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ゴールデンスランバー 伊坂 幸太郎 新潮社 このアイテムの詳細を見る |
直木賞の候補の打診を蹴ったという伊坂氏。
この本は2008年度本屋大賞にもなっているので、読まなければ・・・
と、今になってやっと読んだ。
もう引きこまれてしまった。
私の読書はだいたいがベットの中なのだけど、
この本は適当に厚いし、きっと読み始めると止まらなくなるだろうと
孫が来ない日一気に読んでしまった。
現在と過去、同時進行で別の人の立場で書かれていたり、
何げないエピソードが重要なポイントだったりして、
一部、二部あたりはサラッと読んでいたけど、一行たりとも無駄な文はないんだなと、四部辺りからは丁寧に読んだ。
で、読み終わってからまた一部からちゃんと読み直してしまった。
結末が「ヨッシャー!」と両手でグーをして、目尻の涙を拭いたくなるような終わり方で、
じわじわとこみ上げてくるものがあった
実はこの本を読みながら、昼寝をしてしまった。
近所で工事をしていて、その金属音にまどろみながら
一瞬「ここはどこ?」「私は誰?」
となんだか本の中に進入したような妙な気分にさせられた。