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ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【写】支笏湖(千歳)

2008年09月09日 08時03分27秒 | 撮影記録2008
●支笏湖(千歳) 撮影日 2008.7.13(日) [Yahoo!地図]
・『炎の第九@千歳』の帰り道、まだ時間が早かったので、写真を撮りに支笏湖に寄ってみました。
 
・支笏湖といえば、有料駐車場に車を停めて、みやげ物店や飲食店が寄せ集まったあたりから湖畔に出るのが普通ですが、今回は、前々から気になっていた『休暇村・野鳥の森』の方から入ってみました。有料駐車場よりも苫小牧側へ1km弱進んだ、急カーブを抜けたところに看板が出ています。

・行き着いた先には結構広い駐車場がありました。こちらの駐車場は無料です。案内版の写真が小さく見づらいですが、現在地は川より左側。

・駐車場から見た森(野鳥の森?)。きれいに整備されています。
 
・森の散策路を湖畔に向かって進むと、木製の展望台が見えてきました。
 
・展望台からの眺め。かなり日が傾いています。

・自分の影を見ると、足が長ーく。

・支笏湖の説明書き。「支笏湖は、巨大な水がめです。最大水深は363mもあり、平均水深でも265mもあります。このため、面積からいえば琵琶湖の9分の1にしかすぎませんが、貯水量では約4分の3にも達する大きさを持っています」 へぇぇ。これにはちょっとびっくり。
 
・獣道を辿って、湖畔を目指す。こちらは今は使われていない道のようで、間もなく本道に合流。
  
・かなりの急斜面をジグザグに降りていく散策路が整備されています。だんだんと湖の姿が露わに。

・湖畔に到着。夕日がまぶしい。
 
・恵庭岳(北西)方向の眺め。
 
・南西方向の眺め。右写真の奇妙な形をした山は樽前山(たぶん)。
 
・先へ進むと、水際まで降りれる木製の階段がついています。
  
・夕日が湖面で黄金色に反射していて美しい。

・後編へ続く。
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【食】季の苑 ELM GARDEN [和食@札幌]

2008年09月08日 22時00分05秒 | 外食記録2008
季の苑 ELM GARDEN(きのえん エルムガーデン)[和食@札幌][HomePage][食べログ.com]
2008.8.14(木)11:50入店(初)
注文 エルムランチ 2800円 + サービス料10%


・札幌旭ヶ丘のふもとの、幹線道路から外れた閑静な住宅街にそびえる真っ黒な建物。ちょっと前を通り過ぎただけでは中がレストランだとは想像がつきません。その隣には高い塀で門前に警備員のいる物々しい雰囲気の建物があり、一体何かと思ったら中国の領事館でした。
・そばにある駐車場は広く、たくさん停められます。
 
・玄関に回ってみると、なんとも近寄りがたい雰囲気。戸に取っ手がないけど、どうやって開けるのかと思ったら自動ドアでした。
 
・店に入り、予約した者であることを告げるとまずは待合室[左写真]に通され、「しばらくお待ち下さい」とのこと。窓からは日本庭園が。ほどなくして「こちらへどうぞ」と長い通路[右写真]を通って建物の奥へ。
  
・通されたのは大きな円形テーブルが10卓ほど配置された大広間。高級感が漂い、建物の外とはまるで別世界。この雰囲気には圧倒されてしまいました。敷地はかなり広そうで、この広間の他にも食事の部屋がたくさんあるようです。

・一番安い、ランチプレートを注文。内容は魚介類中心です。

・手前:空豆の岩石揚げ。中央:時鮭の粒味噌生姜風味漬け。

・手前左:ずんだ餅。手前右:独活(うど)と蛸とオレンジ串。

・手前左:すっぽん煮凝り。手前右:小豆蓮根。

・九州産太刀魚の柚子香り揚げとアスパラのチーズ塩。「小骨が多いので気をつけてください」と店員さんから注意があったにもかかわらず、小骨をのどにひっかけ、思いっきり咳込んでしまいました。恥かしい奴。

・海鼠の海鼠腸ポン酢。

・北海道カスベの冷煮物、絹さやソースと黄身酢。

・生雲丹と順才の温製茶碗蒸し。

・本鮪の平造り。

・鮎並南蛮漬・冬瓜・トマト。
  
・炊込御飯、漬物、御味噌汁。ご飯には甘いひじきが混ざっています。そして、ものすごく上品な漬物。味噌汁は道内ではあまり見かけないタイプの味噌。
・以上の説明を、配膳時に店員さんが丁寧にしてくれるわけですが……よく覚えられるなぁ。
 
