小さいころから、ワシは大相撲が好きだった。どれくらい好きだったかというと、、社会人になったころ、、当時夜11時過ぎに「テレビ朝日」系列でやっていた「大相撲ダイジェスト」を観ながら晩酌をする家庭を作りたい・・と人に宣言していたくらい好きだった。
ワシの親は商売人だったので、小さいころ祖父母の家で晩飯を食べることが多かったっ。。地域でも頑固者で有名だった祖父の家での夕食の時間は、決まって「大相撲」だった・・。「巨人、大鵬、卵焼き」の時代よりはもう少し後だったけど、、ワシも自然にプロ野球と大相撲は好きになった。。
いつからあまり相撲を観なくなったか・・というと千代の富士が引退してからだ・・。だから貴乃花・若乃花フィーバーの頃とか、そんなに真剣に相撲を観ていなかった・・。もちろん、嫌いになったわけではないので、常に取組表や勝敗は気にはしていたが・・。
・・・・それで、、朝青龍問題だが・・・これはもう駄目である、、泥酔しての一般人暴行・・相手が一般人でなくても暴行傷害を犯しては、相撲取りでなくても普通の社会常識でアウトである。
ただ、気になるのが・・マスコミや一般世論の多くが、、国技としての大相撲の横綱としての品格・・みたいなところばかり取り上げられているから・・・あえて書かせてもらうと、、、大相撲をかたるなら、、よく国技か国技でないか、、という論点だけで語られるが、、もっと掘り下げて・・「神事」であるか「国技」であるか「武道」であるか「スポーツ」であるか「興行」であるかを整理していかないといけない・・・もちろん人によって受け取り方は違うので、結論など出ないのであるが・・
「国技」とは・・国が認定したその国古来のものであり、もちろん「大相撲」は国技として国が認定しているわけではないことは、みなさん承知の話だ・・。国が国技認定しているという例は意外と少ない・・おもに国家戦略上、そのスポーツを外交等に使うために認定するためで、その必要性がないことが多いからだと思う。。韓国がテコンドーを国技として認定しているということとかみると、、ああやっぱりなっっ、と思ってしまうわけだ・・。 ワシは国家戦略で国技を決めてしまうのであれば、やはり「柔道」を早い段階で日本の国技にしてしまわなかったことが・・大変悔やまれてしまう、、、。今となってはすでに遅しで、、あの日本の伝統武道の柔道は「JUDO」という道着を着たレスリングまがいのスポーツになってしまった。 大相撲がなんとなく国民に国技として認知されたのは、大相撲会場である蔵前に「蔵前国技館」という名称をつけてからである。 だからもしかしたら、国技だからという理由で朝青龍をバッシングするのはどうなのかな??という理論もなりたつ。。でも暴行傷害はいかんよっ。
で、、「神事」であるが、、たしかに「奉納相撲」や土俵入りという恒例行事は行われているが・・では相撲だけかと言うと「柔道」だって「剣道」だって道場に「神棚」をおいて、きちんとした道場では年間の神事は行っている。。ワシが若いころ習っていた「極真カラテ」も「武道」の神様である「香取大明神」を奉った神棚があって、必ず稽古の始め終わりには神前に礼を尽くしていた。 そう、日本古来の武道は常に神とともにあり、常に礼を尽くしていたのである、、だから相撲だけ特別な神事というのもおかしいと思う。。。でも暴行傷害はいかんよっ。
とはいえ、大相撲をスポーツだと言い切るのはあまりに侘しいし、、興行だと割り切ってしまっては、面白くない・・・でも、江戸時代には相撲は立派な興行で関取にはスポンサーがいて、色街での様々な廓噺も八百長の記録もたくさん残っている。 形を変えてはいけない伝統文化・・・というが、土俵ができたのも、土俵が四角から円形になったのもまだ最近のことだし、、今のように仕切り時間が決められたのも、NHKのテレビ放送が行われるようになってからだ。 結局、大相撲は人によってとらえ方の違う、非常に中途半端な伝統文化で、過去の朝青龍バッシングというのはもしかしたらナンセンスなのかもしれない。。。でも暴行傷害はいかんよっ。
ワシも含め日本の国体を真剣に憂いでいる人たちにとって、、ここまで様々な日本の伝統が破壊されていく中・・大相撲というものをある種、伝統国家の象徴のように捉えてしまい、それを外国人に荒らされていることに対して、否定的な意見をする人も多く見られるが・・・そうなら、外国人力士を受け入れなければいいので、そこに関してはワシは一部の右寄りの人とは意見が違う。でも暴行傷害はいかんよっ。
ということで、これまでの朝青龍バッシングについては、ワシもちょっといきすぎだと思っていたが、今回の暴行傷害は一般社会としても、残念ながらアウト・・・ということだなっ。しかし、朝青龍いなくなったら、、ますます相撲に面白みがなくなっちゃうなぁ・・・。
そろそろ素人スポーツジャーナリストと呼ばれるワシとしては、冬季オリンピックのメダル予想をしなくてはいけない・・・このところ当たり続けているのだが・・今回の金メダル獲得数の予想は・・・したくないくらい悲惨な結果しか予想できないワシなのだ。。