林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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O.ヘンリーの英語はちょっと難しかった

2011年04月08日 | 教養英語
ベスト・オブ・O.ヘンリー [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス
クリエーター情報なし
講談社インターナショナル


O.ヘンリーは人情モノの短編小説でしられるアメリカの著名な作家である。1862年生まれで1910年と言うから日本で言えば幕末生まれの明治時代の作家ということになる。同時代の英米作家としては名探偵ホームズのコナン・ドイル(1859-1930)や『ジャングル・ブック』のキプリング(1865-1936)などが挙げられる。

このO.ヘンリーだが、昔から英語学習者用に易しく書き直されたものが教材に用いられていた。私が中学3年生のころには公立学校の教科書に「よみがえった改心」が用いられたていたし、いまでは様々なretold editionがあるし、『プログレス』の教科書にも取り上げられている。

今回は安く原書のルビ訳がamazonで販売していたので購入してみた。ほとんど昔日本語で読んだものストーリーもよく知っているし、結局は大衆小説なので、読みやすいものだろうと甘く見ていた。だが、全然そんなものではなかった。コナン・ドイルやらマーク・トゥエイン(1835-1910)とは比べものにならない晦渋な英語が多いのでる。凝った表現が多く、語彙も豊富なので、たいそう読みにくい。正直に言えば、ルビ訳(難しい単語の下に日本語訳がある)でなかったら、挫折していただろう。O.ヘンリーの朗読テープを楽しんでいた片岡義男(『5Bの鉛筆で書いた』)は相当英語が出来るんだなと再確認させられます。(片岡はお父さんがアメリカ人なので、普通の日本人ではありませんが)。

O.ヘンリーの小説を普通に楽しみたい日本人は、日本語訳を読んだらよいだろう。だが、英検1級レベルを取得してさらに語彙を増やしたい人には、ルビ訳は英単語増強としてお勧めできるような気もする。

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