林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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日本の報道は大本営時代なのか?

2011年09月11日 | 教養英語
野田政権が発足してわずか数日ですが、鉢呂経産相が辞任しました。新聞報道によりますと、福島原発の周辺の町を「死の町」と表現したり、「放射能をうつしてやる」と記者に放言したりして、責任を問われたのだそうです。鉢呂氏を非難する政治家に言わせれば、政治家としても人間としても最低で万死に値するほどヒドイのだそうです。

しかし、こういう報道はちょっと怪しいと思いませんか。福島周辺を「死の町」と表現しないで、いったいどのように表現したらよいのでしょうか? 「(500年経てば蘇るだろう)希望の町」とでも言えばよいのですか。

「敗戦」を「転戦」と言い換えなくてはならなかった時代、つまり「負け」を「負け」と表現してはいけなかった時代がありました。第二次世界大戦の時代の日本の言語表現です。福島の人の気持ちを大事にせよというのは、要するに嘘の希望を与える言葉を使いなさいということじゃないですか。

だから、今回の報道はちょっと怪しいと私は考えました。原発推進派が鉢呂経産相を潰そうとしたというのが事の真相ではないのか、と。

インターネットで調べてみると、簡単に異論反論がでてきます。新聞等のメジャー報道はアル空気に覆われていますが、ブログなどではそういうわけではないということを知ることが出来ます。まずは読んでみたいのが、「日々坦々」というブログ「鉢呂経産相「失言」報道でわかる、マスメディアがいかに必要な情報を伝えてないか!」です。このブログの見解を全面的に信じる必要はないですが、すくなくとも支配的なメディアとは異なる現実があり得るということを想像してみるべきだということがわかるはずです。

さらに河野太郎(神奈川県の衆議院議員)のTwitterブログも読んでみるべきです。河野氏は自民党の議員ですが、「無念の経産相」次のように指摘しています。


しかし、残念だ。

鉢呂経産相は、野田総理の原子炉の新規立地はしない、耐用年数が来たものは確実に廃炉にするとの方針を着実に進めようとしていたし、それを実現するためのかなり大胆な人事を考えていた。

経産省内外の抜擢すべき人物の発掘を多方面に依頼していたし、ガンとよばれる幹部の異動も考えていたふしがある。


また、次のような疑問も投げかけています。


「今回は、不思議なことに与党幹部からも後ろから鉄砲で撃つ発言があった。

なにか裏があったのだろうか」



私は詳しい事情は知りません。しかし、今回の鉢呂経産相の辞任については原発推進派の巻き返しの情報操作という可能性が強いと見ています。

幸いなことに現代ではさまざまな情報が入ってきます。用心して多様な情報を摂取していくつもりです。

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