24.7.7)

花弁の数は12枚で、花の径は16cmしかなく少し小振りだ。
多分、未だレンコンが大きくなっていないせいだと思うが、来年にはもっと豪華な花が咲いてくれる事を大いに期待している。
Rohman さん有難う御座いました!

市の花天然記念物に指定されているオオガハス〕
大賀蓮(千葉市のHPから引用)行田蓮(行田市のHPから引用)



キレンゲショウマの実生、蕾(発芽1年3か月後)

2012年07月08日 | 山野草の繁殖
H22.10.21、実付き苗購入。
我が家では夏場が暑すぎるので花が満足に咲いてくれず、特に、H22年の夏は暑くて葉が全部落ちてしまった。
そこで、
種から育てるとある程度その地方の気候に馴染んで育つ
と言うので、ヤフオクで実付き苗を買って試してみる事にした。
H22.11.17、播種。

まるでユリの種が干からびて皺くちゃになった
感じで、到底発芽するとは思えず先行き心許
ない!
H23.4.14、発芽。

ところが、意外にも発芽した!
葉の先に未だ種の殻がくっついているので間違いない。
双葉の両端までの長さは未だ1cmしかないが、
このさき生長が楽しみだ!
H23.4.27、本葉。

本葉が出てきた。
本葉の両端までの長さは3~4cmだ。
H23.7.30

対生葉が次々に伸び、6段重ねになった。
その葉腋には脇芽も覗いていて賑やかだ。
H24.4.19、発芽1年後。

昨年末までに地上部は枯れてしまったが、今年の4月に入って地表面に露出したこぶ状の根茎(1.5×2cm)から芽が出始めた。
今は3本の茎が立ち上がって約5cmまで伸びている。
H24.7.9、蕾(発芽1年3か月後)。
草丈は約40cm。
茎には2枚の対生する葉が5~6段ついていて、先端と先端近くの葉腋に蕾をつけている。
さてここからが問題だ。
花が咲くのは秋になるが、それまでに暑い夏を乗り越えなければならない。
当地の気候に馴染んで咲いてくれれば良いのだが…。

キレンゲショウマ、黄蓮華升麻(ユキノシタ科、キレンゲショウマ属)
紀伊半島、四国、九州の深山で林下に自生する多年草。 草丈は80~120cm。
葉は円心形で掌状に浅裂し、長さ幅ともに10~20cm。裂片は三角状で鋸歯がある。
花期は7~9月で、対生する苞のわきから柄をだし、集散状に3個ずつ花を開く。



ハナショウブの育て方

2012年07月01日 | 山野草の繁殖
友人から、株分けしたハナショウブ(桜奴友鶴みちのく黄金乱雲烈風)を貰った。
序に栽培法を聞いたところ、
 1.13.5cmのポリポットへ底網を入れ、苗を赤玉土単用で植えつけ。
 2.これを5個ずつ、底穴を閉じたプランターへ入れ、
 3.後は、このプランターを水を切らさぬようにして、庭先へ置いておくだけ。
という、至って簡単なものだった。

友人は、この方法で 約300鉢も栽培しているが、毎年この時期は大変らしい。
花を観賞するのも楽ではない!


ジョチュウギクの実生、発芽2週間後

2012年06月30日 | 山野草の繁殖
昔、瀬戸内海沿岸でジョチュウギクを沢山栽培していて、5月になると一面に白い花を咲かせていたものだが、現在広島県では尾道市因島などで観光用に栽培されているだけになってしまった。
嘗て殺虫剤の原料として使われていたが、その後、化学合成が出来るようになった為に栽培を止めてしまったからなのだそうだ。

何だか昔が懐かしくなったので、ヤフオクで種を買い、出品者の「育て方」を参考にして実生を試みる事にした。
H24.6.1、種の春化処理。

1.小さなビニール袋へ、種と少量の土を入れ
  て少し湿らせる。
2.ビニール袋を冷蔵庫(~4℃)に1週間程度
  保管(春化処理)する。
H24.6.8、播種。

3.その後、予め土を入れたポット等の上に、
  うすく広げるように播種する。
  発芽率は低い(約10~20%)が、発芽後
  は強健で新芽は戸外で越冬する。
4.翌春、暖かくなると一気に生長を始める
  が、開花迄にはもう1回冬越しが必要。
H24.6.15、発芽。

播種して1週間だが早くも発芽を開始した。
「発芽率は低い」との事であったが、種の量が多かった事もあり沢山発芽している。

双葉の両端までの長さは約1cmだ。
H24.6.30、発芽2週間後。

本葉2枚が出てきた。
本葉には深い切れ込みがあり、2枚の両端までの長さは約2cmだ。

ジョチュウギク、除虫菊(キク科、ヨモギギク属)和名:シロバナムシヨケギク 
地中海・中央アジア原産の多年草。
日本へは、和歌山県出身の上山英一郎が明治19年にアメリカから種子を入手して
渦巻き型の蚊取り線香を発明し、「金鳥」の名前で売り出したのに伴い和歌山県や
広島県、香川県、北海道などの各地で栽培を奨励した。
花期は5月上旬~中旬。 花の子房に殺虫成分ピレトリンが多く含まれている。



バイカアマチャの挿し木

2012年06月20日 | 花 木
庭へ植えているバイカアマチャが茂ってきたので、剪定をしたついでに、今年伸びた新芽20cm余りを鹿沼土へ挿し木した。
鹿沼土へ挿し木(H24.5.28)ガラスの蓋をして完了

