珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

06.J1・27節広島-東京(TV観戦)

2006-10-15 20:24:06 | サッカー
昨日僕は2点先制されたあと、4点を奪って逆転勝ちしたクラブの喜びの観戦記をあげました。
まさか翌日に、東京が2点先制しながら4点奪われ逆転負けを喫するとはね。まあ、東京は
4点ではなく5点取られたわけですが。

しかしまあ、前がかりになっているとはいえ、あれだけ最終ラインの裏にボールを運ばれるもの
ですかね。東京のディフェンスが綻びをみせていることを、改めて感じずにはいられません。
以前にも記しましたが、東京は堅いディフェンスを軸にサッカーを組み立ててきたチームなのに、
その基本線というか生命線というかが、断ち切られようとしている。怖さを感じずには
いられません。今シーズンだけのことでなく、来シーズン以降にも尾を引くのではないかと。
来シーズンなどという前に、今シーズンのJ1残留を確定させることが先決ですけど。

前半早々に2点リードした時点では、楽勝まであるかと思ったものですが…。それでも僕は、
自宅のテレビでこの試合を見ただけですからまだいいですよ。日曜に広島まで出かけ、
この敗戦を見届けた後、東京に戻ってくる遠征組サポーターに比べれば。広島に遠征した
東京サポーターに今日はお疲れ様でしたの言葉を。
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06.J2第44節湘南‐徳島

2006-10-14 23:43:51 | サッカー
僕は当ブログで何度も記しているとおり、多くの徳島サポーターの方々と交流を持たせて
もらっています。当ブログでブックマークさせてもらっているこの方や、先週の瑞穂でも
お世話になったこの方をはじめとする皆さんですが、その縁もあり本日は当然のごとく平塚へ。
徳島のアウェーでの勝利は半年以上ご無沙汰とのことでしたが、それだけに今日こそは
勝ちたいという意識をサポーターも強く持つ中でのキックオフとなりました。

しかしながら前半は湘南が完全にペースをつかみます。中盤でボールをカットされ、そのまま
前線に進出され決められた1点目が5分、右サイドでシュートをうたれ、GKがはじくもそこに
詰められ押し込まれた2点目が40分と、取られてはいけない時間に取られ0-2で前半終了。
中盤でボールを失う場面や、ボールを持つ選手へのプレッシャーの弱さが目につくことが多く、
厳しい内容でハーフタイムを迎えます。

ハーフタイムで前述のナカヲさんやあんにゃさん、さらに徳島からのサポーターの方と
お話しましたが、一様に厳しいなぁという状況。ただ「前半で0-2の試合は後半は案外
ガラッと展開が変わることもよくありますよ」などと、特に根拠はないながらも希望的観測を
述べてもおりました(笑)。

後半開始から、もう一つ中盤で機能していなかった34番小野に変え、セレッソから移籍した
2番アンドレを投入、この交代が大当たりとなりました。アンドレが厳しいプレッシャーで
相手の攻撃の芽を摘み中盤を落ちつかせ、さらに攻撃の起点となるパスも前線に配給する。
これを機に徳島が攻勢を強めていきます。そして56分(以下全て僕の手元の時計)、
右サイドからGKとDFの間にいいボールが入り、ターゲットマンはつぶれながらもボールを
残したところに55分に投入されたばかりの10番大島があわせゴール、1点差とします。ゴールという
結果をあげたことで選手にもサポーターにもいけるぞという気持ちが一気に高まりましたね。

その後も徳島が攻勢をかけるなか、最終ラインの裏にパスを通し、GKが飛び出すしかない状況を
作ります。一旦ははじかれたものの、飛び出したGKの頭越しに入ったクロスにまたも大島が
あわせ、65分2-2の同点に。いやー盛り上がりましたねぇ。

こうなると流れは完全に徳島の手元に。そして69分、強烈なミドルがバーを叩いたところ、
そのこぼれ球をおそらく11番片岡が左サイドからクロス、それを13番小林が見事なヘッドで
ゴールに叩き込み、ついに2-3と徳島逆転。サポーターによるゴール後の阿波踊りパフォーマンスも
最高潮に達します。さらにその興奮も覚めやらぬ71分には、後方からのロングボールを
湘南GKが処理を誤ったところに詰めた小林が流し込み、2-4。15分で4ゴールという
徳島にとって素晴らしい時間が流れたのでした。

