platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

Guest Room of "GRAND HOTEL"

2006-01-15 | グランドホテル ザ ミュージカル
公演が終了いたしましたので、お寄せいただいたコメントを記事としてアップしました。もう一度この時間に戻りたいような気も・・・。(1月28日)



[ じゅんじゅんママさん 2006/1/7 21:58]

へーまさん、ご覧のみなさま、こんにちは。

本日グランドホテル2日目、行ってまいりました!!!!!
まだ興奮冷めやらず、PCの前に座っています。まだご覧になっていない方のほうが多いので、内容のほうは差し控えますが(がまん)、今までとはまた違った青山さんでした。もちろん、大感動です。さて、今夜は眠れるでしょうか。。。

そして!次回の公演のお知らせがありました。
パンフに載っているので、もうオープンだと思われます。(よね?青山さん)

作品:「ザ・ビューティフル・ゲーム」(主催:フジテレビ、関西テレビ)
アンドリュー・ロイド・ウェバーの傑作ミュージカル日本初上演!とのこと。
公演日:
東京(青山劇場)2006年3月27日~4月15日
大阪!(NHKホール)2006年4月23日~26日
チケット発売は、2/18(土)からだそうです。カレンダーに赤○です!

今年も青山さんからは目が離せませんね。
なお、ご参考ですが、グランドホテル中は休憩がありません。
ので、女性のみなさま、お気をつけください。
だいたい1時間50分くらいですが、あっというまです。

と、ひとりで盛り上がり、長文になりましたが、
また楽日を迎えて、みなさまのコメントが楽しみです。
もちろん!楽日はまいります!!!(会社はお休み・・します。)
では!


[あゆあゆさん: 2006/1/08 02:13]

本日7日、『グランドホテル』観て参りました!じゅんじゅんママさんが書かれていたとおり、「今までとはまた違った青山さん」ですよ!今回は、基本的には、ベルボーイを演じておられますが、Who Couldn’t Dance with You?では、カップルでダンスを楽しむホテルのゲストを演じておられます。そして、BW版では、ジミーズはアフリカ系アメリカ人の二人組という設定だったようですが、今回は青山さんを含めた数人の男性アンサンブルがジミーズという設定になります。

とにかく今回の見どころは、「青山さんが踊るチャールストン」ということだと思います!!「青山さんがチャールストンを踊るのを、この眼で観られてよかった!」というか、「チャールストンを青山さんで観られてよかった!」というか・・・、なんと言ったらよいのでしょう。とにかく私は客席に座っていて、何ともいえない幸福感に包まれたのです。気持ちが華やぐ、ざわめく・・・、the Roaring 20’sと呼ばれていた当時の人々が刻んだ身体と心の感覚って、こういう感じだった・・・?と独りよがりかもしれませんが、感じていました。ちなみに、青山さんのチャールストンが観られるのは、Maybe My Baby Loves MeとThe Grand Charleston(BW版では、H‐A‐P‐P‐Y)です。非常に短いですが、紫吹さん@フレムシェンと青山さんが向かい合って踊るシーンもあって、最高です!フレムシェンと言えば、Girl in the Mirror(BW版では、I Want to Go to Hollywood)のシーンも素敵です。この曲、初めてBW版で聴いたときから、紫吹さんのフレムシェンで観たら最高だろうな~、と密かに期待していたのですが、コケティッシュな魅力で、予想どおりでした!この曲の後半部分でも、青山さんをはじめとして数人のダンサーが登場し、紫色の燕尾服で盛り上げます。とにかく青山さんがチャールストンを踊りだせば、舞台の高揚感、そして舞台に漲るエネルギーが俄然違ってきます。現代の曲で「人間リズムマシーン」になる青山さんは、これまでたびたび目撃してきましたが、1920年代を彷彿とさせる曲で「人間リズムマシーン」になる青山さんは、ものすごく新鮮だったし、身体中からエネルギーが溢れ出ていました!最高です!

それから、Who Couldn’t Dance with You?では、タキシード姿でホテルのゲストとしてペアダンスをする青山さんを堪能できます。OZでも香港のヒルトンホテルのラウンジでダンスをするシーンがありましたが、今回はもっとクラシカルで端整な雰囲気です。背中から腕のライン、青山さんはやっぱり美しい!!!初日の日の「めざましテレビ」でも、ラストで、キャスト全員が一列に並んだところが映ったのですが、青山さんの背中のラインの美しさは、シルエットだけでもすぐわかりました。そして今回はなんだかとても透き通っている雰囲気で、デヴィッド・ボウイにも通ずる貴公子ぶり!!堂々としたリードの仕方には、余裕と自信が感じられて、素敵でした~。もし青山さんのこのタキシード姿を、神崎順☆様もご覧になったら、きっと大きくうなずかれるに違いありません。

確かに、今回のウォルフォード版『グランドホテル』は、ダンスを多用している作品とは言えないと思います。また、WSSやOZ、そしてテネシーワルツで眼が慣れている青山ファンにとっては特に、たくさんのダンサーが大勢で踊るスタイルのダンスを想像して観劇すると、イメージとのギャップを感じるかもしれません。しかし、現代からは遠い世界である、1920年代のベルリンという場の気分を、このミュージカルで再現しているのは間違いなくダンスで、同時にとてもエンターテインメント性の高い場面になっていると思います。そしてとりわけ青山さんがチャールストンを踊りだすと、ダンスシーンがぐっと凝縮される感じがして、観客は直球を打ち込まれた気分になるのは確かです。

「ストップ・モーション」、「からす」、「人形振り(マリオネット振り)」についてもお話したいのですが、今日は特番が始まってしまうので、このへんで、失礼します。明日また観劇の予定なのですが、この続きはまた明日の夜にでも・・・。

