林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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「言語力検定」について

2009年04月03日 | 文房具と読書
インターネットの報道によると、「言語力検定」というものが2009年の秋からスタートするそうである。

> 検定を行うのは、読書活動を推進している文部科学省所管の財団法人「文字・活字文化推進機構」。小学3、4年レベルを想定した6級から、大学卒業以上を目安にした1級の6段階に分かれる。今秋に中学・高校レベルを想定した3、4級の検定から始める。


現状では漢字検定と英語検定しか有力な検定試験はない(数学検定等もあるがまだまだ一般的ではないのではないか)。どちらも二級レベルを取得する事は、有力な学力的な目安となっている。しかし、英語と漢字では、日本語による言語能力を測定するというものではないわけで、ちょっともの足りなかった。そういう意味で、言語能力検定というものができれば、たいそうよろしいのではないかという気もしないわけではない。

だが、ちょっと気になることがあった。そもそも、インターネットで検索してみると、産経新聞と読売新聞の報道ばかりが目立ってしまう。これでは、いわゆる保守派のイデオロギーの性格の強い検定試験になってしまうのではなかろうか。

「タカマサのきまぐれ時評2」というブログを見ても、私と同じような危惧が述べられていた。

>■「経済協力開発機構(OECD)が行う「生徒の学習到達度調査」(PISA)」を全否定はしない。むしろ、以前の「国語」なんかよりは、ずっとマシだ。■しかし、これへの対応として、こういった策動には、ちょっと警戒的になるほかない。ナショナリズムがらみの「総力戦体制」っぽいし。
■それに、漢字検定協会同様、「読書活動を推進している文部科学省所管の財団法人「文字・活字文化推進機構」」って 団体自体があやしげ。


もう一つ気になることは、やはり大学受験や高校受験との関係である。この検定試験が客観的に言語能力を図ることはできるのであれば、大学入学試験あるいは推薦試験の基本データにしてしまえば良いではないか。そのあたりでどのように想定しているのだろうか。

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