今日の女王サマ

映画、本、音楽、お出かけ、思ったことなどズラズラ書き連ねています。

お題「いちばん昔の記憶は?」

2006年06月23日 | twitter連携企画
いちばん昔の記憶は、家族の恥をさらすようですが(笑)、父と母の夫婦喧嘩を見たことでしょうか。
弟が母に背負われていたので、恐らく私は2歳。母はネンネコ半纏を着ていたので季節は冬だったのでしょう。
生来短気だった父は何が気に食わなかったのか、食べていたトロロご飯を母にぶっ掛けたんですね~。ネンネコ半纏の黒い襟をトロロがズルズルと流れ落ちて行く様を今でもハッキリ憶えています。母は当時25歳。口答えせずジッと我慢していました。父は31歳。大人気ないわがままな男でした。

台湾から引き揚げてきた父の家族は、熊本では家もなく、バラックのようなところに家族6人が住んでいました。私が見た夫婦喧嘩のシーンは母の実家の離れに住んでいた頃ですから、何事もうまく行かない生活に父はイライラしていたのでしょう。

台湾では相当いい生活をしていたそうですから、身の不運を嘆くのも分からぬわけではありませんが、イライラを身近な妻に向けるというのはいかがなものかと・・・。

生まれて初めて見た夫婦喧嘩に、私はいたく傷つきましたね。母の背中でスヤスヤ眠っている弟が憎らしくなったほどです。
おかげでその時のトロロご飯の味はさっぱりわかりませんでした。しかし、その後もトロロご飯がわが家でタブーにならなかったのは母のいい意味でのふてぶてしさのお陰かなと思います。