手帳なわたし

手帳オタクな私。若い時からその時々の生活のスタイルに合わせて手帳を選び、使い方を工夫してきました。私の今の究極をご紹介。

ふと我にかえる介護

2021-04-22 | 介護
(↑「ヒトツバダコ」かな??白い花が涼しげ。ノルディックウォーキング教室に参加中見つけました。この日、初夏を思わせるような陽気。約1時間で5.3キロ歩きましたが、汗だくでした。教室が終わった後、1時間半ほど、外のベンチに座って友人とうだうだ映画の話を。友人も映画好きでよく知っているので、話が盛り上がる、盛り上がる。楽しい昼下がりになりました。)



うちのまーさん(義母)は、

基本明るく、くよくよしない性格で、

それが幸いしていることが多くあります。


夫と義母の関係は、

腹がたてば怒る、喧嘩をする、けれど5分後には仲直りの仲。

結婚したての頃は、その喧嘩がわたしにはいやでしたが、

「えっ?」と思うくらい、数分後には普通に二人で笑ってる様子を見てきて、

こういう親子関係もありだし、

スッキリしていていいなと思うようになりました。



ところで一昨日のこと。

朝、まーさんが普段使わないバッグを出していて、

その中身を数分に一度くらいの感覚で確認している。

そしてデイケアに行く用意をした時には、

その袋をリビングのレノの上に。

「お母さん、これどうするの?」って何気なく聞いたら、

「中に持って帰ってきたジャンパーが入ってる。持って行ってそっと元のところに返す」というのです。

中を確認すると、確かにあまり見たことがないジャンパーが入ってる。


でも、こういうのを間違って着て帰って来たら、

誰かが気づくはずだし、施設の方でもわかってるはず。

でも、わたしもまーさんのものかどうか、断言できない。

というのは、まーさんはもともと衣装持ちで、

特にジャンパー類はたくさんこちらに持って来てて、

タンスに入れてたかもしれないから。

わたしとて、全部を把握してた訳ではないのです。


「じゃあ、これ、紙袋に入れ替えて、わたしが施設の人に渡して謝っておくよ」と言っても、

「あんたは言わないで。こっそり衣紋掛けに返すから」の一点張り。

自分のお気に入りのバッグに入れて持って行く気満々。

でも、きっと向こうに行ったら「これなんだっけ?」ということになるのは明白。

施設側も困られるだろうし、

ややこしくなるのは目に見えてる。

だから一生懸命説得にかかってしまいました。


わたしはなんとか説得できるだろうと思ってたけど、

何度言っても平行線。

10分ほど言い合ったけど、同じことを繰り返すまーさん。

いくら説明しても通じない。


だんだん言い合いに嫌気がさし、

「もういいや」と思い出した頃、ようやく我にかえったわたし。


そうだった、残念だけど、以前のまーさんではないのだ・・・。


むしろわたしの方が柔軟に対応して、

別の方法で、施設の方々が困らないようにしたらいいのだ・・。

そしたらまーさんも気がすむし。


最後は、半ばやけっぱちに、

「もういいです。お義母さんにお任せします」と放り出した格好でしたが、

わたしが洗濯物を干してリビング帰って来て、

まーさんのお迎えの時間の直前、キルトをチクチクしてたら、

まーさんニコニコ笑って、わたしに向かい「大変だね〜〜」。


もう直前のわたしとの言い合いも忘れ、

何事もなかったかのようにしてる。


最初に書いたように、

もともとあっさりしているまーさんだけど、

認知症が進んでも、全然根に持たない(え、わたしの方が根に持ってる??!)

というか、忘れてる??


