2018年のブログです
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週末に首都大学東京で開催された2018年遊戯療法学会に行ってきました。
遊戯療法学会の首都大学東京での開催は2008年以来10年ぶりとのことで、そういえば10年前、入会して間もなくのわたしは、知らない人ばかりの大学内でうろうろしていたな、となつかしく思い出しました。
今年のテーマは、子どもの今-遊戯療法の実践者としてできること、で基調講演はなんと落合恵子さん、初めて生で見てしまいました。
ワークショップは伊藤良子さんの、自閉スペクトラム症の子どもの遊戯療法から学んだ重要なこと、のクラスを選択しました。
最近、伊藤さんの『心理治療と転移』(2001・誠信書房)という本が気になって再読中なのですが、ちょうどその中の一事例を詳しくご紹介いただいて、とても勉強になりました。
ひとがひとになっていく瞬間というのはこういうことなのかもしれないな、と思わせられるような感動的な事例で、若き日の伊藤さんのすばらしい遊戯療法の実践が学べて、貴重な時間でした。
シンポジウム2は、遊戯療法における事例研究を考える-事例報告から事例研究へ、というテーマ。
放送大学大学院の同級生だった沼田佳代さんが話題提供者として出席されたので、楽しみに参加しました。
沼田さんはご自身の事例をとてもていねいに紹介し、その分析と報告について考察をされていましたが、こちらも勉強になりました。
在学中から優秀な方だなと思っていましたが、若い人がどんどん成長される姿を見るのはとてもうれしいものだなと思いました。
シンポジストの森岡正芳さんと妙木浩之さんのご発言も素敵で、とても刺激になりましたし、指定討論の岡昌之さんもあいかわらずお元気で、司会の横山知行先生もさすがでした。
臨床家はやはりわかりやすく話すことも大切なのだな、と改めて思いました。
わかりやすいしゃべりが大の苦手なじーじは、さらに勉強をしなければ、と反省です。
疲れましたが、いい週末でした。 (2018.6 記)