徳島はその後、何事もなく時計の針を進めることに成功、結局2-4で徳島の大逆転勝利で
幕が降りました。僕は今シーズン徳島の試合観戦は4度目でしたが、初めての勝利。
ただまあ、僕なんかよりもアウェーでなかなか勝利を得られない苦しさの中でもサポートを
続けてきた人々の喜びの様子がなんとも素晴らしかった。特に関東のサポーターの中心的な方と
お見受けした「まさ」さんが3点目、4点目の時に涙ぐんでおられたことに胸を打たれました。

試合後、徳島サポーターの皆さんの祝勝会に僕も合流させていただきましたが、やはり
勝利とはいいものですねぇ(笑)。またその中に東京のSOCIOの方が複数おられたのも
嬉しい驚きで(笑)。

アンドレの働きはもちろんですが、大島の投入も大きな意味を持ちましたね。彼の投入後の
3トップ気味の布陣に湘南DFが混乱したようで、抑えが効かなくなっていた。さらに
忘れてはならないのが、GK31番高橋のプレー。2ゴールこそ奪われたものの、再三に渡り
決定的なピンチをセーブ、緊張感の切れない展開に持ち込んだのは彼の貢献が大でした。
そういえば、彼を追って徳島をサポートするようになったという方とも祝勝会の席で
お話させてもらいましたが、独特の存在感を持つ彼は貴重な人材ですね。

それにしても、率直に言って前半終了時点では2-4の逆転勝利は到底想像できませんでした(笑)。
サッカーの面白さ、怖さを見たといえるでしょう。今日はなんといっても、徳島の勝利に拍手を。
選手に、監督に、フロントに、そしてサポーターに。また、楽しい時間を過ごせたことに感謝します。
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長崎に大物が

2006-10-13 22:25:42 | サッカー
全国の地域リーグの中で、最も厳しい戦いが行われているのは、おそらく九州でしょう。
昨シーズンは熊本がJFLに昇格し、今シーズンは長崎が続こうとしている。また北九州や
鹿児島も体制整備に取り組んでいる。すでに九州は3つのJクラブを持つわけですが、
例えば3年後にはそれが5~6クラブに増えていてもおかしくない。そんな期待を持たせてくれます。

今シーズンの地域リーグ決勝大会でVファーレン長崎が来シーズンのJFL入りをかけて戦いますが、
それに向けて長崎が思いきった強化策を取ってきましたね。昨シーズンのセレッソを優勝争いに
食い込ませた小林伸二氏が、今年12月31日までの期間で長崎の強化部長兼アシスタントコーチに
就任したというもの。驚きました。J1最終節まで優勝を争った実績を持つ人材が、4部リーグの
クラブに就任ですからね。

当ブログにおいて、僕は熊本の話題を複数回取り上げていますが、その中で池谷監督に
ついても同様の趣旨の話を記したことがあります。つまり、J1の監督経験者が4部リーグで
仕事をするのは、日本サッカーの進化を示すものだと。それだけ裾野が広がり、高いレベルの
指導者を受け入れるだけの素地を持つクラブが増えたわけですから。また小林氏の長崎入りに
関しては、Jの唱える地域密着が本当に進んできたことを表すものでもありましょう。長崎で生まれ、
小嶺監督率いる島原商業でプレーした小林氏にとって、J入りを目指し小嶺氏がトップを
務めるVファーレンの力になるのは大きな意味を持つのでしょう。

これは全く品のない勘繰りですが、長崎のスタッフよりもTVや雑誌等でのサッカー解説業の方が、
小林氏にとって目先のギャラは確実に高いでしょう。しかしギャラだけでは語れない何かを感じたから
小林氏はこの仕事を引き受けたはずで、それはカッコいいなと思いますね。まあギャラ云々の部分は
僕は情報を持っておらず勝手な推測のみで語っていますが、当たらずとも遠からずではないでしょうか。

長崎にとって、とりあえずは地域決勝を睨んだ小林氏招聘でしょうが、地域決勝が終われば
サヨウナラではもったいない。JFL入りできたなら、来シーズンは小林氏に任せようと
いうところでしょうか。まあさすがに4部リーグで1シーズン通して小林氏に頼むのは、
という意識もあるでしょうから。前記の内容と矛盾するものの。ただ強化部長の肩書きなら、
腰掛けで出来る仕事ではないだけに、あるいは長期契約を考えているのかもしれませんけど。

