9日ほどの入院でしたが、
その間ヒマで何もすることがなかったよ。
絶食中、テレビを付けると
(テレビは24時間で1000円)
なぜにこんなに食事番組が多いのじゃと
憤りを感じ即座にテレビを消していたもの。
こみ上げてくるヨダレは
何も口にせず胃の中に落ちるのです。
食事の時間になると同じ病室から病食のニオイが流れ、
そのニオイを嗅ぐと気持ちが悪くなり
こりゃダメだと、そそくさと病室から退散し
病棟から恐ろしく離れた喫煙小屋に避難してました。
入院中はタバコはダメとは言われていなく、
『○○君、一服かい?』
と看護師さんが言っていたから
問題がなかったのでしょう。
喫煙小屋に回診に何度か来ているお医者さんもいたし。
『元気かー?』と言われ、
『早くここから出してください』と言ったのは
はて何日目だったことか。
病室から喫煙小屋までがエライこと遠く、
万歩計クンで計測すると、
往復800歩強。
栄養やら抗生剤の点滴は繋がっているものの、
絶食中なので1日の総カロリーは500ちょい。
なものですから、
喫煙小屋から帰ってくるとフラフラ。
朝、6時前に採血をして10時に回診。
その間にレントゲンがあったりするから、
午前中は時間が経過するのが早く感じるけど
昼からが長~いんだよ。
テレビを観てなかったから、
差し入れしていただいた雑誌を読んだり
山崎豊子の『沈まぬ太陽』のアフリカ編上下を読んだり。
それまで飛ばし読みばっかりだったんだけど
精読と言えるくらいピシッと読んでた。
ちゃんと読まないと
今月始まる映画版『沈まぬ太陽』を観れないと思ったんだよ。
本を読んでるとまぶたが下がってくるのは
持病のせいなんだけど、
そうなると目を閉じて横になるしかないのです。
たまに目を開けては、
点滴の落ちる雫をぼんやり眺めていたり
天井を見上げて考え事をしてたり。
5日目までは体調的には苦しかったです。
38・6℃まで熱が上がっていたので、
頭は痛いし寒い。
それにオチリに座薬だもの。
座薬は4回ブスッと挿し。
そのうち3回は挿されました。
なぜ1回だけ自分で挿すことになったのか、
看護師さんはあたくしのことがイヤだったのでしょうか。
それがナンか引っかかるぞ。
入院中、頭を使うことがなかなかなくて
ボーっとしてたんだけど
ボケて女子トイレに入り込んだり、
尿の軽量カップを持ちながら
『あれ?何をするんだっけか』
と考え込んだりしてた。
病棟の男子トイレの大便器の数が少なく、
女子トイレを使っても良いということだったんだけど
それでも
間違ったと思った瞬間は
ダメだ俺…と落ち込んだのです。
さて。
退院記念だ何か自分にプレゼントしようと
あれこれ考えているんだけど、
近々札幌へ行って下見してくるでござる。