ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

公共交通機関で暑寒別岳・南暑寒別岳を縦走(純登山) 平成26年7月20日(日)

2014-07-21 23:31:04 | 樺戸・増毛山塊・夏山
2つの登山口が遠い縦走は、一人の場合は工夫が要ります。
前に暑寒別岳と南暑寒岳を縦走したときは、戻ればいいってことで、箸別登山口から雨竜の登山口を往復しました(^^;)
で、今回は、公共交通機関があるところからスタートし、そしてまたゴールする、という方法でトライすることにしました。
そして今回は連休なので、時間を使ってちょっと旅っぽく行ってきました(笑)

↓イメージです。増毛まではバスで、帰りは・・・バスかJRってことで。


まず前日15時に家を出て、JRで札幌駅に向かい、そこから16時10分発の高速はぼろ号に乗車。
後ろにきれいなおねいさんがいるのでちょっと気にしながらも、ゲップをしまくりながら麦汁を飲みました(汗)

↓バスはいいですね。何がって・・・麦汁が飲めるからです(笑)


のんびり景色を見ながら、そして麦汁3缶ほどいただきながら増毛へ。

↓増毛ターミナルについた羽幌号。2時間半近くかかりました。


ターミナルのすぐ隣に無料のキャンプ場があるので、まずそこにテントを設営します。
風もなく、短時間なのでペグやロープは打ちませんでした。

↓amazonで送料込み2000円で買ったテント。値段の割になかなかのものです(笑)


近くのセブンイレブンで麦汁と食べ物を買い、海辺に行ったりしてのんびりしました。

↓賑わうキャンプ場の夕焼け。炭と焼肉の匂いがして・・・夏全開という雰囲気が漂っていましたね。


で、一人で暇なもんですから、ついつい麦汁飲みまくりで、食い物も食いまくり(苦笑)
なくなったらまたセブンイレブンまで行って買い(2度も)・・・もう暴飲暴食しまくりでした(汗)

で、9時半ごろ眠りにつき、11時半頃目が覚めると・・・吐き気と頭痛が(涙)
これには参りました。
こんな状態で登山ができるのか、としばらく悩みますが・・・まあ、行くしかないですね(笑)

だらだらとテントを片付け、荷物をまとめてセブンイレブンへ行き、テントやマットを宅急便で自宅へ送ります。
そしてもう、酒は飲みなくないので、お茶を飲み・・・でもまあちょっとだけ麦汁も買うことにします(苦笑)

そこから一度海に出て・・・1時1分、二日酔い(当日酔い?)っぽく出発です!

↓増毛の海。一応タッチしてなめてみました。


へろへろと歩き出し、箸別に行こうか暑寒コースに行こうかちょっと迷い・・・結局暑寒コースへ向かいます。
歩き出してみると、あまり風もなく、月も星も見えて上々の天気です。

↓いつも目印にしているりんごの地図看板。ここで曲がります。


もう、りんごの地図看板を曲がった後は、車は1台も通りませんでした。
かなりさびしい道です。
最終人家を過ぎたら鈴を出し、鳴らしまくり。
まあ熊は出ないと思いますが、カウンターアソールトも腰に付けて準備しておきます。

↓5km地点。海から登山口まで12kmあります。


登山口には、ほぼ予定どおりの3時31分到着。

↓駐車場の階段下から暑寒荘を見上げると、月がきれいでした。


トイレによって、暑寒荘の前で麦汁をいただき、虫除けをかけたり、ストックを出したり準備しました。
下の駐車場には結構車が止まっていて、何人か起きだしたところでした。

↓胸悪いのも頭痛も回復。もっと麦汁を買えばよかった・・・(苦笑)


日の出まで20分ほどありますが、だいぶ明るくなったんで・・・3時50分出発です!

尾根に上がりしばらく進むと、左側から朝日が見えてきました。

↓おおっ!いい感じです!