J1クラブでも小林氏を招聘したいと考えるところは十分あるでしょう。それなのに、
4部リーグでの仕事をあえて引き受けた小林氏の決断には注目したい。あと、今年の地域決勝、
1次リーグは島原でも開催されますね(笑)。
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インド代表‐日本代表(TV観戦)

2006-10-12 22:24:05 | サッカー
まあ、なんとも形容しがたい試合でしたね。何故こんな展開になるのだろうと。
アウェーの試合とはいえ、冷静に考えてインドと日本の実力差は大きな開きがあるはず。
そうであるなら、その実力差を正当に試合内容に反映させてほしかったですね。それはつまり、
アウェーの環境、土日にJを戦った後の水曜のインドでの試合というタイトなスケジュールにも
かかわらず、日本の選手が持てる力をきちんと発揮したということであるわけですから。

代表選手には、どんな条件下であれ一定の能力をきちんと発揮することが求められるはず。
その観点からみれば、昨日の試合は不満を感じたと言わざるを得ませんね。もちろん播戸のように
いいプレーを見せてくれた選手もいますが。

まあ、オシム氏はそのあたりのことは百も承知ですわね。オシム氏の言葉は常に示唆に富む
ものですが、昨日はこのようなことを言われていたそうで。

>>もしこの試合に満足なら、監督である資格はないと思う。(スポナビ)

この発言を知っただけで、ああ大丈夫だな、と思いましたね。また、試合後の選手たちの様子も
ガックリとうなだれている姿が目についた。当然ながら、満足はしていないと。僕はガーナ戦後の
エントリーでも述べましたが、今は様々なテスト、見極めの時期でしょう。反省材料が
多くあった方がいいぐらいに考えています。もちろん、この反省材料を清算するべき時期は
そのうち来ますけどね。

最近よく聞く言葉として、負け試合あるいは内容の良くない試合後に、「早く切り替えて
次の試合に臨みたい」という趣旨の話があります。確かにそれはそうなんですが、昨日の試合に
ついては簡単に切り替えてほしくない気もします。つまり、いくらピッチコンディションが
悪かったといえ、代表と名のつく選手があそこまでボールをまともに扱えないような
プレーをしてしまった。これをきちんと受け止め、改善に努めることも必要ではないかと
感じております。そしてそれを行うのは、結局のところJでの1試合1試合でしかない。
このようにJと代表が密接な関係を持つのはいいことですね。まあ、本来それが当然の姿
なんですが(笑)。ただJは代表強化のために存在している、という気持ちは僕は持っていませんよ。
ニュアンスが伝わりにくいかもしれませんけれど。

ところでインド戦の内容について、なぜかまだ協会会長の座にある人が、不満だという趣旨のことを
述べられたそうで。頼むからもう、余計なことは言わないでくださいよ。目の前の試合を見て
選手をこき下ろすことが、あなたの仕事ではないでしょうに。
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相手が変われば意識も変わる

2006-10-10 22:22:39 | サッカー
1つ下のエントリーで天皇杯の栃木の勝利について触れました。また日曜は帰宅後、
録画しておいた仙台-熊本の試合を見ましたが、そちらも仙台が大苦戦。1-0で勝利は収めたものの、
おそらくは仙台サポーターから「ロッソ熊本」コールが上がっていたほどの状況。また
横浜FCや神戸などが敗れたのを見ても、改めて一発勝負の怖さを感じます。
僕は熊本サポーターでブックマークもさせてもらっているこの方とブログを通じた交流を持たせて
もらっていますので、このエントリーでは天皇杯&今シーズンの熊本の残り試合について
考えることにします。

熊本も栃木などと同様に、天皇杯においては失うものは何もないという意識で臨んでいたでしょう。
負けても仕方がないですむ一方、勝てば大喜びという状況は非常に試合がしやすいですよね。
ましてや仙台戦は録画とはいえBSでの全国中継も入っていた。熊本にとって試合への
強い動機づけになる要因が、複数に渡って存在していたわけです。さらに高橋や福嶋をはじめ
選手の質も決して低くはない。そうなると、あの接戦は必然のものだったのかもしれません。
これからいよいよ最終局面を迎えるJFLの残り試合についても、自信を持てる内容だったでしょう。