・そしてお楽しみのデザート。デザートはワゴンで運ばれ、その中から食べたい物を選びます。何故かここだけモロに洋風。クレームブリュレはその場で店員さんが焼き目をつけてくれます(関係ないけど、今の今まで『ク"リ"ームブリュレ』だと思ってた。どっちでもいいのか??)。
   
・左から、クレームブリュレ、チョコケーキ(?)、シフォンケーキ、コーヒー。
・一品一品が上品で丁寧な料理に大満足です。それまで食べたことも無いような料理が多いので、他店との比較は難しい。渋い料理が多いので、小さいお子様なんかにはちょっとツラいかもしれません。
  
・会計時もまた待合室にてしばし待たされる間に、日本庭園を鑑賞。外にも出れるようでしたが、機会を逃してしまいました。おそらく何かいわれのある建物だと思うのですが、そこのところはよく分かりません。三千円ちょっとで、このような異世界の空間を味わえるのはかなりお得だと思います。
・今回は撮影する間が無く、メニュー写真は無しになってしまいました。お店のホームページに掲載されているので、詳しくはそちらを参照のこと。
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本日(9/7)の記録

2008年09月08日 00時41分17秒 | 日記2005-10
6:00 起床

7:10 札幌実家発

8:30 美唄の歯科着・治療
本来休日なのにもかかわらず私のために開けてくださった。一番大物の虫歯を調べ、一回で治せるか慎重に検査。通常ならここまで面倒くさい治療はせず、麻酔かけて神経ひっこ抜いておしまいだとのこと。結果、かなりひどい状態で一回の治療では無理。また来ることに。「歯の中が腐っている」というのが怖い。

9:40 美唄の歯科発

10:00 『砂川オアシスパーク』着
写真撮影。曇天模様。関連施設の職員さんから写真家と勘違いされる。どうも写真家オーラが出ているらしい。

10:30 『砂川市地域交流センター ゆう』着
控え室で本番前練習。その後付近をウロウロ。

11:30 第40回空知管内郷土芸術祭 舞台部門 発表会 開演

12:15 美唄弦楽アンサンブル出番
(詳細後日)

13:10 砂川の『ファームレストラン リヴィスタ』で昼食兼打ち上げ
(詳細後日)

14:10 砂川発
高速道路経由で札幌へ。眠くて時折意識が遠のき危険。

15:30 札幌の弦楽器工房着
楽器を預ける。バイオリン本体のはがれ修理、バイオリン弓の毛張り替え(二本)。

15:50 札幌北区民センター着
札幌市民オーケストラ集中練習。駐車場が狭くいつも苦労するが、運良く出車にでくわし停められた。しかし後から斜め向かいの空き地に臨時駐車場ができているのを発見。札幌市民オーケストラの練習は久々の参加。何故か出席数は少ない。曲はグリーグのノルウェー舞曲。

17:10 夕食『中華厨房 あんにん』
適当に歩き回って見つけた店。冷やし担々麺(880円)注文。昼にパスタを食べたことを忘れ、また麺類を食べる羽目に。
(詳細後日)

17:50 弦楽器工房へ
毛を張り替え終わった弓を一本回収。

18:00 札幌市民オーケストラ集中練習 夜の部
曲はベト7。今年だけで三回目。交響曲がこんなにダブるのは珍しい。会場にて、どこかで見たような人がウロウロしていると思ったら、他にHARUKAと幌都の練習も入っていた。一つの建物でオケ三団体がひしめきあう。

20:25 札幌北区民センター発
練習が早めに終わったので、ノルト・シンフォニカーの練習へ向かう。

20:50 ちえりあ(札幌西区)着
ノルト・シンフォニカー練習に合流。本番が近いので人が多め。チャイコン(ソロ合わせ)とスコットランド。スットコはさっぱりついていけず。

22:10 ちえりあ発
たまたま練習に参加していたY師匠を乗っけて出発。

23:25 苫小牧でY師匠を下ろす。

0:15 室蘭自宅着
慣れているとはいえ、さすがに疲れる一日だった。しかし、論文の重圧が去ったぶん、気分はまったく爽やか。

おつかれさまでした。
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今週の細々したこと 2008.8.31(日)~9.6(土)

