平戸産白曙虎■□■淡雪■□■

　本家の愛好家の方の門外不出秘蔵品で長く出てこない蘭でした。
初めて展示品を拝見したときに
なぜかとても引き付けられる不思議な魅力を
秘めており焦がれて所望して
長い年月が経過し・・・
もう諦めようかと思ったときに
最後にご本人に直談判してダメならもう諦めようと
急遽お邪魔し御本人にお伺いを立てました。

もちろんダメ（この蘭を出すときはやめる時とはなされていたようです。）なことが分かって居りましたので
私も自分自身の気持ちの整理を付けるつもりでお話しさせていただきましたらご本人がう～～んと悩んで私の顔を見られましたので
エッと思いこれで最後だと素直にお願いしましたところ

分かった、持って帰りなさい。

とおっしゃられた少し寂しいお顔が印象的でした。
震える思いで株分けさせて頂き・・
初めて見たときから約10年が経過していました。
諦めないでよかったと思うと同時に
この方のように大事にしなければと責任も感じました。

当時この蘭を直射光線でどうなるのかと
栽培されて居りましたために葉焼けなどで
余り元気が無く大事に育てようと持ち帰りました。

最初は根が異常に細くしんどい栽培でしたが
数年前より元気な根も出てくるようになりようやく
現在のようになりました。
力を付けるために日を抑えた栽培をして居りますので
本来の葉芸はまだ出きっていませんがもう大丈夫でしょう。

このタイプの芸のもの同様に曙芸は夏～秋にでて参ります。
根も春は泥赤根～赤根で葉芸とともにピンクになり出る場所
によっては素晴らしいルビー根になることも分かりました。






と、長い件になりましたが良い思い出とともに
大事な蘭です。