ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

「森に眠る魚」

2012-08-22 13:04:21 | 読みモノ

「森に眠る魚」(角田光代)を読んだ。

多作な作家である。そしてどれもウマい。

それではAmazonの内容紹介を。

「都内文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して互いに心を許しあう彼女たちだったが、その関係性は徐々に変容してゆく。

引き金となったのは小学校受験なのか、それとももっと他の何かなのか。――あの子さえいなければ。私さえいなければ。

5人のせめぎあう感情が胸にひりひりと迫る、著者母子小説の衝撃作! 」

 

読みながら、「東京に住んでなくて良かった!」と何度思ったことか。

皆さん大変なんですねぇ。子供も小学校から受験させられて。角田光代って、子供いないと

思うんだけど、どうしてこんなにママ友のこと知ってるの?

 

ここは地方なので、受験で盛り上がるのは高校受験なのです。

私自身はお母さんたちから情報を仕入れたり、みたいなことは

なかったなぁ。子供も塾に1年間通ったくらいだし…。この小説のお母さんたちって、

受験のたびにすり減っていきそうだ。

 

みんな正解を求めて必死のようだ。子育てに正解も不正解もないはずなのに。

私は昔から自分の考えが正解だ、と信じて疑わないところがあるので、(年取ると

ますますその思いに磨きがかかってきた)しかも人にどう思われようと

気にしていないところも多分にあるので、こんな風にはならないな。

 

女の人って、マジメなんだと思う。理想主義といってもいいかも。そして

なおかつ自分に自信がない。それであんなにせっぱ詰っちゃうんでしょう。

もっとのらりくらりで行ったほうがいいのに。私みたいに。

 

ブログも書いてみるとまた書きたくなる。

次回は吉田修一だ。

 


「ユリゴコロ」 「白光」

2012-08-18 12:55:51 | 読みモノ

立て続けに読んだ2冊。偶然、二人の作家(沼田まほかる、連城三紀彦)は同年生まれ(1948年)で、

二人とも得度していました。

どちらもミステリーですが、連城氏のほうは、「昭和」な小説ですな。これまたどちらも人間関係が複雑

なんだけど、連城氏のほうはドロドロ感があり、沼田氏は乾いています。

これは男女の違いなのかな。男の場合、どうしても保守的というか

常識というものから離れられない傾向があると思う。

その点、沼田氏の発想はシュールです。

 

昭和なお話が読みたい人には「白光」、平成版は「ユリゴコロ」がおススメ。

 

この「読みモノ」カテゴリも4月以降今回までご無沙汰であった。

最近、こちらのブログもなんとかせねば、とは思うものの、

ついついほったらかしで、反省。

なにしろ「書く」という行為はこの場くらいしかないので、

もうちょっとアップしていきたいです。

秋に向けて投稿数アップを目指す!


キャディースプーン

2012-08-16 20:05:30 | 古いモノ

これも前から欲しかったタイプのキャディースプーン。

茶さじですね。詳しく分析はしてませんが、ちらっとホールマークを

見た限りでは200年くらい前のもの。とにかく小さくてかわいい。

イギリスではコレクターズアイテムなのでしょう、高値で取り引きされる

ことが多いようです。

 

なんの因果か、キミは生まれて200年後にウチに来たのだねぇ。こんなに小さいのに人間より

はるかに長生きだし。多分私が死んでもこの世に残って誰かの家に存在し続けるのだねぇ。

アンティークは偉大なり。

 

毎朝ウォーキングは続けていて、心肺機能がアップしてきたのかちょっとの上り坂くらいでは

息も切れなくなってきた。でもその割にやせない。なぜだ!こんなに汗かいてるのに。

不条理を感じる毎日です。