花ごよみブログ

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京楽焼蘭鉢の幻の作家(工房)

2006-12-04 23:21:51 | ギャラリー 美術鉢

 西暦2000年に新世紀を記念して

買付けをいたしました京楽蘭鉢で

現在お店にてご覧いただけます。

聞くところによるとかなり古い蘭の書籍に

写真が掲載されているそうで・・・

知る人ぞ知る かの有名な工房または作家として

京楽焼古鉢の最高峰として名高い

■五龍(柳)■ 作の逸品です。

万年青鉢に同じ図柄があると聞いて居りますが

おそらくこの蘭鉢と対鉢として製作されたものだろうと

想像しています。(間違っていたらごめんなさい)

京楽焼の中で最も作品が少ないのが蘭鉢です。

五龍(柳)の作品は蘭万あわせても格段に少なく

まして蘭鉢となりますと稀にしか見ることが出来ない

希少な作品です。

通常、絵柄は少なく古典的な図柄が見られ

なおかつ逸品は稀にしかなく入手はもちろん

見ることも困難を伴います。


五龍(柳)作

 ■□■雲鶴文絵付け京楽蘭古鉢■□■



五龍(柳)らしいシャープかつ正確な線遣い

五龍(柳)の中で珍しく彩色豊です。

狩野派の鶴が繊細に描かれています。



雲の彩色も他に類を見ない色遣いで

裾まで素晴らしい仕上げです。

3面の鶴にそれぞれ動きがあり・・・

僅かに蒔絵技法の盛りもあります。





どの角度からもそつなく仕上がって・・





正確無比な仕上がりです。





初めて見たときから一目ぼれでした。

五龍(柳)のお約束・・・

この印が意外と曲者で
五龍(柳)に必ず付いてくる印ですが

紛らわしいのは、贋作にも用いられている事です。

五龍(柳)を数点観察しますと
意外と真贋判定は容易になると思います。

実物はお店に常設展示いたしておりますので
是非ご覧下さいませ。


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