もう最後には、笑っちゃいました。


迎えに来られた施設のスタッフさんが、

カバンが二つ(一つはお風呂セットなどが入ってるいつも持って行くバッグ)あるので、最初「あれっ?」と言われたので、

まーさんに付き添ってバスに乗せてくださる人ではない、

もう一人に声をかけ、

まーさんがバスに乗り込んでいる間に、

こっそり事の次第を話し、もし他の人のものでなければ、

まーさんに分からないように家族に返してもらうことにしました。

(結局、やはりまーさんの持ち物でした。自分のじゃないと思い込んじゃったみたいです。デイケアの帰りのバスのスタッフさんからそっとジャンパーの入ったバッグを預かって、ジ・エンド)



わたし、

時々、

今のまーさんの状態を忘れて、

「言ったらわかってくれる」と思い込んで、

必死に対応しようとしてしまいがち。

そしてふと我にかえって、「ああ、そうだった」と思うことが多い。


必死になっているときは、

「なんでわかってくれないの〜」って心の中では腹を立てていたり、

困っていたり、もう嫌だと思ってたりと、

結構自分自身もしんどくなる。


基本、

人と人とがきちんと向き合うことは大事だと思うけど、

介護の場合、

向き合うことで、両者が疲れきることになるよりは、

どうしたら、誰もが傷つかず、大変にならず、迷惑をかけないか、

それを第一に考えて対応して行く方がいいのではと思う

最近のまんじゅう顔です。


これから成長して行く子供を教育するのとは違いますもんね。

教えたり説得したりは、介護では大事なことではないのだと思います。



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4 コメント

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Unknown (ちかこーん)
2021-04-23 19:15:04
あぁ~…私も絶対こういう状況,説得に入ってしまう(;・∀・)
パワーを使うだけ損だ!というのはその時はすっかり頭から消えてしまうんですよね…
それが第三者の方だと「はいはいそうですね」とモヤモヤしながら流せるだろうけど,家族だからこそ「いやいやこうしないと!」と一生懸命になってしまう。
近しいがゆえの,一生懸命。
でもオチはやっぱりホッコリしますね☆彡
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Unknown (スー)
2021-04-22 23:56:26
毎日の生活の中でいろいろありますね。
認知症によっては攻撃的になる場合もあるし、
家族も対応がしんどくなることも多いのではないかと思います。
お義母さまの明るさに助けられてるとのことですが、
お義母さまも、良いお嫁さんに恵まれて、本当幸せですね。
きっと感謝されてますよ〜。
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Unknown (まんじゅう顔)
2021-04-22 09:43:22
ポテト姫さん、そうなんです。性格が明るいから助かってます。ただ、認知症の症状の中には、性格とはまた関係なく出てくる問題もありますね。「認知症だから」とわかると、気持ちが楽になることってありますね。ただ、出る症状は人それぞれだから、対応が難しい出方をすると介護する人は大変だと思います。
昨日は夕食をまーさんと二人で食べてる時、息子(孫)の空いている席を指差して、自分から名前の確認。「忘れそうだった・・・」と笑ってました。「じゃ、隣の席の人(夫)は?」と聞くと、きちんと答えられ、「じゃ、このわたしは?」と聞くと、ニヤッと笑って「お嬢さん!」だって。知って言ってるのか、わたしの名前を忘れてるかどちらかわかりませんでしたが、追求はもうここでやめました。まーさんの顔を見てたら、楽しそうでしたからね〜。
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Unknown (ポテト姫)
2021-04-22 05:01:23
 大変ですねェ、お察しします。(*´-`) でも「まーさん」の場合、まんじゅう顔さんが書かれている通り、元々の性格が「明るく、さっぱりしている」タイプのようで、良かったですね。(^.^)
 私の友人には、「元々めんどくさい、扱い難い性格」だった実母様が、認知者の入った今は、更に扱い難くなって、閉口している人もいます。(・・;)
 ウチの義母の場合、「お金を取った」「○○を隠した」と、私を疑うというか、「決めつける」ので参りました。♪( ´θ`) 最初は、かなり悩みましたが、介護経験のある方から、「それは、認知症が始まってるヨ」と言われて、幾分、気持ちが楽になりましたネ。
 その義母も、亡くなってから、早20年が過ぎ…。最近聞いた話では、「1番身近にいる人」に対して、そういう「疑いの目」を向けるのが、認知症の症状なんだそうです。(*_*)
 
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