ただ、ではあの仙台戦と同様の内容を今後のJFLの試合で間違いなく行えるかというと、
必ずしもそうとは限らないんじゃないか。むしろ熊本のJFLでの残り9試合は厳しいものに
なるのでは、という気がしています。

何故、僕がそのようなことを考えるのか。それは現在のJFLにおいて、熊本は天皇杯の仙台で
あり、横浜FCや神戸であるからです。JFL3位という順位しかり、J準会員として来シーズンの
J入りを具体的に視野にいれる唯一のクラブという点しかり。つまり熊本は、他のJFLクラブの
選手にとって、試合に対する動機づけが最も高まる相手といえるでしょう。J入りを目指す
熊本との対戦は、他のJFLの試合よりも大きな注目を集めるでしょうし、そこでいい活躍をすれば
目立てるという気持ちもあるでしょう。上位クラブとの対戦はただでさえ意欲が高まるものですが、
これから熊本と対戦するクラブはそれが一層顕著かなという気がしてね。

そう考えると、熊本にとってこれからの正念場9試合は、仙台戦とは違った意識で臨まねば
ならない。格上相手に思い切ってぶつかればいい、という「楽な」状況とは正反対の
相手クラブの高い意識づけおよび昇格へのプレッシャーと戦わねばならない。熊本の残り試合が
厳しいと記したのは、そのような観点からです。

でもまあ、過去の昇格クラブは全てこのような厳しさを乗り越えてきたわけですし、熊本も
僕が記したようなことは百も承知のはず。朝比奈や森川など経験豊富な選手がチーム全体を
引き締めるでしょうし、必ずやいい結果を残してくれるでしょう。僕は当ブログにおいて
何度も記してきましたが、昨年から今年にかけて熊本を訪れる機会が複数回あり、熊本の街には
いい印象だけが残っています。その僕にとってのいい街熊本において、着実に足場を固めて
いるであろうクラブがJ入りを目指している。そりゃもちろん、熊本を応援していますよ。
あえて厳しいタッチで記したこのエントリーも、かたちを変えた応援と思ってください(笑)。
熊本の今シーズンの戦いぶりを継続的に見ているわけではないですが、今日の話題は
一般論として聞いていただければ幸いです。
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06.天皇杯3回戦東京V‐栃木SC

2006-10-09 03:33:47 | サッカー
8日・日曜は味スタにて天皇杯を観戦してまいりました。対戦カードは東京V-栃木SC。
栃木はJ入りも視野に入れるチーム。僕も今シーズン1度観戦に出かけましたが、サポーターの
熱さが印象に残るチーム。また地域のスポンサーを細かに開拓しているようで、先行きに期待したい
クラブ。ただ現時点でのチームとしての総合力は、もちろん東京Vが上回っているのですが。

しかしながら、一発勝負の天皇杯は何が起こるか分からない。また上のカテゴリーのクラブが
格下のクラブと試合するのは凄く難しい。勝って当然と見られるうえ、勝ったところで
得るものは何もない。動機づけを高めるのがこんなに難しい試合もないですよ。一方、
格下クラブは1年1度のチャンスにやってやるぜという気持ち満々で挑んでくる。69にとっても
楽な試合にはならないかな、という思いもありました。

試合開始から当然のように69がボールを長く支配、栃木は防戦に追われます。キックオフから
しばらくは、栃木が69のプレッシャーに戸惑っているのかな、と感じる場面が目につきました。
JFLなら通るはずのパスをカットされたり、素早いチェックを受けたりと。しかしこの状況に
栃木も慣れ始め、徐々に攻め上がる場面を作れるようになる。全体として69が試合を支配する
状況は変わらなかったものの、栃木も左サイドからのアタックを多用し、やれるぞという
雰囲気を少しずつ感じさせていく。最後のクロスの精度に欠ける場面が目立ったのは残念でしたが、
どうにもならないという思いは選手もサポーターも感じてはいなかったでしょう。69は決定的な
チャンスを何度か作っていましたが、栃木が最後に身体を張りゴールは許さない。栃木は
よく我慢し、前半は0-0のまま終了。

