8日・日曜は味スタにて天皇杯を観戦してまいりました。対戦カードは東京V-栃木SC。
栃木はJ入りも視野に入れるチーム。僕も今シーズン1度観戦に出かけましたが、サポーターの
熱さが印象に残るチーム。また地域のスポンサーを細かに開拓しているようで、先行きに期待したい
クラブ。ただ現時点でのチームとしての総合力は、もちろん東京Vが上回っているのですが。
しかしながら、一発勝負の天皇杯は何が起こるか分からない。また上のカテゴリーのクラブが
格下のクラブと試合するのは凄く難しい。勝って当然と見られるうえ、勝ったところで
得るものは何もない。動機づけを高めるのがこんなに難しい試合もないですよ。一方、
格下クラブは1年1度のチャンスにやってやるぜという気持ち満々で挑んでくる。69にとっても
楽な試合にはならないかな、という思いもありました。
試合開始から当然のように69がボールを長く支配、栃木は防戦に追われます。キックオフから
しばらくは、栃木が69のプレッシャーに戸惑っているのかな、と感じる場面が目につきました。
JFLなら通るはずのパスをカットされたり、素早いチェックを受けたりと。しかしこの状況に
栃木も慣れ始め、徐々に攻め上がる場面を作れるようになる。全体として69が試合を支配する
状況は変わらなかったものの、栃木も左サイドからのアタックを多用し、やれるぞという
雰囲気を少しずつ感じさせていく。最後のクロスの精度に欠ける場面が目立ったのは残念でしたが、
どうにもならないという思いは選手もサポーターも感じてはいなかったでしょう。69は決定的な
チャンスを何度か作っていましたが、栃木が最後に身体を張りゴールは許さない。栃木は
よく我慢し、前半は0-0のまま終了。
後半も69が試合を支配する流れは変わらないものの、どうしてもゴールは奪えない。
入ったと思ったシュートがポストを叩いたり。また栃木の身体を張る姿勢も変わらず、
こんな展開は押しているチームの方がむしろイヤだな、なんてことも思って。
そして60分、栃木がCKを得ます。ここで取ってしまいたいと考えながら見ていましたが、
CKのこぼれを栃木11番吉田がアタマで押し込み、栃木先制。サポーターはもちろん、
栃木のベンチの喜びも大変なものでした。あのベンチの様子を見ても、やはり栃木はこの試合に
大きな意欲を持って臨んでいたのだなと感じましたね。また、ゴールが決まったから
いうのではなく、この場面はゴールを取れるんじゃないかという雰囲気がありました。
栃木のサポーターの多くも同様の思いを感じ取っていたのではないでしょうか。
サポーターの思いがゴールを生んだといっても、決して言い過ぎではないでしょう。
69はこの後、もちろん攻勢を強めますが、どうしても入らない。また栃木も勝てるという
明確な目標ができたためか、全く集中を切らすことなく対応していく。基本的には守りに重心を
おきながら、スキを見てカウンターを仕掛け、69を凍りつかせる。少なくとも2度の決定機を
作っており、したたかな一面を垣間見せます。そしてそのままロスタイムまで守り抜き、
栃木の嬉しい勝利となったのでした。この試合の観客数は3,023人でしたが、ほぼ五分か
むしろ栃木のサポーターの方が多いかと思うぐらいで、栃木の強い意欲が勝利を呼び込んだと
いっていいでしょう。この試合における栃木の勝利は称えられるべきものでした。
この試合に対し69が軽い気持ちで臨んだとは思いません。ただ終わってみれば、格上クラブが
足をすくわれる典型的なパターンに嵌ってしまいましたね。試合を支配しながらゴールを奪えず、
0-0で折り返されて後半に数少ないチャンスを活かされ先制ゴールを許す。そしてその後は
大事な1点を守りきられてしまう。加えて言えば、失点がセットプレーだったことも、
まさにこういった試合にありがちなものでしょう。また栃木の選手は本当に頑張っていたものの、
選手個々の力量ではもちろん69の方が明らかに上でした。ただそれこそが、落とし穴に
なったのか。いつでも取れるという思いに流れてしまったのか。
決勝ゴールを決めた吉田は、栃木サポーターから試合中に何度も彼のチャントが歌われるなど、
栃木の顔的な存在なのかと感じました。前登録チームは水戸とのことですが、サッカーを
続けられる喜びを感じているのでしょう。また大宮に移籍した若林の後釜としての期待も
高いのでしょう。
試合前と試合終了後に栃木のサポーターが、サッカーのサポートの歌とは思えない歌を
歌っていましたが、おそらくあれは栃木県の県歌か、それに相当する歌なのでしょう。
山形のサポーターも県民歌を歌っていますが、地元に誇りを持つ感覚はまさしくJがもたらした
ものなんでしょう。栃木はまだJではないものの、Jの理念は着実に浸透しているなということも
