68回目の夏。
広島の8月6日。
いつもと同じように朝が来る。ミツバチが朝早くから羽音高く、飛び回る
今日は、山に靄がかかってる。
いつものように、花に水遣り
68年前の朝も、戦争中だけど、きっといつもの朝を迎えたのだろう
花はこうして咲いていたんだろう
おかあさんは、お弁当を持たせて、こどもたちを送り出したんだろう
「行って帰り・・・」
空は、夏の空が広がり
蝉は声高く鳴いていただろう
今日も一日暑くなると思っただろう
人も食べるものがない中、
犬や猫は、どうなっていたんだろう
1945年8月6日 午前8時15分
マッチ箱ほどの、原子爆弾が
広島の町を 人間を 生き物を 焼け尽くした
広島で生まれ育った私は、小さい頃から
この時刻、黙祷をしてきた。
夏休み中の学校は、この日、登校日。
そして、みんなで黙祷をする。
今日もお寺の鐘が鳴り出した。8時15分。
今朝、娘が学校へ行く前に
「あっ、学校へ行く途中だ。」と言った。
「途中でも、黙祷しんさいよ。」と送り出した。
広島の方を向いて黙祷をする。
そして、68年前の今日の日を、想像できる限り想像してみる
ありがとうございました。