今日の女王サマ

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ゲイは犯罪だった-『ミルク』

2009年09月13日 | 映画&本&音楽&TV
1970年台・・・ちょっと前のような気がするけど、40年近く前になるんですね。

この頃、ゲイは犯罪だったようです。同性愛者が集まるバーは時々警察の手入れがあったりしてゲイは忌み嫌われていたんですね。

ハーヴィー・ミルクは実在の人物。私の中ではハーヴィーではなくハーヴェイとして記憶されています。

3度の州議会選はことごとく敗北。しかし回を追うごとに手ごたえを感じつつあったミルクは4度目の市政執行委員選で見事当選。ゲイであることを公表して米国史上初の公選による公職者になりました。

弱者の立場に立ち、政治的手腕を発揮し始めたミルクはプロポジション6への反対運動でも成功を収めます。
◆プロボジション6・・・同性愛者の教師をその性的指向ゆえに解雇できる(同性愛者の権利剥奪)という提案

このプロポジション6が成立すれば、最初は教育分野の同性愛者だけかもしれないけど、他の職業や居住環境、人種、障害者などに差別が拡大してしまう恐れがありました。
この映画を観るまで知らなかったことですが、ジミー・カーターやロナルド・レーガンがミルクに賛同していたこともあり、プロポジション6は各地で否決されミルク側の劇的勝利に終わります。

ミルクの存在にストレスを感じていた同僚委員のダン・ホワイトは一旦辞意を表明する(給料の安さを理由にしている)のですが直後に撤回。それを認めなかったモスコーニ・サンフランシスコ市長を射殺。次にミルクを呼び出して射殺。もう頭おかしいとしか言えない。服役はするけどわずかな期間でアッサリ出所してます(1985年自殺)。

ミルクの在任期間はわずか11カ月。享年48歳でした。

黒人の大統領が出た国で「ゲイは新しい黒人か」と言われているらしい。まだもう少し苦難は続きそうなのである。


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