ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

ポルトガルへの旅 2.リスボン1日目

2019-04-17 08:02:50 | 

例によって旅行中は早く目覚めてしまうぽてち。しかもこちらは7時過ぎないと真っ暗。サマータイムってなんか変。

 

超人気でなかなか乗れないトラム28番も、早朝なら空いているハズ。始発停留所のマルティン・モニシュが歩いて2分ほどなので、そちらへ向かいます。

それにしても寒い!10℃ない。

ブレブレで申し訳ないが、トラム内部の写真がこれしかない。ちなみに今回、画像はあまり期待しないでね(なんか気力が…)。木製で、実に趣のある内装です。

目指したのは、セニョーラ・ド・モンテ展望台です。リスボンは坂の街で、中心のバイシャ地区以外はすべて高台です。よって展望台もよりどりみどり。

しかし到達するのは大変。この展望台も、とてもじゃないが歩きで行けません(距離的にはホテルから近いのだが)。

 

隣の高台にある、サン・ジョルジェ城が見えます。

遠くに見えるのはテージョ川。リスボンは河口にある街です。ちなみに展望台の中でここが一番高いのではないかと思います。ちょっと不便なところにあるので空いています。おすすめです。

なんか着いて夜明け早々に一番の景色を見てしまった気がするなぁ。これ以上の眺めは望めないような予感がします。息をのむほど素晴らしい景色でした。

 

いきなりのアズレージョ(主に青のタイルのことです)だらけのアルファマ地区(1755年の大地震の被害がなかった、古い下町です)を歩きで下ります。

聞きしに勝るすごい坂。

こうやって写しても分からないと思いますが、下りを走り出すと絶対転ぶ。上りは山登りレベルです。ぽてちは絶対こんな風に駐車できない。しかも多分マニュアル車ですよ。

 

さてホテルに戻り、お楽しみの朝食です。お、ベイクドビーンズ。スペイン風オムレツの横の、キノコ炒めがウマい。

 

ちなみに部屋からの眺め。城が見えます。

 

さぁ、午前は郊外のベレン地区の観光。リスボンはあれこれ見どころを回るより、街並みを堪能したいぽてちとしては、明日のまる一日シントラ行きもあり、今日の午後しかゆっくり歩けないのでは、と危惧しております。

まぁ、世界遺産なのでしょうがないか。近くのフィゲイラ広場始発の15番トラムでジェロニモス修道院を目指します。30分くらい。

途中、海沿いのコメルシオ広場に立つ、勝利のアーチ横を通りました。立派。

 

ちょっと時間が早いので、行列ができる前に、有名なパステル・デ・ナタ(エッグタルト)のお店へ。

ここ、パスティス・デ・ベレンはとにかく一番おいしいらしいので、頼んでみた。うん、うまい。外側が春巻きの皮みたいにバリバリで、中は温かでとろとろです。

ま、ぽてちはそれほど甘いものずきではないので(特に海外の甘さは苦手)、その程度かな。それよりも…

 

お店の内装のアズレージョがかわいい!とにかく、ポルトガルといえばアズレージョです。この先、何度も見ることになります。

 

さて、ジェロニモス修道院ですが、正直、世界遺産といわれても、うーん、でしたね。とりあえず画像を。

 

たしかヴァスコ・ダ・ガマの石棺です。

ようするにアレです。ポルトガル華やかなりし頃の記念に、なにか大きな宗教的なものをドーンと造りたかったんでしょうね。

ちなみに毎年コロコロ変わる、リスボアカードでの入場ですが、今回はチケット売り場へ行くことなく、真ん中の入り口で並んでカードを機械にピッとするシステムでしたね。ここから24時間ってことかな。

ベレンの塔はまた違って、普通に行列に並んで、チケットを買う人は買い、リスボアカードの人は見せるだけ、という、行列に関してはあんまり意味ないやり方でした。

 

近くにある、発見のモニュメントです。先頭はエンリケ航海王子。ひとりおいてヴァスコ・ダ・ガマ。ちょっと後ろにマゼラン。

右から二番目がフランシスコ・ザビエルです。ザビエルという人は、司馬遼太郎の本でわかったんだけど、宗教オタクというか、布教にすべてを捧げていた人らしい。

位は貴族並みに高いのに、ぜいたくを嫌い、服もボロボロで、食べ物も托鉢だったとか、アジアへ向かう船では一般人と一緒に寝起きし、病気の人の世話をし、汚れ物の洗濯までしていたらしいです。

それが日本に最初にキリスト教をもたらした人でした。

 

しばらく歩いてベレンの塔に着きました。こちらも司馬遼太郎は「テージョ川の公女」と言っているけど、なんだか薄汚れていて、しかも中は見るべきものもなく、

ぽてちは「行かなくてもよかったかも」と思いました。その割に混んで時間かかるし…。

 

カイス・ド・ソドレ駅まで戻り、リベイラ市場のフードコートで昼食です。

すごく広くてすごく混んでました。

 

初めてのバカリャウ料理をビールとともに。バカリャウは干しタラを戻して用いる料理で、何十種類もある、ポルトガルではもっともポピュラーな料理のようです。

こちらはコロッケのように揚げたもの。以前、「地球タクシー」で、ここで食べてるドライバーがいて、食べたかった。

 

さらにエビの塩ゆでとタコのサラダと溶けたチーズとパン。ポルトガルは日本より魚介をよく食べます。おいしかったが、ちょっと高い気もした。お店を検討してから行けば良かった。

 

お腹も満足で、近くのケーブルカーへ向かいます。(なんか今日一日の記事がすごく長くなりそうですけど、ついて来てますかね。)

有名なビッカのケーブルカー。急坂もスイスイ。

脇を歩く人もいます。

 

ニャンの横をすり抜け、

 

カルモ教会に着きました。衝撃的な光景ですよね。1755年の地震で倒壊したそうです。震災遺構ということかな。

3.11を経験している者にとってはなんとも胸に迫る光景でした。

 

こちらは近くのサンタ・ジュスタのエレベーターの屋上です。下りは空いているということなので、上から下へ。

 

内部はやっぱり木造。

 

下からみるとこんなです。独立してるように見えますが、頂上は奥の方へ連絡してます。20世紀初頭の建築。

 

いったん歩いてホテルへ引き返し、しばし休憩。ホテルが中心部にあると、これができて楽。

今度は12番のトラムでカテドラルへ向かいました。しかしなぜか写真を撮っていない。ちょっと疲れてたみたい。

カテドラル前の停留所から12番でホテルに戻ることに。(12番は環状です)しかし、ここで事件が!

なぜか環状のはずのトラムが西へ西へと向かっていく。あれよあれよという間に市西部の住宅地へ。どうも途中で28番トラムに変身したようなのです。

それか間違って12の表示を付けていたか(途中、12と28はルートが重なっている)。ま、とにかく、28番に乗って終点まで行けて、(さらに乗ってホテル近くの終点まで引き返した)

良かった、かな。以下、画像。

さっき行ったカテドラル。

 

アルファマ名物、狭すぎるトラムとのすきま。ギリギリ。

 

自分でも一日頑張ったと思いますが(事実、2万歩を越えたらしい)、さらに歩いて食事に出かけます。

鮭とまぐろのリゾット。

大きなムール貝。店の名前は不明。ロシオ広場の近くでした。

いやー、ポルトガル料理、ハズレないです。どれもウマい。日本人に合ってます。欠点は味が濃いこと。最初はいいが、だんだんクドくなってくる。

この時も、ビールじゃなくて水をもらえばよかった、と思った。でも、今まで行った国の中では断トツです。おすすめ。

明日も多分、2万歩あるくぞー。