2008年09月06日 23時56分21秒 | 日記2005-10
皆様こんばんは。最近『やきそば弁当』の消費量が多いぴかりんです。

●8/31(日)
・『ジュリアン』 by プリンセス・プリンセス
 函館からの帰り道、車中で手持ちのCDから懐かしい曲(表題)がかかった。今から18年前(1990年)の曲。ということは当時自分は17歳の高校生、青春真っ只中。発売当初でも、その切ない歌詞とメロディーが心に残る曲でしたが、その後いろいろな経験をした今になって改めて聴いてみると……もう、あかん……あかんでー、これは! しばらく繰り返し聴いてしまいました。
PrincessPrincess - Julian (YouTube)
http://jp.youtube.com/watch?v=-WNkAb7AYX4

・誕生日ケーキ@函館
函館オケの練習にて、某氏(既婚)より誕生日ケーキをいただいてしまいました。なんで函館で?? びっくり。練習後、飲んで帰ってきた宿泊のホテルにて開封。フルーツと私の名前(本名)の書いたチョコが乗ったかわいらしい一人前のロールケーキ。わざわざこんな手間をかけてくださるところがウレシイです。そして、食べようとしたところで気がついた。「フォーク(またはそれに代わるもの)が無ぇぇーー!!」 近所のコンビニまでもらいに行こうかとも思ったけれど、それも億劫なので、恵方巻を食べるがごとく(実際食べたことは無いけれど)手づかみで豪快に美味しくいただきました。感謝。

●9/1(月)
・ブログ更新ストップ
 さすがに論文が切羽詰り、ブログの更新が久々にストップ。しかし、これまでこれだけブログを書けていたことがそもそもオカシかったわけで。これが正常。それにしても、突然蒸し暑い!

●9/2(火)

●9/3(水)
【練】また代理コンマス・中国練習
 苫小牧オケにて。「空いてるから、その席で弾いて!」と示されたのはコンマス席。またかー…。と言っても、断らずに普通に座って弾く方もどうかしてますが。しかし、このように言われるには、単に「弾ける」というだけではなくオケからの "信用" も必要なわけで、結構すごいことだと自分では思っています。ありがたいことです。通常練習後は場所を移して中国遠征の打ち合わせ兼練習。会場のM先生のレッスン室に行くと「お腹空いてるでしょ! 食べて食べて!!」とわざわざおにぎりの用意が。「ぴかりん君は "若い" んだからたくさん食べなさい!」と結局4個いただきました。ごちそうさまです。中国での演奏は Fl,Vl,Va,Vc 各1名のカルテットであちこちで演奏する予定。私はVa。さらにこれとは別に、中国のオケに混じって何曲か弾くようです。他のメンバーはオケ曲は1曲(前出Vn協奏曲)だけでいっぱいいっぱいとのことで、「じゃあ、残りの曲は苫小牧を代表してぴかりん君が全部弾く、ってことで」って……望むところだ。アマオケの苫小牧代表(?)、さらには日本代表として日中友好のためがんばりたいと思います。

・バイオリン故障
 普段から2台のバイオリンを交互に使いまわしていますが、うち一台が故障してしましました。ネック部分の裏板のはがれ。指板がボディーにべったりついた状態。これで三回目。癖がついてしまったのでしょうか。

●9/4(木)
・快晴
 しばらくどんよりした天気が続いていたところ、この日は快晴に。

●9/5(金)
・論文投稿
 正確には9/6ですが、ようやく論文が固まって投稿。最終的には苦労して書いた英文は原型をとどめないほど修正されました。今の英語力では全く歯の立たない状態です。作業が進めば進むほど自分の無能さを眼前に突きつけられる苦しさ。そんな無能な人間を、ボスが見捨てずに面倒を見続けてくれるのがどうしてなのか、ずっと理解できなかったのが、最近ようやく気がつきました。その昔、かつてはボスも同じ経験をしてきたから。それが答え。ともかく万力で内臓を締め上げられながら過ごすようなキツイ日々もこれで一段落。

