珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

日本代表-ガーナ代表

2006-10-05 21:39:31 | サッカー
まずはガーナ代表に感謝しなければならないでしょう。長旅のあとでコンディションは
ベストではなかったでしょうが、きちんと真面目にサッカーを行なう姿勢を見せてくれた。
日本で行われる代表戦で来日したチームにとって、これがどれだけ困難なことかを過去に見せられて
いるだけに。もちろん彼らにとっても日本戦はチーム強化のいい機会だったのでしょうが、
ガーナの真摯な姿勢に感謝を。それによって日本代表にとっても実に有意義なテストゲームと
なったわけですから。

今、オシム氏は何を意識し代表選手の選考を行なっているのか。この試合の目的は何だったのか。
そこを考えなければならないでしょう。もちろん、できるだけ多くの選手にオシム氏の
代表チームでの経験を積ませ、オシム氏の考えを伝えていく。そしてそれにより、主力と目される
選手が例え複数人アクシデントに見舞われたとしても、大幅な戦力ダウンを招くことのないよう
チーム全体としての層を厚くしておく。これが2010年までまだ4年近くの時間を残している
現時点でオシム氏が取り組んでいることでしょう。

その観点から見れば、昨日の試合は十分な価値を持つものだったはず。前述のとおり、
ガーナが真摯な姿勢で臨んでくれたため、アフリカのチーム特有の身体能力の高さや
懐の深さ、Jでなら通るであろうパスがカットされるといった経験を積むことが出来た。
まさにこういった感覚を肌で感じるために、代表の強化試合は組まれているわけですよね。
そしてもちろん、オシム氏の代表は2010年が「納期」であるわけで、そこを見据えた
選手起用に現時点から取り組んでいる。大きな伸びしろを期待でき、様々な経験を積んで
おくべき選手たちに今の時点ではチャンスを与えている。全くもって正当なアプローチで
あるでしょう。すでに能力の分かっている選手を、今ここで無理して使う必要はないのだから。

昨日の試合で敗戦を喫したことは事実です。しかし、今の時期はむしろ、骨のあるチーム相手の
敗戦にこそ意味があるのではないですか。長期的な強化方針を持たないまま、目先の刹那的な
勝利のみを追い求め、その結果悲惨な最期を迎えたチームを見てきた立場からすれば、
今やるべきこと、今だからこそできることに最大限取り組み、4年先を見据えたアプローチを
行っているオシム氏の手法は納得できるものです。さすがに、今のやり方を4年続ける
はずはないでしょうから(笑)。また、骨のあるチーム相手との真摯な戦いにおいて勝利を
得られるなら、それに越したことはないですが。そりゃあ、もちろん、そうですけどね(笑)。
でも、ガーナは強いチームだから。

06年10月4日のガーナ戦で結果を出すことが重要であるならば、オシム氏の選手選考や采配は
間違いだったでしょう。でもそうではない。今、様々なテストをしないで、いつそれを行うのか。
そのようなことを僕は考えておりました。選手個々のプレーについて全く触れない観戦記とは
おかしなものかもしれませんが(笑)、昨日の感想はこんなところです。

なお、選手個々のプレーについての感想も、改めて記すかもしれません。記さないかも
しれませんが。また、改めて言うのも変ですが、面白い試合でした。代表のこういう試合を
もっと見たいですね。そして最後にもう一度、ガーナ代表にありがとうを。
コメント (4)
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