[あゆあゆさん 2006/1/9 02:46]

本日『グランドホテル』2回目観劇(8日のソワレ)に行って参りました。さてさて昨日の続きです。・・・と言うよりは、2回目の観劇を終えて、この作品の風合いというか、肌触りというか、感触というか、そういうものが私自身にとても馴染んだという気がしています。昨日は、深夜の特番見たさに時間切れということもあって、「青山さんのチャールストン」を中心にお話しました。生を謳歌する当時の人々の息づかいを感じることができるような、また登場人物の感情の高まりを表現しているようなチャールストン、今日も最高でしたが、こちらは一度観てしまったら、中毒です。私は、7日の初見から今日の2回目まで24時間あるかないかでしたが、禁断症状が出ました。これから次の観劇までちょっと間があくので、どうやって毎日を過ごそうかと思っています。しかし、今回の青山さん、いわゆる「ダンス」だけではありません。「ダンス」ではない、「身体の表現」に最初から最後まで注目です。青山さんの非常に肌理の細かい「身体の表現」を見ていると、今回の作品で「ダンス」を多用していないことにも納得のいくような気持ちになります。これからご覧になるファンの方々、チャールストンを踊る青山さんは最高ですが、最初から最後まであの肌理の細かい身体の表現の仕方にどうぞ注目してください!私としては、この作品では、いろいろな意味における「マイム」的な青山さんの魅力全開という気がしています。

例えば、冒頭の「グランドワルツ」でのマイム表現。そしてプライジングの歌う「歪んだ道」での「カラス」、全てが幸福に向かうかのように見えたのに、男爵が命を落とすシーンに進んでゆく寸前の「マリオネット振り」(ここでは皆がハッピーに歌い踊ったはずの「グランドチャールストン」が全く違った趣で奏でられます)・・・などです。他にも細かいところ挙げだすとキリがないので、このぐらいにしておきます。とにかく一瞬一瞬眼が離せませんよ!

今回の青山さん、とりあえず区分してみると、ベルボーイ、ジミーズ、ホテルのゲストという3役を演じておられると思います。衣裳の方も、赤系でまとめられたベルボーイの制服、ジミーズ(あるいはベルボーイ?)の紫系の燕尾服(服飾史的には、名称ちがうかも・・・)、そしてゲストの黒タキシードと変化します。勿論、衣裳を着替えて次のシーンに登場すれば、例えばベルボーイからジミーズ、そしてゲストと変わっているのですが、ベルボーイとしてその場にいる、あるひとつのシーンのなかでも、キャラクターとしての「質感」が変わるというか、「モード」が変わるというか・・・。そういう変化みたいなものを青山さんは、非常に繊細に演じておられるのです。

例えば、冒頭の「グランドパレード」、オーケストラの始まりとともに、藤木さん@ドクターがモルヒネの注射を腕に突き刺し、「物語」が始まるのですが、ロビーにあちらこちらから登場してくるアンサンブルたちのダンスではない、「身体による表現」に注目です。この曲のなかでは、どこか眼の前にいる生身の人間でないような空気感が漂っていて、「マイム」的な動きをする場面があるのです。つまり、実際のゲストもいないし、実物のカバンもないのだけれど、彼らはマイムの動きでホテルの従業員としての業務をこなしてゆく・・・。そして、やがてそのシーンが、ゲストたちが訪れる現実のホテルの一日へとパッと変質するのです。青山さん演ずるベルボーイも、人格、あるいは感情を持つひとりの人間として眼の前に急に現れる・・・。それまでは、どこか夢の中にいるような、現実味のない出来事のような印象を与えていたにもかかわらずです。観客が「物語」に入っていく仕組みなのでしょうが、この作品の至る所で、そのシーンの質感、肌触りを決定するような部分に、アンサンブルの「身体による表現」が関わっているような気がします。

藤木さん演ずるドクターは、最初から最後までずっと、ホテルで繰り広げられる出来事を、自分の人生も抱えながら、見続けるという「ストーリーテラー」であり、「目撃者」であり、とても存在感のある不思議な役どころなのですが、ある意味アンサンブルが演ずるホテルの従業員たちも、「目撃者」のような、あるいは「人生を思わぬ方向に動かしてゆく、眼には見えないなにか」、そんなものとしての役割を負っているような印象を受けました。

7日の「初見」の後、心のなかにふんわりと漂う、この作品の「残り香」みたいなものがずっと気になっていました。パンフレットのウォルフォードさんの言葉によると、「イリュージョンのような光景と、人生の波が溢れ出てくるような巨大なエネルギー。そういった感覚を劇場で表現したい」ということです。ウォルフォードさんがおっしゃる「イリュージョン」とそのような「エネルギー」、今はまだうまく言葉にできませんが、私が感じた「残り香」のようなものにつながっている気がしてなりません。

とりとめがないうえに、抽象的かつ個人的な感想で申し訳ないのですけれど、今日はここまででとりあえず送信・・・。


2006/1/9 12:00

昨晩投稿した文章(これのすぐ前のコメント)に訂正箇所があります。2段落目の最初、「例えば、冒頭の「グランドワルツ」でのマイム表現」のフレーズで、「グランドワルツ」としたところは「グランドパレード」の誤りです。訂正してお詫びします。うち間違いでした。ちなみに「グランドパレード」は、冒頭と、物語の終わりの部分で奏でられる、テーマソングのような曲です。「グランドワルツ」は、フィナーレで最後に奏でられる曲です。皆さんご存知かと思いますが、誤解を招くといけないので、念のため。



最新の画像もっと見る