後半も69が試合を支配する流れは変わらないものの、どうしてもゴールは奪えない。
入ったと思ったシュートがポストを叩いたり。また栃木の身体を張る姿勢も変わらず、
こんな展開は押しているチームの方がむしろイヤだな、なんてことも思って。

そして60分、栃木がCKを得ます。ここで取ってしまいたいと考えながら見ていましたが、
CKのこぼれを栃木11番吉田がアタマで押し込み、栃木先制。サポーターはもちろん、
栃木のベンチの喜びも大変なものでした。あのベンチの様子を見ても、やはり栃木はこの試合に
大きな意欲を持って臨んでいたのだなと感じましたね。また、ゴールが決まったから
いうのではなく、この場面はゴールを取れるんじゃないかという雰囲気がありました。
栃木のサポーターの多くも同様の思いを感じ取っていたのではないでしょうか。
サポーターの思いがゴールを生んだといっても、決して言い過ぎではないでしょう。

69はこの後、もちろん攻勢を強めますが、どうしても入らない。また栃木も勝てるという
明確な目標ができたためか、全く集中を切らすことなく対応していく。基本的には守りに重心を
おきながら、スキを見てカウンターを仕掛け、69を凍りつかせる。少なくとも2度の決定機を
作っており、したたかな一面を垣間見せます。そしてそのままロスタイムまで守り抜き、
栃木の嬉しい勝利となったのでした。この試合の観客数は3,023人でしたが、ほぼ五分か
むしろ栃木のサポーターの方が多いかと思うぐらいで、栃木の強い意欲が勝利を呼び込んだと
いっていいでしょう。この試合における栃木の勝利は称えられるべきものでした。

この試合に対し69が軽い気持ちで臨んだとは思いません。ただ終わってみれば、格上クラブが
足をすくわれる典型的なパターンに嵌ってしまいましたね。試合を支配しながらゴールを奪えず、
0-0で折り返されて後半に数少ないチャンスを活かされ先制ゴールを許す。そしてその後は
大事な1点を守りきられてしまう。加えて言えば、失点がセットプレーだったことも、
まさにこういった試合にありがちなものでしょう。また栃木の選手は本当に頑張っていたものの、
選手個々の力量ではもちろん69の方が明らかに上でした。ただそれこそが、落とし穴に
なったのか。いつでも取れるという思いに流れてしまったのか。

決勝ゴールを決めた吉田は、栃木サポーターから試合中に何度も彼のチャントが歌われるなど、
栃木の顔的な存在なのかと感じました。前登録チームは水戸とのことですが、サッカーを
続けられる喜びを感じているのでしょう。また大宮に移籍した若林の後釜としての期待も
高いのでしょう。

試合前と試合終了後に栃木のサポーターが、サッカーのサポートの歌とは思えない歌を
歌っていましたが、おそらくあれは栃木県の県歌か、それに相当する歌なのでしょう。
山形のサポーターも県民歌を歌っていますが、地元に誇りを持つ感覚はまさしくJがもたらした
ものなんでしょう。栃木はまだJではないものの、Jの理念は着実に浸透しているなということも
感じました。この試合の栃木に拍手を。
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06.J1・26節名古屋-東京

2006-10-08 01:07:39 | サッカー
僕はサッカー観戦時に首からストップウオッチをかけて、レフェリーのキックオフの笛に
合わせて時間を計っているのですが、今日ほど試合終了までの数分間にストップウオッチの
時間に目を向けたのは初めてです(笑)。いやー時間が長かった。もしもあの残り数分で
同点に追いつかれるなどという昨シーズンの味スタ・大宮戦のようなことがあったら、
僕は座席を立ち上がれなかったのではないだろうか(笑)。

この試合を僕は、愛知県にお住まいの徳島サポーターであるこの方とご一緒させて
いただきましたが、試合前および試合中の会話において、僕の口から出る東京の話題は
マイナスイメージのことが大半(笑)。ただ、プラス材料としてこんなことを話しておりました。
「東京に限らず、J1全体でも6連敗まではあっても、7連敗はそうそうないでしょう。
だから東京もそろそろ勝つんじゃないですか」。もちろん、この言葉には何の根拠もありません。
ただ、そういうことでも考えながら、何とかいい方向に気持ちを向けたいと考えておりました。
あともう一つプラスをあげるなら、今日はとにかく風が強く、まともな組み立てなどは
出来ないだろうというコンディションでした。これは東京にはありがたいことだったでしょう。
だってまともにサッカーの質を争ったなら、今の東京が勝てるはずはないのですから…(笑)。

