花ごよみブログ

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2013年 最後の韓国

2013-12-25 19:13:33 | 日記

 あっという間にまさかの12月半ばです!

年内最後の韓国での富貴蘭・春蘭の仕込み(ほんの少々)に

行って参りました。

到着16日の前日は寒波で積雪がありかなり冷え込んだようでしたが

16日はさほどでも無くよかったです。

このところの定番で福岡の魚市場の回転寿司(これが美味くて楽しみです。)

で朝と昼の兼用の食事をしソウルに入ります。

 初日は富貴蘭を少々・・

うちでは今期より10月初め以降は持って帰らない。と決めておりますので

全て預けて帰りうちの気温と同じ頃(たぶん4月末)に持って帰るだろうと思います。

 

今回のネタは駿河の変り?■天白■の子付

玉金剛散斑縞の牡丹芸

なんやら名前の多い■観月の宴■覆輪芸の大小株立・幽霊芸の株立

など少々でした。

 その後は春蘭の取引で移動し会食の後お目当てを入手し

2日目になり春蘭の取引に行き

お昼の会食後また別の春蘭業者さんのお店に行き

今回手配をお願いしていた西谷芸の赤芽曙チャボ

(夏前に公表したもの・この系統はこれ以降日本には来ていません。)の

同坪品ですが標準グレードのもので以前発表したものより芸の冴えが若干異なりますが

非常にお買い求め易い価格ですので魅力あります。

そのほか少々入手し宿泊ホテルをかわり

明胴のホテルに行きました。

その晩の画像がこれです。

寒い中お祭り状態でにぎわっています。

今回は以前から気になっていた お昼には凄い行列が出来る

明胴ギョーザという有名なお店で夕食です。

およそこの画像通りの味でした。

寒かったのでとても温まりました。

このあと買ったホテルのパン屋さんが超有名らしく

確かに美味しかったです。

今年も皆様には大変お世話になり有難うございました。

 

 

 

 

 


覆輪芸・古典品種の地変り■□■天白■□■

2013-12-10 14:32:16 | ギャラリー 富貴蘭

 3年前の韓国の富貴蘭業者組合の即売会で初めて出会いました。

業者組合の各位が開催する即売会ですので高額品から

色々な価格帯の富貴蘭が出展されていました。

私は開催日が帰国日であることと既に結構な仕入れをした後でしたので

あまり購買意欲も有りませんでしたが取引先が理事長でもありましたので

お付き合いで参会させていただきました。

 一通り蘭を見てから印象に残ったものを再度また再度と見て行き

最も印象に残った蘭がこの蘭でした。

 なんでも日本の富貴蘭の銘品の芽変りだとか そういう説明をとある日本の業者から

聞き余計に興味が出てきました。

”買ったらなにか教えてあげるよ”と言われ

ほんとうに見て面白い蘭ですので購入し いざ聞こうとしたら

”来歴を明かさないで欲しいと言われた”とか言われ

数種の名前を出しておおよその品種を聞きました。

この品種がその親であれば自分の想像を超えており

全くイメージできませんでしたので そうであればより面白い蘭だな と

元木が確定できないというとても面白い宿題を持った蘭で

楽しみが増えました。

持ち帰りましてから 直ぐに顧客さまの目にとまり

お買い上げいただきまして サイトで発表いたしましたところ

大変な反響をいただくことになり驚きました。

それで再度買い付けの交渉をし総親の大株を何とか手に入れ

ご注文頂きましたお客様へご納品させていただきました。

この蘭のルーツははっきり確定できていないながら駿河だろうとの

お話をさせて頂いておりました。

情報として倍の葉幅のものがあるとか聞きましたが

私の栽培品は購入時とさほど葉幅も変らずでした。

どこかに共通点を見出そうと栽培しながら観察し

根の少なさ・太さ・軸の癖などでおよそそうだろうと見ておりました。

この間にいろんなご意見があったようで断定できない楽しい時期でした。

 

それが今年の夏になり私のところとSUZUKAさんのところで

同時に初めての開花を迎えました。

横にある東出・駿河と比較できるように丁度同時期に開花しました。

 その花は駿河と全く同じ花でしたが慎重を期すため

後1年観察し また同じ花が咲きましたら

先ず間違いないという品種の断定が出来るのではないかと思います。

またその際にはお納めしたお客様のお棚でも開花が見込めるのではないかと

思いますのでより多くの方々と勉強会を楽しみにしております。

  古典品種の地変り・瑞玉芸■□■天白■□■