感じました。この試合の栃木に拍手を。
栃木はJ入りも視野に入れるチーム。僕も今シーズン1度観戦に出かけましたが、サポーターの
熱さが印象に残るチーム。また地域のスポンサーを細かに開拓しているようで、先行きに期待したい
クラブ。ただ現時点でのチームとしての総合力は、もちろん東京Vが上回っているのですが。
しかしながら、一発勝負の天皇杯は何が起こるか分からない。また上のカテゴリーのクラブが
格下のクラブと試合するのは凄く難しい。勝って当然と見られるうえ、勝ったところで
得るものは何もない。動機づけを高めるのがこんなに難しい試合もないですよ。一方、
格下クラブは1年1度のチャンスにやってやるぜという気持ち満々で挑んでくる。69にとっても
楽な試合にはならないかな、という思いもありました。
試合開始から当然のように69がボールを長く支配、栃木は防戦に追われます。キックオフから
しばらくは、栃木が69のプレッシャーに戸惑っているのかな、と感じる場面が目につきました。
JFLなら通るはずのパスをカットされたり、素早いチェックを受けたりと。しかしこの状況に
栃木も慣れ始め、徐々に攻め上がる場面を作れるようになる。全体として69が試合を支配する
状況は変わらなかったものの、栃木も左サイドからのアタックを多用し、やれるぞという
雰囲気を少しずつ感じさせていく。最後のクロスの精度に欠ける場面が目立ったのは残念でしたが、
どうにもならないという思いは選手もサポーターも感じてはいなかったでしょう。69は決定的な
チャンスを何度か作っていましたが、栃木が最後に身体を張りゴールは許さない。栃木は
よく我慢し、前半は0-0のまま終了。
後半も69が試合を支配する流れは変わらないものの、どうしてもゴールは奪えない。
入ったと思ったシュートがポストを叩いたり。また栃木の身体を張る姿勢も変わらず、
こんな展開は押しているチームの方がむしろイヤだな、なんてことも思って。
そして60分、栃木がCKを得ます。ここで取ってしまいたいと考えながら見ていましたが、
CKのこぼれを栃木11番吉田がアタマで押し込み、栃木先制。サポーターはもちろん、
栃木のベンチの喜びも大変なものでした。あのベンチの様子を見ても、やはり栃木はこの試合に
大きな意欲を持って臨んでいたのだなと感じましたね。また、ゴールが決まったから
いうのではなく、この場面はゴールを取れるんじゃないかという雰囲気がありました。
栃木のサポーターの多くも同様の思いを感じ取っていたのではないでしょうか。
サポーターの思いがゴールを生んだといっても、決して言い過ぎではないでしょう。
69はこの後、もちろん攻勢を強めますが、どうしても入らない。また栃木も勝てるという
明確な目標ができたためか、全く集中を切らすことなく対応していく。基本的には守りに重心を
おきながら、スキを見てカウンターを仕掛け、69を凍りつかせる。少なくとも2度の決定機を
作っており、したたかな一面を垣間見せます。そしてそのままロスタイムまで守り抜き、
栃木の嬉しい勝利となったのでした。この試合の観客数は3,023人でしたが、ほぼ五分か
むしろ栃木のサポーターの方が多いかと思うぐらいで、栃木の強い意欲が勝利を呼び込んだと
いっていいでしょう。この試合における栃木の勝利は称えられるべきものでした。
この試合に対し69が軽い気持ちで臨んだとは思いません。ただ終わってみれば、格上クラブが
足をすくわれる典型的なパターンに嵌ってしまいましたね。試合を支配しながらゴールを奪えず、
0-0で折り返されて後半に数少ないチャンスを活かされ先制ゴールを許す。そしてその後は
大事な1点を守りきられてしまう。加えて言えば、失点がセットプレーだったことも、
まさにこういった試合にありがちなものでしょう。また栃木の選手は本当に頑張っていたものの、
選手個々の力量ではもちろん69の方が明らかに上でした。ただそれこそが、落とし穴に
なったのか。いつでも取れるという思いに流れてしまったのか。
決勝ゴールを決めた吉田は、栃木サポーターから試合中に何度も彼のチャントが歌われるなど、
栃木の顔的な存在なのかと感じました。前登録チームは水戸とのことですが、サッカーを
続けられる喜びを感じているのでしょう。また大宮に移籍した若林の後釜としての期待も
高いのでしょう。
試合前と試合終了後に栃木のサポーターが、サッカーのサポートの歌とは思えない歌を
歌っていましたが、おそらくあれは栃木県の県歌か、それに相当する歌なのでしょう。
山形のサポーターも県民歌を歌っていますが、地元に誇りを持つ感覚はまさしくJがもたらした
ものなんでしょう。栃木はまだJではないものの、Jの理念は着実に浸透しているなということも
感じました。この試合の栃木に拍手を。