「明日の話はしない」

「明日の話はしない」（永嶋恵美）を読んだ。
なかなか上手な作家ですね。
「明日の話はしないと、わたしたちは決めていた」で始まる三つのはなしが、
最終話でひとつにまとまるというしかけの、ミステリー（なのか？）です。
第一話は小児病棟のはなし。不治の病に冒された子供たちの話で、気が滅入る。
第二話はオカマのホームレスのはなし。
第三話は職を転々とし、今はスーパーのレジ係の女のはなし。
この第三話がいい。「明るいビンボーさん」的な笑える部分と、まさに今の社会の
貧困層が抱える深刻な部分のバランスがいいし、ストーリーの流れもいい。
それに比べて最終話はちょっと当たり前すぎというか、なんということもない結末。
結局、最初から最後まで、ひとつながりの話だった、ということ。
でも、また読んでみたい作家です。

「水の迷宮」

「水の迷宮」（石持浅海）を読んだ。
写真変ですいません。忙しいのに本は読んじゃう私。
学生時代、定期テストの前になると読みたくなったのとおんなじ。
以前読んだこの著者のより、おもしろかった。
動機がねぇ、というのが多かった気がするけど、これは
説得力あるし、タンカーを水族館にするというのも、夢があるし。
でも、あいかわらず「ああでもない、こうでもない」と推理を
こねくり回すスタイルは同じだ。
一番おもしろかったけど、これが一番最初のほうの作品になるのかな。
うーん、それも困ったことかも。でも、また読んでみよう。
本日夜七時から監査です。これでお役御免になります。
次に班長がまわってくるのは１２年後。
いくつになってるんだろ。

今年は早ーい

ちょっと怖いですか？
クリスマスローズです。今まで４月にしか咲いたことがなかったけど、
今年は二、三日前から咲いてます。早い。
でも今日はなんと雪（！）なので、大丈夫でしょうか？

町内会の会計の帳簿が大詰めを迎えております。
こんなに手書きでいっぱい書くのは、思えば１０年ぶりどこの騒ぎではない。
最初、字がヘンに踊っちゃって、書けなかった。情けない。
いよいよ土曜日が監査なので、ラストスパート。がんばります。

「エッジ」

「エッジ」（鈴木光司）を読んだ。
スティーブン・キング以外、ホラーは読まないけど、著者の、「世界の仕組みについての
ヒントを提示できた」みたいなうたい文句につられて、読んでしまった。
で、読まなきゃよかったかな、という感想。
ホラーなのかＳＦなのか、はっきりしないまま、陳腐な結末へ。
うーん、これに上下巻３２００円（しかも税別）という大枚を払う人がいるのか。
久々にキングを読みたいという気になった一冊だった。

やっぱり山小屋？

ウチの天井です。
こうやって見ると、やっぱ山小屋かなぁ。
でも、フツーの住宅地に建ってるんです。
この丸太が異様でしょ？家の外まで突き出てます。
こんな風にしてと頼んだわけではないんだけど、うちは南西道路で、
方位がふれているので、居間をどうしても真南に向けようとした
結果なのだそうです（設計者がそういうポリシーの人だったので）。
扇形の居間になってます。建築中は、周囲から「どんな家なんだろう」
とか、「ＵＦＯの家」とか言われていたそうです。
丸太は米松、天井はシナ合板です。