その後、時折乾燥しているかどうかチェックするだけで、ガラス蓋をしているので殆ど水やりをする事もなく放置したが、1カ月に満たないのに殆ど100%発根した。
山野草の繁殖がこうも簡単なら楽勝なのだが、なかなか旨く行かない!
発根(H24.6.20)発根部分の拡大

バイカアマチャ、梅花甘茶(ユキノシタ科、バイカアマチャ属)
本州中部以西の太平洋側で、山地の林内や湿った場所に自生する落葉低木。
花期は7~8月で、両性花と装飾花が別々につき、アジサイとは逆に装飾花の方が
小さい。
両性花装飾花と蕾



盆花“ミソハギ”の挿し芽

2012年06月19日 | 庭の山野草
側溝の脇に植えておいたミソハギが茂ってきたのでバッサリ切ってやった。
舅の地方では、この花を“ボニバナ”と称し盆にお墓に供える習慣があるが、最近激減してしまったそうなので、繁殖させてあげる事にした。

と言っても、sasakiさんに教わった簡単な方法で、適当に枝を切って水に浸けておくというものだ。
その結果は以下の通りで、いとも簡単に発根した。  山野草の繁殖も、こんな具合に行くと良いのだが…!?
長さ50~60cmの挿し穂発 根

ミソハギ、溝萩(ミソハギ科、ミソハギ属)
本州以南の沼地や田んぼの近くの明るい場所に生育する多年草。花期は6~8月。
名前は“萩”になっているが、サルスベリ(ミソハギ科、サルスベリ属)の親戚。

〔名前の由来〕
湿地に生えるので“溝萩”と呼ばれるようになったと言う説と、
牧野博士の“ミソギハギ=禊萩”と言う説があるそうだ。



エンビセンノウの実生、発芽1か月後

2012年06月17日 | 山野草の繁殖
我が家のエンビセンノウがなかなか実をつけてくれないので、ヤフオクで北海道産の種
を買って実生に挑戦してみた。
H24.2.23、播種。

添付してあった栽培法に基づき、
プランターへ植えつけた後で発泡スチロールの箱に入れ、約1~2cmの腰水とした。
H24.5.22、発芽。

何だか発芽率が随分低い。
双葉の両端までの長さは0.8cmくらいだ。
H24.6.17、発芽1か月後。

本葉らしいのが出てきたが、細長い葉が出る筈なのに、いやに丸みのある葉だ。
果たしてエンビセンノウなのかどうか心配になってきた。

〔添付してあった栽培法〕
 ・春に播くと、2週間くらいで発芽。
 ・湿地性の植物なので、プランターへ植えつけた後で発泡スチロールの箱に入れ、
  約1~2cmの腰水で栽培すると、当年度又は2年目に開花する。
 ・倒れやすいので他の植物と混植すると良い。 

エンビセンノウ、燕尾仙翁(ナデシコ科、センノウ属)
北海道、長野県、埼玉県で山地の草原に自生する多年草。 草丈は40~60cm。 
花期は7~8月で、茎頂に5弁で径が3~4cmの紅橙色花をつける。
〔名前の由来〕
花がセンノウに似て、花弁の先がツバメの尻尾のように裂けている事から
エンビセンノウ”と名づけられた。



イワナシの実生、発芽8か月後

2012年06月17日 | 花 木
H23.7.30、実を購入。

ヤフオクを覗いていたら、
「梨に似た味の実をつける常緑小低木」
の実を出品していたが、花も可愛いようなので買って育ててみる事にした。

1個の実には約100粒の種が詰まっているそうだが、吹けば飛ぶような小さな種だ。
H23.7.30、播種。
栽培が難しい植物で苗を植えつけてもほとんどが1年か2年で枯れてしまうらしいが、実生だと育つらしいので、
「高山植物の実生1-青森県のラン」のイワナシの項を参考にして、ミズゴケへ播種する方法を試みた。
旨く行けば5年目で梨に似た味の実を食べられる筈だ!
H23.10.15、発芽。

何時の間にかビッシリ発芽していた!
双葉の両端までの長さは2mmしかない。
H24.6.17、発芽8か月後。

3枚の本葉らしいのがベタッと張り付いた感じだ。
本葉2枚の両端までの長さは0.8cmしかない。
梨の実に似た味を楽しめるのは、何時の事やら…!

イワナシ、岩梨(ツツジ科、イワナシ属)
北海道西南部や本州の日本海側で、山地から亜高山帯にかけて樹林内や傾斜地に這うように自生する常緑小低木。樹高は10~25cm。
葉は互生し、長楕円形で先端は尖っていて、全縁で両面に粗い毛がある。
花期は4~6月で、枝の先端に総状に3~8個の釣鐘型で淡紅色の花をつける。
6~7月になると直径約1cmの実が熟すが、梨の味に似た甘味があり食べられる。


〔名前の由来〕
岩場などに生え、実が梨の味に似ている事から“岩梨”と名づけられた。


カキランの花

2012年06月17日 | 庭の山野草
梅雨の晴れ間に咲いたカキランの花。  涼しげで、さわやかな感じがする!



ソバナ(白花)の実生、その後

2012年06月16日 | 山野草の繁殖
H23.10.23、播種。

ソバナ(白花)の種を入手したが、採り播きでも春(2~3月)播きでも良いというので、早速採り播きを試みた。

白花と言っても間近で見るとほんのかすかに水色がかっていて純白ではないらしいが、珍しいのだそうだ。
H24.4.9、発芽。

双葉の両端までの長さが0.8cmくらいの、ソバナらしいのが発芽した。
もっと沢山発芽するとソバナと判断されるのだが、何しろ発芽するや否やナメクジに食べられてしまい、判断のしようがない。
それどころか、その後も食害が続き全滅してしまった。  にっくき奴らだ!