★ reiGの『日記シックスは2人いた』 ★

山梨でHRバンドのドラマーをやってます
マツダ・アテンザと野球が大好きです

CD日記 (2008年12月~2009年1月)

2009-01-09 | 音楽
昨年末に東京の実家に行ったんですが、
またも中野・新宿を回って、中古盤屋で格安物件を大量に仕入れてきました。
それらのインプレを少々書いてみます。

●STAMPEDE/THE OFFICIAL BOOTLEG
NWOBHMの数あるレア盤のなかでも、
このアルバムだけは再発されないのかと諦めていた・・・(あまりの嬉しさに号泣)。
後にUFOやフィル・ライノットのGRAND SLAMに加入する、
ローレンス・アーチャーが在籍していたUFOタイプのバンドのデビュー作(ライヴ)。
ヴォーカルのリューベン・アーチャーは、もろにフィル・モグ・タイプ。
いかにレコード会社の思惑があったとはいえ(レコーディングコストの問題)、
いきなりライブ・アルバムでデビューしただけあって演奏力はなかなか。
曲も、「Missing You」「Hurricane Town」「Days Of Wine and Roses」など、
メロディアスでカッコいい佳曲が揃っているし、
ローレンスのギターは、当時からM・シェンカーを彷彿とさせる輝きがあった。

●GALNERYUS/VOICES FROM THE PAST 1・2
今のジャパメタ界では最も期待されている(多分)バンドの、ライブ会場専売ミニアルバム。
全曲カヴァーで、選曲がかなり通好み(たぶんプロデューサーの久武頼正さんが選んでる)。
『1』の方はスコピの「Pictured Life」、GARY MOOREの「Thunder Rising」、
ASIAの「Go」、VANDENBERGの「Waiting For The Night」、
AC/DCの「Whole Lotta Rosie」など、まあけっこう普通だが、
『2』は趣味の世界。
SILVER MOUNTAINの「1789」(俺がこの世で一番好きな曲!)に始まり、
オジーの「Secret Loser」も今では忘れられた名曲だし、
LEATHERWOLFの、これまた超名曲「Rise Or Fall」には涙、涙!
後はASIAの「Sole Survivor」(かなりアレンジしてる)に、ウリの「Fire Wind」。
1・2両方に収録されているASIAは、オリジナルよりもカッコいい程。
「1789」も、原曲にないハモリにグッときた。
やっぱ久武さんって、趣味イイDEATH!(俺と趣味合います)

●EUROPE/Almost Unplugged
『ほとんどアンプラグド』の題名どおり、
全部ではないが多くの曲がアコースティックで演奏されたライブ盤。
「The Final Countdown」のアレンジには仰天した(でも確かにこの方法論しかない)。
「Dreamer」「Mamories」のような初期の名曲をやっているのが嬉しいし、
UFOの「Love To Love」をカヴァーしてるのも驚き。
この曲でのジョン・ノーラムのギターには、素晴らしいのひとこと。
ラストの「Rock The Night」は全然アンプラグドじゃない・・・。

●COBRA/FIRST STRIKE
これ、今回の超目玉!
後にSURVIVORの二代目ヴォーカルに抜擢されるジミ・ジェイムソンと、
KROKUS~ASIA~KATMANDU~GOTTHARDと渡り歩くマンディ・メイヤーのバンド、
1981年に発売された唯一の作品。
過去にCDが出ていたこともあったのだが殆ど売れなかったらしく、
オークションなどでは1万円以上で取引されていた程のレア盤だった。
それが、数か月前に奇跡の再発。
ついに念願かなって聴くことができたが、これが期待に違わぬ素晴らしさ。
SURVIVORをもっとロック寄りにした感じの、アメリカンHRの名盤!
ジミには(噂どおり)RAINBOWに加入して欲しかった・・・。

●Blessed By A Broken Heart/Pedal To The Metal
アメリカ発、80年代ハードロックとメタルコア、
そしてダンス・ミュージックを融合させた新世代メタル・バンドのデビュー作。
いかにも最近のラウドロック調のヴォーカル、超メロディアスなリードギター、
テクノチックなキーボード、バスドラ4つ打ち多用のドラム、
LAメタル風の曲作り、というバラバラな要素が見事にマッチング。
メンバーも皆カッコ良い、またはキャラが立ってるし(ベースの彼は最高!)、
数年後には凄い大物になってたりして。
同傾向のENTER SHIKARIより、完成度は高い気がするなあ。
ダンサブルなシングル曲「Move Your Body」は、題名どおり踊らずにはいられない。
超楽しそうなビデオも必見。

●RAGE/REFUGE
ジャーマン・メタルの重鎮バンド、レイジ(reiGではない)のマキシ・シングル。
発表当時、タイトル曲のカッコ良さにはかなりやられた。
THE POLICEのカヴァー「Truth Hits Everybody」も必聴。
ジャンルは違えど、
同じ技巧派トリオ・バンドとしての誇りを証明したかのような会心の演奏。

●ORION THE HUNTER
BOSTONのバリー・グドローが当時(1984年)、
全然活動しないバンド(トム・ショルツ)にウンザリして立ち上げたバンドのデビュー作。
BOSTON程の完成度はないが、メロディの質などは同等以上。

●ZEBRA/LIVE
日本では全くの無名だが、アメリカではかなり人気があったトリオ・バンドのライブ。
ひとことで言うとRUSHのフォロワー。ただし、リーダーはギタリスト。
数年前にTV番組『ヘビメタさん』のギターリフ・バトル(なんだそりゃ)で、
P・ギルバートが彼らの代表曲「Tell Me What You Want」を弾いていた。
分かった人は何人いたのだろうか。

●SHADOW KING
元FOREIGNERのルー・グラムと、
元WHITESNAKEのヴィヴィアン・キャンベルが結成した(と言われた)バンドのデビュー作。
実はヴィヴィアンは雇われギタリストで、実際の音楽的リーダーは、
後にFOREIGNERに加入するブルース・ターゴンだったらしい。
ルーはレコーディングをサボってばっかいたとの情報も。
サウンドはFOREIGNERをハードにした感じで、以外なほど掘り出し物。

●GOTTHARD/D FROSTED
例のマンディ・メイヤー在籍時の、アコースティックライブ・アルバム。
曲の素晴らしさ、歌唱・演奏の巧さが光っている。
ちなみに、買ったCDは韓国盤だった(300円)。

●ROBBY VALENTINE(1st)
今では某ジャクソンみたいになってしまった、ロビー様のソロ・デビュー・アルバム。
当時はまあ、カッコいいといえばそうかもしれない。
曲・アレンジは、QUEENを超・拡大解釈したかのような超・大仰路線。
シンフォニックなハード曲やバラードが持ち味なんだろうけど、
個人的に好きなのは、「One Day」みたいなメロディアスなポップ曲。
これは泣ける!

●LAST AUTUMN'S DREAM/Ⅱ
哀メロ王ミカエル・アーランドソンと、
元FAIR WARNINGのアンディ・マレツェクが結成したメロハー・プロジェクトの2枚目。
どうもデモに近い段階の音源をアルバムとして発売されてしまったらしく、
音の薄さ・ショボさは近年まれに見る程。
ただ、元RISING FORCE~TALISMANのマルセル・ヤコブスと、
元TREATのジェイミー・ボーガーが参加したリズム隊のおかげか、曲に躍動感が加わった。
その躍動感とミカエル本来の哀メロが融合した「Fire With Fire」は、
彼らのレパートリーのなかでも屈指の名曲に仕上がっていると思う。