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教育の日

2016-06-12 | 日記

6月12日(日)

 

今日は唐津市教育の日。

2時間目が国語、4時間目が道徳を、全学級でそろえて公開しました。

そして、その間の3時間目は、京都女子大学・大学院教授の井上一郎先生に、

「学校が変わる、授業が変わる」

という演題で、お話をしていただきました。

 

 

会場となった2階多目的ホールには、170名以上の保護者・地域の皆さんが集まり、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

これからの時代を生きる子どもたちが、今どのような勉強をしているのかを、6年生になったら必ず受ける「全国学力学習状況調査」の問題を例示されながら、具体的に説明されました。

今までのように、持っている知識の量だけでは、新しい時代を生き抜いていけない。

新しい課題が目の前に現われた時に、自分で考え、多くの人と関わり、知恵を出し合いながら、判断し、解決していくという力が求められている。

だから、大志小学校でも、教師主導で教えられる授業ではなく、課題を整理し、まずひとりで考え、グループやクラスの友だちと話し合いながら課題解決を図り、最後はもう一度自分で考えを整理するというスタイルを学習場面に取り入れていこうとしていることを、分かりやすく話していただきました。

これが、「アクティブ・ラーニング」と呼ばれる教育方法の基本です。

 

そして、もう1つ。

保護者アンケートで最も質問の多かった、

「親は、子どもと、どのように家庭学習でかかわればよいのか」

というお話でした。

 

井上先生のお答えは3つ。

①読み聞かせをしたり本や新聞などに積極的に触れさせること。

②親子でいっぱいいろんなことを話すこと。

③「勉強しなさい」と言わない(言い過ぎない)こと。

 

このように聞くと、結局、井上先生は勉強のできる子を育てればいいという人か、と思ってしまう人もいるかもしれません。

それは違います。

井上先生の根っ子にあるのは、

親の収入の差が教育の格差に表れてしまってはいけない、という考えです。

 

井上先生自身、中学を卒業したら高校に進学できる家庭環境になく、泣く泣く造船所に就職し、旋盤や溶接の仕事をしながら、大学で学びたいという思いを自力でかなえられました、

それだけに、家庭の環境にかかわらず、高校、大学で学びたいという意欲と力を持つ子どもたちがその夢を実現できるためには、塾などに頼らず学校でしっかりと学力をつけていく方法を確立し、実践していくことだ、という強い思いを持って、先生たちへの指導を続けておられます。

 

さらに、友だちと学び合うということは、お互いの考えを尊重し合うという思いやりの心を育てることにもつながってきます。

 

これらはどちらも、高い人権意識に貫かれたものであり、ここに私も共感しています。

 

「アクティブな授業になっているか」

「子ども主体の授業になっているか」

こうしたことを問い返しながら、大志小学校の先生たちは、日々の授業に取り組んでいます。

 

 



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