今日の女王サマ

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偉大なパパを持つ息子の葛藤=『ブッシュ』

2009年05月16日 | 映画&本&音楽&TV
「いつかはボクもパパに認められたい」そんな気持ちで大統領になったかどうかはわかりませんが、ボンクラ息子であったことはこの映画を観てよくわかりました(笑)。



ブッシュを演じたジョシュ・ブローリンは『ノーカントリー』という映画で、悪党の金を持ち逃げし、殺し屋から執拗に追われる普通の男も演じています。

出てくる回数は殺し屋と同じぐらい多いのに、あっさり(観客の観ていないところで)殺されちゃってアレ?って感じ。

さて、このジョシュ・ブローリン、写真を見てもおわかりのようにブッシュとは似ても似つきません。
が、だんだんジョージ・ブッシュに見えてくるから不思議。

ジョージはブッシュ家の長男として生まれ、パパと同じエール大学に特権(レガシー・ティップといって身内が卒業生だった場合、成績が悪くても入学できる)で入り、卒業。

ベトナムの徴兵逃れも、ハーバード・ビジネススクールのレガシー・ティップもパパのお陰。何をやってもうまくいかず長続きしないが、なぜか政治家としてはほとんど挫折知らず。

テキサス州知事→州知事再選→大統領となるわけです。それも二期。

同様に二期務めたクリントンと比較すると、追われるように辞めたブッシュですが、なんとなく憎めないキャラに思えるのは私があの国と関係ない日本人だからでしょう。
ジョージ・W・ブッシュはこの『ブッシュ』という映画を、プレッツェルを食べながら笑って観ているんじゃないかなぁ。

ちなみにジョシュ・ブローリンもジェームズ・ブローリンという俳優の息子であります。

最後に、ブッシュにはいろいろ面白い発言があります。ホワイトハウスはどんなところ?と聞かれて「白いよ」と答えたというのは有名ですが、その他にもまだまだたくさん。

【ブッシュ妄言録】
◆私にとって最も大切な仕事。それは知事になることでもファーストレディになることでもありません。
(「大統領になるのが目標」と言おうとして。ファーストレディにはいくらなんでもなれません)

◆フセインが武装解除しないのなら、我々のほうが武装解除するまでだ
(「させるまでだ」を言い間違えて。)

◆私の弟のジェブは、偉大なるテキサス州知事です!
(テキサス州知事はブッシュ本人。弟はフロリダ州知事)

◆アメリカの輸入は100%、外国からなのです!
(輸入は外国から。コレあたりまえ)

◆サイズは10だった
(記者会見でイラク人記者から投げつけられた靴に関して)

パパ・ブッシュにもあります。
◆1988年、ヨルダンの陸軍参謀長官に「死海って、どれぐらい死んでるんだい?将軍」と質問。この質問自体笑えますが、答えも「かなり死んでますね、大統領」

極めつけ。
◆「7年半、レーガン大統領のもとで仕事をしてきた。二人で素晴らしい成果をあげてきたし、同時に間違いも犯した。幾度となくセックス・・・いや、セットバック(方針転換)もした」

さて、ジョージ・W・ブッシュはパパブッシュを超えることができたんでしょうかね~。