野球は楽しく

寒い。春はそこまできているはずだけど。
高校野球・開星高校の監督発言が問題になっているらしい。
なんと驚いた。教師が腹を切りたい、といったとか。仰天。
酒の場なら分からなくないが公式の場での発言とは！
でこの人美術教師らしい。美術教師で野球部監督とは珍しいと
私は思うのだけれど異色の存在だったらしい。

私はゲームを見てなかったが結果を見て向陽頑張ったね、と思っ
たが監督には屈辱だったらしい。もしそうだったのならそこから
油断も生まれ敗戦につながったのじゃないのか。絶対優勢だと思
われていたのに負けたケースなど山ほどある。
そして同じ高校である相手をそこまで軽んじていたのなら教育者
としては立派な人とはいえないかもしれない。
今日の会見でのど派手なネクタイから少しこの先生がわかったような
気がした。
しかしこういったタイプの人を称賛する人もいる。思想も右から左まで
あるように人の思いも様々だからこの先生も自分をもっているんだろう。

わが子が体育系のクラブをやっていた時のコーチは指導力はあるけれど
いかにも体育系の女性だった。試合で勝った時も「こんな相手、勝つのが
当たり前。よろこんでたらあかん」と毅然とおっしゃって私は釈然としな
かった。中学生にはもっと基本的なこと、対戦相手を尊重することをまず
教えて欲しいと思った。自分が決して体育系ではないからなおのこと釈然
としなかったのだろう。

開星の生徒たちはどうなんだろう。
おかげでなんだか考え込んでしまった。

夕方のニュースで吉田えり投手のアメリカウインターリーグでの様子を特集
していた。一人でアメリカへ行き修行とはえり投手はほんとに野球が好きなん
だなあ。ふざけながらえりちゃんを囲む大柄な選手たちに囲まれ堂々とわたり
あってるえりちゃんが頼もしい。人寄せパンダなんかじゃなかった。
がんばれ！

えり投手の様子をみて先の監督の屈託が飛んでいく気がした。
苦しんで苦しんで向上するのは当然だけど、野球はたのしくありたいね。