★ reiGの『日記シックスは2人いた』 ★

山梨でHRバンドのドラマーをやってます
マツダ・アテンザと野球が大好きです

CD日記(ARCH ENEMY/RISE OF THE TYRANT)

2007-09-19 | デスメタル
人気メロディック・デス・メタル・バンド(個人的にはメロデスと思っていないが)、
アーク・エネミーの新作「RISE OF THE TYRANT」を聴いた。

ここ数作の彼らは、曲やリフがつまらないうえに唐突な展開が多く、
どうも気に入らなかったのだが、今回はなかなかの力作。
なにしろ解りやすいリフが多いし、曲も自然な流れで良い。よく練られている。

オープニングの「Blood On Your Hands」はカッコいいリフが決まっているし、
「Revolution Bigins」は80年代スタイルのキャッチーな曲で、超メロディアス。
映画「火垂るの墓」からインスパイアされたという「The Day You Dead」も、
ブルータルながら非常に美しい曲だ。
マイケル・シェンカーのようなインスト「Intermezzo Liberte」も良いし、
ラストの「Vultures」は2ndの3rdの頃にあったような、
メジャー・コードを使ったメロディアスなギターソロが素晴らしい。
これは、復帰したクリス・アモットの功績だろう。

以上に挙げた曲以外にもアルバム全編、聴き所が満載。
あまりに一本調子のパフォーマンスだったアンジェラのヴォーカルに、
大幅に表現力が付いてきていることも、特筆すべき。

これはもう、彼らの最高傑作とも言える作品に仕上がっているのではないだろうか。
ただひとつの難点は、未だに、デビュー作に収録された名曲、
「Bury Me An Angel」を超える曲を生み出せていないことだ。

そうそう、彼らにしては珍しく、CDジャケットがカッコ良いのもイケてる点だし、
ライヴ映像などが収録された、初回盤限定のオマケDVDもイイ感じ。
アンジェラ姐さんの隈取りはコワイ・・・(笑)
余談だが、彼らのライブを観ていつも思うんだけど、
メタルだからって、カッコつけようって思いすぎなんじゃないかな。
もっと自然体のパフォーマンスの方が良いんじゃないかって・・・。