<20091002>“憧れの槍ヶ岳”3日目(9月24日)…いよいよ頂上へ!ガスのために一日遅れていたので“いっそのこと頂でご来光を見よう”ということになり、日の出前の登頂を目指しました。4時15分起床、4時50分登頂開始…夜明け前の薄暗い中での登山は危険そのものでした。壁にへばりつくように一歩一歩登っていく間、“自分は今一体何をしているのだろう”という不思議な感覚に包まれたりしましたが、足を踏み外さないように注意しながらひたすら登っていきました。登りはじめてから25分後、何とか最後の梯子を登り終えてふっと頂を見た瞬間、不思議だった感覚は何とも言えない達成感に変わりました。頂上は平坦なところはなく、セメント袋や米俵ほどの大きさの岩がゴロゴロ…踏んでも岩が動くことはなかったものの足元は不安定…かなり緊張したというのが正直なところです。この時間に登頂したのは私を含めて13名…お陰で写真を撮り合ったり、明るくなるにつれて見え出した回りの山々を見ては「あれが笠ヶ岳、あの稜線が表銀座…」などと話をすることができたので多少はリラックスできたものの、緊張感は完全には抜けませんでした。そんな中、いよいよご来光…富士山の左手から昇ってくる太陽は言葉では言い表せないほど美しかったです。360°が一気に明るくなり、その瞬間、「あぁ、槍の頂点に立っているんだ」と実感しました。※写真=遂に3,180mの頂に…祠が水平でないことからしても平坦なところはないということがわかります。日の出から数分後の山頂は光に包まれ、清々しさと少しの緊張感の中、神聖と荘厳が入り交じっているような気持ちになりました。
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