これは実際に我が家で”嘘だ!”と最初信じてもらえなかった話です。
蘭の話でなくてごめんなさい。
約20年前に私が広島に帰ってきて直ぐのことでした。
当時私は”小僧”としてこの業界に入り働いておりました。
毎日夜の街を飲み歩くお客さんに誘われて1軒の飲み屋さんに入ったときのことです。
当時、広島では”陳さんの蒸しパン”という
タカキベーカリー(タカキベーカリー = アンデルセン)のパンがブームになっていたようでした。
そのお店の女の子が”今日は買えた!!”とはしゃいで話をしていて
”何が買えたんだろう?”と見ますと嬉しそうにそのパンを見せてくれました。
”へ~そのパンがそんなに人気なのか?”と聞くと
ザクッと半分割って食べさせてくれました。
確かに驚きの美味さでした。
それで”陳さんの蒸パン”の陳さんは実在の人なのか?とか色々聞いても
判らずそのままになっていました。
その日から陳さんの蒸パンが朝食になったのは言うまでもありません。
それから随分経ったころ偶然にアンデルセンの本店の前を通りかかりますと
お店の前でワゴン販売をしており
”私、陳さん・私の蒸パンオイシイヨ!”と声をかけられました。
絶対に”陳さん”は架空の人でパンに面白い名前を付けただけだと
思い込んでいましたので 本当に驚きました。
それで 喜んで”陳さん本人から”蒸パンを買いました。
噂ではアンデルセンの本店は材料が特に良いので
ほかのお店よりもオイシイとか・・・
袋入りと同じサイズとその3倍ぐらいのものがあるのですが
大きなほうを買いました。
これが本当に美味しくて感動しました。
後に新聞を見ますとその陳さんの作る蒸パンを量産するまでの
苦労話が書かれており”陳さん”と一緒に目分量でない正確な量を計測して
レシピを作り量産が出来るようになった とか。
この”陳さん”のことを家内に初めて言ったときに
冗談を言っていると思って”嘘だ”といい信じてもらえませんでした。
子供にも言いますと”また言っとる!”と馬鹿にされますが
”陳さんは実在の人物じゃけ~”というお話でした。
広島にお出での際は是非ともアンデルセンの本店で
Lサイズの陳さんの蒸パンをお買い求めの上
是非お試しあれ!