↓正面には1075mのピークが。スキーで滑ったよなー、と思い出しながら登ります。


↓天気最高です。今日来てよかったなー、と思いました。


天気を心配していたので、よかったなーと思いながら・・・もっと麦汁買えばよかったと後悔しました(苦笑)

で、山頂に近づいて行くと、どうも山頂近辺が雲に覆われています。
着くまでになくならないかなー、と思いますがなかなか雲が取れません。

↓8合目からの様子。海側から山に風が当たって雲ができている感じですね。


とりあえず登っていくと、山頂近くは雲の中で、草木がびしょびしょ。
おまけに冷たくて、ズボンは一瞬でずぶぬれになり、さっきまでとは一転、急激に寒くなってきました。
メガネもすぐにぬれて見えなくなり、拭きながら歩きます。

山頂には、登山口から2時間34分かかった6時24分に到着。
海からだと5時間23分ですね。

↓ホワイトアウトした山頂。爆風&冷たいミスト攻撃でもう死にそうでした。


まずは岩陰に座って休憩することにします。
しかし、さっきまでは日が照って天国だったのに、この違いは何でしょう(汗)
で、冷たい水で下半身が冷やされ、ものすごく寒くなり、左足が突然痙攣しました。

↓わかりにくいですが、ズボンはべちゃべちゃ。靴ももぐちゃぐちゃ。


「これはまずいなー」と思い、遅ればせながらカッパズボンを出し、ジャケットを着込みます。
寒いのに麦汁を飲み(←だめですね)、一瞬引き返そうかと考えましたが・・・とりあえず行くことにします!
まあ、なんとかなるでしょう!
寒い中、22分ほど休憩して、痙攣気味の足を抱えて南暑寒に出発です。

この縦走路は結構急な下りがあって、前回酔っ払ってこけた記憶があります(苦笑)
で、今回は安いアディダスの新品のトレランシューズで来たのですが・・・さすが新品、グリップします!

縦走路は、前に一度笹刈りをしたようですが、もう結構登山道が見えなくなってきているところがあります。
それでも前回に比べたら、ぜんぜん楽チンです。

↓縦走路の様子。


↓途中にある湿原ぽいところ。


風はずっと強くて嵐のようです。
天気のいい日に登りたかったなー、とか思いながらさびしい縦走路を進みます。

↓笹がかぶった登山道。熊が怖いので「ヘイヘイヘーイ!」とか叫びながら進みました(苦笑)


8時を過ぎて、南暑寒が近くなるとどんどん人がやってきます。
皆さんに山頂の情報などをお知らせしましたが、最初にあった方は80歳だと聞き驚きました。
自分は80歳では無理だろうなー(笑)

で、南暑寒には8時21分に到着。
山頂で会った方にも「暑寒からどれくらいかかりました?」と聞かれましたが、1時間36分ですね。

↓やっぱり何も見えない山頂。でもまあさっきより風は収まってきました。


天気が悪いとちょっとつまんないなー、湿原はきれいだったらいいなー、と思いながら12分ほど休憩して出発。

で、南暑寒の登山道は笹を刈ったばかりのようで、刈った笹が足に引っかかってちょっと邪魔でした。
でもまあ、刈っていただいてありがたいことです。

↓広く笹刈りされた登山道。


↓湿原が見えてきてうれしくなりました。


展望台に着くと、若い人がたくさん。

↓ここでカッパやジャケット脱いで、身軽になりました。


で、湿原に着くと・・・お花がたくさん!

↓黄色い花がめちゃくちゃ咲いてました。


ここまでは天気悪くて残念な感じでしたが、湿原はよかった!
なんか景色に癒されました。









南暑寒のほうを振り返ると、まだ雲に覆われています。

↓南暑寒のほう。まだ雪渓もあるんですね。


湿原にはたくさんの人がいました。
休憩所のようなところまで行き、のんびり休憩することにしました。

↓湿原は暖かくて、のんびりでした。ここで麦汁を飲みながらぬれた靴を乾かしました。


20分近く休憩して、出発しましたが、人が多いです!
もう、ほんと100人くらいすれ違ったんじゃないでしょうか。
そのたびに「お先にどうぞ」と待つので、めちゃめちゃ時間がかかりました。

で、あと500mで登山口というところで、一組の男女を追い越したのですが・・・
おおっ!なんと、昔よく焼肉登山を一緒にやった、うちの会社のなかちゃんです!
びっくりしました・・・!

