唐突ですが、SFが好きなんですよ、オレ。一体なんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが。子供の頃はSF小説ばっかり読んでました。それが大きく影響してるんですよ。あと、つかこうへいの小説が好きでした。その影響もかなり受けてます。
少し前NHKでドクター・フーというBBSが制作したSFドラマを放送してました。セットやCGはチープなんだけど内容は面白かったので早く次のシリーズを放送しないかな、と期待してるんですがその気配はぜんぜんありませんねえ。内容ゼロのくせにやたらにギャラの高い俳優ばっかり使う無駄なドラマはもうウンザリだ。
で、そのドクター・フーですが、天才少年少女をたくさん作ってその子供達に「宇宙の定理」と呼ばれる万物を支配する法則を解かせようという話がありました。その方程式が解ければ宇宙を支配出来るという、まあコテコテのSFだったんですけどね。ただ、スパコンを使ってDNAを解析するとか昔なら気の遠くなる様な時間がかかる計算があっという間に出来る様になった。パソコンの中で色々なシュミレーションも可能になった。
少し前、アメリカの高校生が核融合炉を自宅裏の小屋で作ったという記事がありました。当然デマなんですけど、でもオレはアメリカの高校生ならそういう天才が出てくるかも知れないと思ったわけです。これが、悲しいかな日本の高校生となると絶対に有り得ない。日本の高校生に核融合なんて言葉はまったく異次元でしょう。技術立国を目指すと言いながら製造派遣社員予備軍を大量生産する学校教育で日本に明日はあるのか?とまあね、そういう事を考えたりするわけです。たった1人の天才が人類の未来を変えるはず。それは日本から生まれる事は無いし、そういう思考すら存在しない。でもアメリカを始め先進国は真剣に天才を育てようとしていますからね。彼らは分かってるですよ。天才がそのキッカケを見つけてくれるという事を。
話は飛びますが、NASAがスペースシャトルを廃止したのはコンピューターの飛躍的な進歩のせいでしょ。つまり地上のスパコンで宇宙空間のシュミレーションが出来る様になって、わざわざ宇宙に行く必要がなくなったと。また宇宙空間での実験で思ったほどの成果が上がっていない事。知れば知るほど実は宇宙空間での実験には価値が無い事が分かったんでしょう。でも、いきなり火星に行くとか言い出しましたが、火星に何があるか?じゃなくて、火星まで有人飛行を可能にする技術開発の途中に色々な革新的な技術が生み出される事を期待してじゃないですかね。もう月にいかなくても月が何で来てるかおおよその見当はついてるはず。月面基地やら宇宙ステーションなどと言うものは実際に科学が進むと作る必要がないものだという事が分かって来たんでしょう。
おそらく地球上にない未知の物質などというものは存在しないでしょう。化学で習う元素記号表に宇宙のすべての元素が表現されています。万有引力の法則は宇宙全体を支配する法則でしょうし、相対性ナントカってのは時間旅行は不可能だと結論が出ています。光よりも早く飛ぶ方法は無いんでしょう。でも、技術が更に進歩したら今不可能な事が可能になるかも知れない。もし本当に核融合炉が開発されたら人類のエネルギー問題は永久に解決されるでしょう。世界の在り方が変わるかも知れない。また、あらゆる物質を自由に作り出せる工場ができるかもしれない。分子構造とかは全部分かってるわけですからね。生命を作り出す事も可能かも知れない。まあ色々と夢は広がるわけですよ。オレはね。ところがどうですか今の高校生は。大学は。企業は、社会は。
頭の中は受験と就職だけ。それは今のこの世界が続くと言う勝手な前提での話で、この先この状態がいつ崩壊するかも知れない。石油が無くなったら日本はどうするんでしょ。寒くて東北、北海道にはもう人は住めなくなります。飛行機も車も電気も無くなります。アメリカはもう手を打ってますよ。連中は抜け目が無い。次々と天才を育てて新しいビジネスを生み出して行く。宇宙ステーションに長期間居たというだけで大騒ぎのNHKにはホントに呆れる。一体何してたんだ?ただ宇宙に居ただけじゃないか。彼はそれをネタに一生食ってくつもりなんだろうが、それに何か価値か意味があるのか?裏でいくらアメリカとロシアに金を払ったもんやら。
少し前のスパコン並みの性能を持ったパソコンで家計簿だとか日記だとかってねえ、パソコンに失礼ですよ。いやホントに。オレなんか申し訳なくてねえ、パソコンに。こんなお遊びにしか使えなくて申し訳ない。昨日スーパーに行ったら、結構皆さんケータイで話しながら買物してるんですよね。だいたい会話の中味は予想がつきますけどね。ただ、それがホントに生活の役に立ってますかね?オレは逆に思考能力を低下させてる気がして心配です。何でもすぐにケータイで確認出来るというのは便利な反面、人の記憶力や思考力を低下させてるんじゃないですか?本来覚えておくべき事までケータイに頼って覚えてないというのは危険ですよ。実際にこれだけ便利と言いながら日本の経済力は低下する一方。ケータイがビジネスで劇的な効果を上げていないという事じゃないですかね。
もっとも劇的な性能のアップが予想外の影響をもたらしてるわけですが。それが雇用現場でしょう。技術の進歩は確実に雇用の場を少なくしています。そして仕事は単純化された低賃金だけが急激に増加して行きます。進歩した機材が多くの人から仕事を奪い、パソコンが出来ない単純な作業だけが残される。だから仕事は一部の人達の高度な内容と、その他多くの人の単純作業に分別されてしまった。高校では今だに簿記なんて資格を取らせてる様だが、今どきそんな経理は自動計算だ。アマゾンで注文すれば良く分かる。全部オンラインの自動処理だ。システムが唯一出来ないのが、現物をオレの所まで持ってくる事。だからドライバーだけが必要。あとは少数のオベレーターやプログラマーだけ。膨大な事務処理はコンピューターが自動でこなす。何が簿記だ。教える事を間違えてるぞ。
テレビでは相変わらず高齢化が進んで労働力が減るのではないかと言う間の抜けた話をやっていた。まあ、介護現場とか医療現場の人手不足は深刻だろうね。これは機械で代用出来ない。結局そういう効率の悪い、と言われるのはどうかと思うが、労働集約型の仕事だけが低賃金と重労働で人手不足に陥る事になる。世の中で圧倒的に多くの人ができる仕事はそういう単純作業だ。しかしそういう仕事は低賃金。人手不足だと賃金が上がるもんだったんだが、それは過去の話。効率の悪い仕事には低賃金という世の中のルールが出来上がってしまった。ところがじゃあ誰もやらなくて済むかというとそうはいかない。それを防ぐ方法は最低賃金を上げる事だと思うがそれに反対する中小企業。
SFが好きだと言いながらだんだんとリアルな話になってしまった。いつのころからか現実は夢が無くなってしまったよねえ。それだけ色々な事が分かって来たという事でもあるんだけど、人はパンのみに生きるもんじゃない。就職と受験に明け暮れる子供達を作り続けてこの日本は一体どこに向かおうとしてるのだろうねえ。
ちまたにあふれるすべての物、と言って過言じゃないだろう、はアメリカが生み出した物だ。コンビニ、ファミレス、スーパー、車、飛行機、テレビ、冷蔵庫、パソコン、インターネット、技術も文化も経済も音楽もアメリカが生み出して、それを日本が模倣しただけ。今では自分の事すら自分で決められない日本政府。世界から日本はどう思われてんでしょうねえ。今こそ教育を原点から変えて次世代の人材を育てるべき!と思うオレはきっとズレまくりの大バカヤロウなんだろうなあ。