ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

「匿われている深い夢」

2008-03-31 11:45:00 | 読みモノ
「匿われている深い夢」(岩井志麻子)を読んだ。
最初、「とらわれている・・・」とか、「かこわれている・・・」
と読んじゃって、なかなか「かくまわれている・・・」って
出てこなかった。

サイテーの女とサイテーの男しか出てこない短編集。
ドロドロした情念(しかも粘度の高いヤツ)を描くのがうまい。
作者自身もすごい経歴で、夫も子供も捨てて上京し、
昔の私小説作家みたいな放蕩生活を実際にしてるらしい。
稀有な存在。見た目は女だけど、中身は男なんだろうなぁ。

しかし、お上品な小説がもてはやされる中、このノワールな作風は
嫌いじゃない。桐野夏生もいいけど、もっと陰湿。
あと何冊か読んでみたい

「ザ・シークレット」

2008-03-28 10:27:38 | 読みモノ
出ました、スピリチュアル。
延々と同じ一つのことを言ってます。
物事はポジティブに考えなさい。いつも幸せな気分で過しなさい。
そうすると、自然と幸せを「引き寄せる」のだそう。

でも私ずっとそうやって生きてきたんだなぁ。
不幸なひとは不幸が好きなんだと思う。
幸せなひとは幸せが好き。私も。

本のなかで、「否定形はダメよ」というのがあり、たとえば
「病気になりたくない」は「病気になりたい」と判断され
(宇宙に)、逆に病気を引き寄せてしまうのだとか。
そういうときは、「健康になりたい」と願わなくては。

私はやっぱり「いまや90人にひとりはいるという、億万長者に
なりたい」ですかね

「赤土に咲くダリア」

2008-03-26 12:23:59 | 読みモノ
「赤土に咲くダリア」(日原いずみ)を読んだ。
私小説なのかな。結婚前から子供が幼児になるまでの
7年間くらいの話。
主人公が芸術家だからなのか、激しい人生です。
文中にでてくるフリーダ・カーロっていう画家の映画も観たけど、
彼女も激しかった。芸術家って、平穏な家庭生活をおくるのは
無理みたいですよね。普通の生活からは普通のものしか
生まれないんだと思う。

女性は選びながら生きていくんだと思ってます。
学校や、結婚相手や、子供や、仕事、ファッションにいたるまで、
男性よりも選択肢が多い。
自分で選びとったものには責任を負わないと。
だから離婚は責任放棄だと思う。
この人は責任を負うことにしたんですね。

「ゴールデンスランバー」 

2008-03-24 13:41:57 | 読みモノ
「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎)を読んだ。

うちの娘が借りた本です。若い子向けですよね。
あいかわらずのページターナーだなあ。かなりの
ボリュームだけど、飽きさせない。

この人(作者)は幸せな学生生活を送ったんだろうねえ。
というより学生気分が抜けてないというか。
別れた男のためにここまでやるお人好しの女はいません。

それよりか利権政治でしょ、問題は。これだけ二世、三世議員が
多いと、なくすのは今のところ無理でしょう。
誰だって自分の得になることをしたいものね。
お金持ちがお金持ちのためになることをするのは
あたりまえ。

そこのところあたりを若人向けに書いてくれないかねぇ。




久しぶり、カナちゃん

2008-03-23 13:24:35 | 生きモノ(植物含む)
紹介します。カナヘビのカナちゃんです。りりしいでしょ。

冬眠中だったけど、昨日の陽気にさそわれて再登場。
何か月ぶりだろう。去年の夏くらいから、庭に姿を
みせるようになり、カナちゃんと呼んでたんだけど、
ちょっとずつ違ったカナちゃんが現れて、カナちゃん1号、
2号、3号、と名付けていったら、何号いるのかわからなくなった。

もしかして何10匹も・・・と思うと、ち、ちょっと気持ち悪いような・・
でもよく見るとかわいい顔してます。は虫類好きの気持ちが
わかるようになった心のひろい私。

また会えてうれしい。カナちゃんもこれからどんどん登場します。