キックオフから名古屋がペースをつかみ、ボール支配の時間を長く持ちます。20分頃に、
僕はあんにゃさんに対し「これまでのところ、東京が勝つ要因はないですね」と語ったほどでした。
ただ、攻め込みながら点が取れないチームが1回のピンチを活かされ失点を食らう場面は
よくあるよな、なんて都合のいいことを考えていたところ、ホントにそうなってくれて(笑)。
梶山のシュートに詰めた平山。あそこにいるのがFWですからね。いいゴールでした。
このゴールで平山は認められたようで、その後はゴール裏からも平山コールの大合唱。
俺たちの平山なんてチャントまで飛び出して。前半0-1リードで終了。

とにかくこの試合は勝たなきゃいけない、とまるで自分が試合しているかのようなぐらい
緊迫して迎えた(笑)後半、悪い流れではなかったものの、杉本に飛び出されて同点。
ただ決して雰囲気が悪くはならなかった。この試合はメンタル面の充実が感じられました。
今までが悪すぎたというのは置くとしてね(笑)。

決勝ゴールは石川の左足でのシュート。あのシュートの前に平山がゴール前に迫っていましたよね。
空中戦の強さも見せてくれましたし、まだまだベストではないでしょうが動きも前節より
良くなっていた。これからさらに戦力になってくれるでしょう。まあ、戦力にならない選手を
この時期に加入させるなんて、許されないことですが(笑)。

リードしながら守りきれず、追いつかれてガッカリという心配もなくはなかったですが、
今日に関してはなんとか我慢できるという思いの方が強かった。6-4ぐらいで(笑)。
今日はチーム全体として、精神面の頑張りを感じました。これは今後にもプラスになるでしょう。
あとやはり、モニの復帰は大きいですね。それから、なんだかんだといっても、梶山は
ケガおよびよほどの不調でもない限り使いたい。「お前が中心なんだ」という自覚を持たせる
意味でもね。

とにかくこの勝利は大きい。こんなに1勝が嬉しいものかとも思ったし。まずは良かった、良かった。
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楽しいお言葉

2006-10-06 23:57:01 | サッカー
オシム氏のコメントの秀逸さは理解しているつもりでした。しかし、このコメントの
楽しさといったら、もう。

>>私は結婚して40年になるのだが、いまだに妻とはオートマティズムがないのだが(笑)。
(masujimastadium.com2006.10.04)

僕、会社のPCでこの発言を見たんですが、もう大笑いしてしまってね。実はこのあとの
オシム氏の指摘には重要な示唆が含まれていますが、こういうユーモアを忘れない監督は、
それだけで優秀なのだろうと感じますね。サッカーの監督に限らず、記者会見という場に
登場するような人全てに言えることでもありましょうが。いや、世の中で人間関係を円滑に
進めたいと願う人全てに共通するのかもしれませんね。ユーモアの大切さということは。

オシム氏の記者会見に出席できるジャーナリストは、非常に幸運な立場にいるのだという
事実に気づいてほしい。そしてそこから得られる多くの示唆に富むコメントをもとに、
サッカーに対する建設的な記事を記してほしい。それだけに、オシム氏の代表チームを
意味も分からずこき下ろす一部のマスコミには閉口せざるを得ませんね。きちんと試合や練習を、
そして日々のJの試合をチェックしたうえで批判コメントや記事を残すならいいのですが、
今話題の夕刊フジの記者のような記事を見せられてはね…。

まあ、これからも引き続き、オシム氏のコメントを楽しみにしていきます(笑)。
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日本代表-ガーナ代表

2006-10-05 21:39:31 | サッカー
まずはガーナ代表に感謝しなければならないでしょう。長旅のあとでコンディションは
ベストではなかったでしょうが、きちんと真面目にサッカーを行なう姿勢を見せてくれた。
日本で行われる代表戦で来日したチームにとって、これがどれだけ困難なことかを過去に見せられて
いるだけに。もちろん彼らにとっても日本戦はチーム強化のいい機会だったのでしょうが、
ガーナの真摯な姿勢に感謝を。それによって日本代表にとっても実に有意義なテストゲームと
なったわけですから。

