10月26日(水)
1週間前のことです。
3年生の子どもたちが「サウンドテーブルテニス」を体験しました。
これは、パラリンピック競技種目の一つにもなっているスポーツです。
3年生では、まつかぜタイム「見つけよう、くらしのくふう」の学習の一つとして、今回は視覚障害を持つ吉田さんをお招きして、体験談を聞いたり一緒に競技を体験したりしました。
吉田さんは、18歳の時事故に遭ったことが原因で、目が見えなくなられたそうです。
高校時代は陸上部で活躍し、もともとスポーツが好きだったので、その後のいろんな方との出会いの中で、障害者スポーツを楽しむようになっていかれました。
今でも全国障害者スポーツ大会の選手として活躍され、特に立ち幅跳びでは、全国2位にもなられたそうです。
子どもたちは、こうした吉田さんの話を、必要なことはメモを取りながら真剣な顔で聞いていました。
お話を聞いた後、さっそくサウンドテーブルテニスを体験することになりました。
最初に先生が坂本さんの相手になりました。
正式には、ラバーを貼らない卓球ラケットと、鈴の入った卓球ボール、それに、ボールが外に飛び出ないように周囲に枠の付いた卓球台を使って、競技が行われるそうです。
目を閉じ見えないようにして、音だけが頼りでやってみると、初めての人にはとても難しいことが分かりました。
それで、今日のように初めての場合には、目を開けたままで体験していいですよと言われました。
子どもたちも、順番に坂本さんの相手をさせてもらいました。
向こうのテーブルでは、いっしょに参加していただいた駐在員の佐久間さんや奥村さんとも、体験することができました。
ハンディキャップを乗り越え、生きがいを持って生きてこられた吉田さん。
今は、平成35年度開催の佐賀国体・全国障害者スポーツ大会の開催に向け、県の役員として準備や普及活動にも熱心に取り組まれているそうです。
その時ちょうど高校1年生になっている今の3年生は、大会スタッフとして、中には、選手として、活躍している子どもたちも多いことでしょう。
(私も40年前の佐賀国体の時は高校1年生。ボート部だったので、松浦川漕艇場のスタートでボートの舳先を押さえる係をしていたことを思い出しました。部活動をしている高校生の多くが、大会スタッフとして運営に協力していました)
こうして学習をしていることが、7年後、全国から集まる選手たちをおもてなしする心を育てる栄養にもなっていくのだと思います。