マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

デュランのワルツ

2022-04-14 01:54:05 | ラ・プロムナード・ミュジカル
17日のプロムナード・コンサートで弾く最初の曲は、デュランのワルツです。
デュランと言えば、フランスの出版社として知られていますが、オルガニストで作曲家のオーギュスト・デュランが友人と一緒に設立した出版社です。
主にフランスの近代現代の作曲家の曲を出版していて、学生の頃は値段が高くなかなか手を出せなかった…という記憶があります。
最近ではデュラン社の楽譜そのままがヤマハから出版されて、安くなったのでうれしいですね。
さて、このワルツ変ホ長調は、発表会ナンバーとしてとても人気があり、華やかで演奏効果もあるので、ちょっと弾けるようになって指が動く子だと、弾きたがりますね。
この曲の作曲家が、デュラン社のオーギュスト・デュラン (1830-1909)です。
この作品が何年ごろの作曲かはわかりませんが、ロマン派の時代、サロンでのピアノ演奏が広く広まり、この曲のような手軽に弾けて華やかな曲に人気があったのだと推察されます。
YouTubeには、非常に速く弾いているものがありますが、テンポというのはやはり適切に…と思いますね。
前奏後の主要主題は、ショパンの小犬のワルツのように軽やかに弾けそうな音型で、つい途轍もなく速く弾いてしまいがちですが、一応ワルツというタイトルですから、ワルツらしくあるべき…と思いますね。
書かれている細かい音が聴き取れるくらいに弾いてほしいものです。
それはこの曲にかぎらず、他の曲でもそうですけど。
平均律で調律されているピアノが、一番良く響く変ホ長調で、途中、変イ長調に転調しています。



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