今、オシム氏は何を意識し代表選手の選考を行なっているのか。この試合の目的は何だったのか。
そこを考えなければならないでしょう。もちろん、できるだけ多くの選手にオシム氏の
代表チームでの経験を積ませ、オシム氏の考えを伝えていく。そしてそれにより、主力と目される
選手が例え複数人アクシデントに見舞われたとしても、大幅な戦力ダウンを招くことのないよう
チーム全体としての層を厚くしておく。これが2010年までまだ4年近くの時間を残している
現時点でオシム氏が取り組んでいることでしょう。

その観点から見れば、昨日の試合は十分な価値を持つものだったはず。前述のとおり、
ガーナが真摯な姿勢で臨んでくれたため、アフリカのチーム特有の身体能力の高さや
懐の深さ、Jでなら通るであろうパスがカットされるといった経験を積むことが出来た。
まさにこういった感覚を肌で感じるために、代表の強化試合は組まれているわけですよね。
そしてもちろん、オシム氏の代表は2010年が「納期」であるわけで、そこを見据えた
選手起用に現時点から取り組んでいる。大きな伸びしろを期待でき、様々な経験を積んで
おくべき選手たちに今の時点ではチャンスを与えている。全くもって正当なアプローチで
あるでしょう。すでに能力の分かっている選手を、今ここで無理して使う必要はないのだから。

昨日の試合で敗戦を喫したことは事実です。しかし、今の時期はむしろ、骨のあるチーム相手の
敗戦にこそ意味があるのではないですか。長期的な強化方針を持たないまま、目先の刹那的な
勝利のみを追い求め、その結果悲惨な最期を迎えたチームを見てきた立場からすれば、
今やるべきこと、今だからこそできることに最大限取り組み、4年先を見据えたアプローチを
行っているオシム氏の手法は納得できるものです。さすがに、今のやり方を4年続ける
はずはないでしょうから(笑)。また、骨のあるチーム相手との真摯な戦いにおいて勝利を
得られるなら、それに越したことはないですが。そりゃあ、もちろん、そうですけどね(笑)。
でも、ガーナは強いチームだから。

06年10月4日のガーナ戦で結果を出すことが重要であるならば、オシム氏の選手選考や采配は
間違いだったでしょう。でもそうではない。今、様々なテストをしないで、いつそれを行うのか。
そのようなことを僕は考えておりました。選手個々のプレーについて全く触れない観戦記とは
おかしなものかもしれませんが(笑)、昨日の感想はこんなところです。

なお、選手個々のプレーについての感想も、改めて記すかもしれません。記さないかも
しれませんが。また、改めて言うのも変ですが、面白い試合でした。代表のこういう試合を
もっと見たいですね。そして最後にもう一度、ガーナ代表にありがとうを。
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忘れてはいけないこと

2006-10-03 21:37:35 | サッカー
今週号(2006年10月17日号)のサッカーマガジンは「完全保存版まるごとJリーグ」と題した
特集を組んでいますね。週刊誌の限界を超えた!というキャッチコピーはよく分かりませんが(笑)。
ところで、そのまるごとJリーグ号の表紙に、「J32クラブの年度別MVP&全布陣を完全掲載!」と
いう文字が躍っています。現在のJリーグは何クラブで構成されているでしょうか。
ご承知の通り、J1・18クラブ、J2・13クラブの全31クラブですね。では、32クラブ目はどこなのか。

もちろん、言うまでもなく、「横浜フリューゲルス」です。僕らは、このクラブのことを
絶対に忘れてはいけない。絶対に。どんなことが起ころうとも、忘れてはいけない。

これからもJリーグにはいろんなことがあるでしょう。つらいこともあるでしょう。
ただ、全体的にはJリーグはいい方向に進んでいくと思います。しかし、どれだけJリーグが
いい方向に進んだとしても、横浜フリューゲルスというクラブの歴史を断ち切ってしまったことを
忘れてはいけない。Jの歴史において、もう二度とあんな思いはしたくない。

「J32クラブの…」という文字の意味を理解したとき、胸を衝かれるものがありました。
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