最近は週末は奥さんと山に出かけているんだそうで、明日は十勝岳に行くって言ってました。
11時5分、なかちゃんと話しながら登山口に到着。
で、奥さんから、小屋の管理人さんに言ったら麦汁買えるよー、と教えてもらい、ちょっと高い500ml2缶ゲット。

↓なかちゃんと奥さん。なかちゃんはこれからトレーニングということで、もう1回展望台に行くとか(笑)


ご夫妻と麦汁を飲みながらちょっとお話して・・・11時17分、長いロードの旅に出発します。
ここまで34.5km。
一番近い高速バスのバス停まで、あと26kmくらい。
長いですね(笑)

もう歩くようにゆっくりとジョグで進み・・・
時間はたっぷりあるので、途中で麦汁飲んでまたゆっくり休憩しながら、という感じです。

↓道路わきで麦汁休憩。靴も靴下も乾かします。


↓舗装区間もあるのですが、ダートも。もう、たくさん車が通ってホコリがひどかったですね。


途中、のろのろジョグっていると・・・「狭い車だけど乗っていきませんか?」と声をかけていただきました。
すごくうれしかったのですが、乗れないですね・・・。
ありがとうございましたm(_ _)m

そして14kmくらい進んだ尾白利加ダムのところでなかちゃんの車が。
ありがたいことに、「安いのでよければ」って言って、麦汁を一本置いていってくれました!
これまたありがとうございますですm(_ _)m
いただいた麦汁を飲みながら、ダム湖で休憩しました。

↓尾白利加ダムの湖、暑寒湖。正面の山は、南暑寒荘のそばの恵岱山という山のようです。


麦汁休憩した後、またジョグで進もうとしますが、もうなんだか眠くなってきました。
14時を回って、暑さもピークの時間帯で、2時間しか寝てないせいかへろへろです。
ちょっと進んで休憩し、またジョグを始めますが・・・ここで睡眠ジョグが発動してしまいました(苦笑)

「だいじょうぶですか!」という声で、ぱっと目が覚めました。
見ると、60歳代くらいの女性の方です。
「ふらふらしてるから、大丈夫かと思って・・・麦茶でもどうですか?」と声をかけてくださいました。
お礼を言って、睡眠不足で増毛から山越えしてきたこと、恥ずかしながらお酒も飲んでることもお話しました。

↓声をかけてくれた方。親切な方が居るんですね。わざわざありがとうございました。


睡眠ジョグは本当に見てる人に不安を与えるようですね(汗)
そして睡眠ジョグは、どうやらジョグのフリしてるだけで、「歩くよりかなり遅い」ようです(苦笑)←全然ダメですね。

そこからは目が覚めて、ゆっくりながら着実に進み・・・

↓農村地帯を進みます。まっすぐ行くとローソンがある雨竜の追分市街。


雨竜のローソンには16時30分到着。
ここで麦汁、ソフトドリンク、チキンを買って、休憩しました。
で、ここから高速バスのるもい号が出るのは19:23で、まだ2時間近くあります。

しばらく考えて・・・やっぱり妹背牛からJRに乗るのがいいかなー、と考えました。
妹背牛発18:10の列車に乗れば、9時前には家に着きます。
確か家でチェックした時、確か妹背牛の駅までは4kmくらいだったような気がするので、歩いていけばOKなはず。
しばらく休憩して、足もちょっと痛いので、のんびりと妹背牛へ向かいました。

↓妹背牛に入ったところ。ローソンから1kmのところです。


で、2.5kmくらい進んだ小高い橋の上で、JRの駅はどこかなー、と見渡しますが、見当たりません。
変だなーと思い、スマホを出してグーグルマップで調べると・・・なんとあと4.5kmも先です。

げげげ。
今は17時30分で・・・これじゃあ、間に合いません。
走るしかないってことで、仕方なく走り始めますが、右足の膝下外側が痛くてつらいです。
泣きながら走って行くと、駅らしきものが!

↓正面に時計のついた建物が。きっと駅です!


