10月19日(水)
昼休み、運動場では、いつものようにたくさんの子どもたちが遊んでいました。
昼休みが終わりかけた頃、教頭先生からの校内放送が流れました。
「避難訓練。ただいま玄海原子力発電所で事故が発生しました。運動場にいる皆さんは、ゆっくり落ち着いて、『お・か・し』の約束を守って、教室に戻りましょう」
放送が始まったら立ち止まって聞く、という習慣づけを日頃からしていたので、こうしたいざという時の放送も、静かに聞くことができました。
屋内退避が始まりました。
教頭先生は、校内放送の中で、次の3つのことも子どもたちに伝えていました。
(1) 口や鼻をハンカチやタオルなどで塞いで、ゆっくり歩いて校舎内へ入りましょう。
(2) 教室へ入る前に、手や顔を水で洗いましょう。
(3) 教室や廊下の窓や換気扇を閉めましょう。
ハンカチやタオルを持たないで運動場に出ていた子どもは、シャツの一部で代用していました。
教室に入る前に、ちゃんと手や顔を洗い、うがいまでできました。
これら3つのことは全て、放射線を浴びない、いわゆる「被爆」しないために、子どもたちができることを教えているのです。
大志小学校は、玄海原子力発電所から、直線距離で約15km。
放射能漏れの可能性がある場合、放射能が風に乗って唐津市中心部へやって来るのは、速くとも10~15分程度かかると言われています。
それで、火事や地震とは違い、ゆっくり避難することができるのです。
もし万一の事故があった場合、市教委より屋内退避指示、または、帰宅指示が出されることになっています。
今日は、屋内退避指示が出た場合を想定しての訓練。
みんな落ち着いて、校舎内へ避難することができました。