おおっ!着いた!
と思い、ドアを開けようとしますが開きません。
えええー!と思いながら、回りを見てもほかの入り口はありません。
時間のないのであせりを感じ、乱暴にドアをガタガタと開けようとしますが・・・ダメでした。
まずいなー、何でだろう、と思いながら上を見ると・・・「幼稚園」と書いてありました(汗)
これはもう、誰か見てたら完全に不審者ですね・・・。

きゃー!、これはまずいと思い、急いでその場を離れて駅を探すと・・・ありました!隣です(苦笑)

↓本物の駅。地味です。目立たなさ過ぎます(苦笑)


駅に入ると完全な無人駅です。
で・・・時間を見ると18時2分。
間に合いました・・・よかった!

↓駅のホーム。ここでGPSのスイッチを切りました。



GPSトラックです。









距離は67km、累積標高2570m、時間は17時間5分でした。
麦汁量は出発後からはちょっと少なめの2.9L。(その前のキャンプ場まででかなり飲んでますが・・・)


翌日、GPSからデータをパソコンに転送しようとしましたが・・・できませんでした。
ついにどっかが壊れたようです(涙)

で、2週間ほど前、あまりに安かったんで、ユピテルのARW-30GというGPS付き腕時計を買いました。
狩場にも持っていったんですが、一応ちゃんと使えたので今回も持って行きました。
8時間しか電池が待たないので、途中でデータは途切れるけど、休憩中に充電してやり、なんとか最後まで計測できました。
今回はそのデータを使用しています。

ただ・・・なぜか標高が出なくて時間が9時間狂うので、カシミールで修正してなんとか使えました。
でも、GPSは買わないとだめですね。
また出費するのが痛いなあ・・・。



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6 コメント

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すづきさん (ぴよしろう)
2014-07-31 22:25:26
定山渓から引越しですか。
まあ、事情はわかりませんが、どんどん引っ越すのも楽しいような気がします。
とりあえず元気が出たならよかったです。
なんでも好きなようにやるのが楽しいかもしれません。
今週はまたグループ登山の予定ですが、いろんなことして楽しみたいですね。
すづきさんとは年1回はどっかで会いそうですので、またよろしくです(笑)

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Unknown (すづき)
2014-07-31 17:40:17
えーわずか半年で 定山渓から引っ越すことになり
あ、夜逃げではないですよ(笑
ちょっとショボーンとしてましたが
ぴよしろうさんのブログで 大笑い。
なんか元気がでました。
人知れず 変わったことを考え 実行するっていうのは
楽しいですね。
わたしもがんばろ~っと。
ありがとうございました!
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シュウさん (ぴよしろう)
2014-07-24 22:22:22
ありがとうございます。
で、いろんなことがあると、それが全部思い出になります。
それを忘れないようにブログに書き留めるのもいいかなー、と思ったりしてます。
うんとじいさんになった時、「いろいろやったなー」と思えるように・・・後悔しないようにいろいろやっときたいと思います。
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相変わらず凄いですね! (シュウ)
2014-07-23 22:52:36
凄い山行でしたね!
睡眠ジョグで人様に助けられそうになったり、
幼稚園に入ろうとしたりするコメもあって素敵です。

素敵な登山にはコメも欲しいですね!
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snufkinjrさん (ぴよしろう)
2014-07-22 20:51:02
ありがとうございます。
確かに自由ですね(笑)
まあ、それが楽しいところではあると思ってます。
でも、トレランとは違って、だらだらした山行ですので、そんな褒められたもんじゃありません。
snufkinjrさんならこのコースは10時間くらいかと。
でもまあ、自分は自分なりの、遅くても楽しみながらの長距離登山を続けて行きたいと思います。
自分にはレースは無理です。
ですので、レースやってる方はすごいなー、と思ってます。
返信する
自由! (snufkinjr)
2014-07-22 05:21:16
完全復活して,次々と冒険旅行を楽しまれているご様子,最高です.
連休中に同じくらいの距離のレースに出ていたので,ぴよしろうさんの冒険の凄さが,心底分かります.コース的には,むしろぴよしろうさんのルートの方が過酷です.
人から与えられたルートではなく,自分でルートを決め,公共交通機関のスケジュールをチェックして,装備を考え,補給を考え(特に麦汁)実行するところは最高です.自由だから,臨機応変に対応できるし.
自分もなにかチャレンジしなくては.
しかしJR出発の8分前に到着は凄かったですね.
結構,身体のダメージがあると思いますので,どうぞ御自愛ください.
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