●9/6(土)
【練】テンポは104で
 札幌西区オケ本番一週間前の特別練習。練習中、前で弾いていたおじいさんのA線が切れてしまい、それを交換するのにえらく手間取っていたので手伝ってあげると喜んでくれた。ラフ2の3楽章ではゲンゲン(指揮)があまりに予想通りの表情をするので笑ってしまった。負けないようにがんばろう。弓を持つ手に新たな発見。弓は "持つ" 物ではなく "支える" 物。弓の重さを右手に感じなくなった瞬間にイイ音が出る。右手は弓の動きを導くのみ。

・いまだにアリ出没
 自宅内でまだときどきアリがウロウロしている。根絶にはまだしばらくかかる模様。

・今週の実家のツマミ
 肉じゃがのような物(煮詰めすぎて味噌おでん状態)、刺身、レンコン、漬物のような物、知人の韓国土産のキムチ。

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▲閉店【食】タピオラ [軽食@伊達]

2008年09月06日 10時38分55秒 | 外食記録2008
▲閉店 後に『橘コーヒー店』がオープン [2020.7.7記]
タピオラ [軽食@伊達][むしゃなび]
2008.8.13(水)16:50入店(初)
注文 アロニア・バニラ ミックスソフト 280円


・伊達市の飛び地、大滝区にある観光名所『三階滝』に隣接する休憩所。
  
・『アロニア』という耳慣れぬ果実(?)が売り物らしい。

・店内にはテーブル席があり、ゆっくり食事をとることができます。他に地域の特産品がいろいろ置いてありました。

・ブルーベリーなどのように酸っぱい味を想像していましたが、それほど強い味はしてきません。半分バニラのせいかもしれませんが。どちらかというとハスカップやらラベンダーなどと似たような雰囲気です(味より色)。

・店の前に何の説明もなく赤い実のついた鉢植えが置いてありましたが、どうやらこれがアロニアのようです。看板の説明をよく見ると、「アロニア(黒実のナナカマド)」の記述が。
・この時は既に食事は終了していました。メニューを見ると『三階滝名物 熊笹ギョーザ(6個入り)450円』なるものが。これは気になる。

 
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論文投稿

2008年09月06日 00時17分20秒 | 日記2005-10
たった今、論文を投稿しました。

「うぉうううおあぁぁあああぁあああおぉぉーーーーーーっっ!!!!」

と、雄叫びあげたい気分ですが、そこまでの元気がありません。

ともかく、ひと山越えました。

「もう、だめだ……」

何度あきらめかけたことかわかりません。正直、ここまで来れるとは思いませんでした。まだ実感無し。

ぴかりん、おめでとう。

どうか『reject』(掲載不可)喰らいませんように。とりあえず、家に帰ろう。
コメント (3)
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【本】ドルジェル伯の舞踏会

2008年09月05日 22時07分23秒 | 読書記録2008
ドルジェル伯の舞踏会, ラディゲ (訳)生島遼一, 新潮文庫 ラ-3-1(567), 1953年
(LE BAL DU COMTE D'ORGEL, Raymond Radiguet, 1924)

・二十歳で夭折したいわゆる "天才作家" の遺作。フランス貴族の社交界を舞台にした不倫の恋を題材にした小説。
・三島由紀夫の著作で紹介されていたのがきっかけで手にとった書。「これは本当に二十歳が書いた文章なのか!?」と唸ってしまいます。
・序(ジャン・コクトー)より「運命を非難してはいけない。無情だというのをやめよう。彼は年齢が終りまであまりにも迅速に展開してしまう厳粛な種族の一人だった。」p.3
・「つまりはこうではあるまいか――われわれの注意が、清浄なものは乱れたものよりおもしろくないという理由で、わきに逸れてしまうということでは?  しかし清浄な心のやる無意識の操作(はたらき)というものは、不行跡(ふしだら)な心のやるさまざまな工夫工面より、もっと奇異なものである。」p.12
・「お伽噺を実地に生きることはべつに人を驚かさない。ただその思い出のみがわれわれにこの世のものならぬ不思議を発見させるのだ。」p.24
・「彼は目前に、やさしい愛情でむすばれた一組の男女を見ていた。この結合は彼にはいい感じがした。彼はいつも習性になっているのとはまったく異なった気持ちを感じさせられた。彼の場合はいつも嫉妬が愛に先だつのである。今は彼の精神がいつものようにはたらかなかった。フランソワはこの夫婦のあいだに、そこへ自分がしのびこむ亀裂をもとめようとしなかった。彼はドルジェル婦人が夫と踊っているのを見て、自分が彼女と踊るのと同じ快さを感じていた。」p.37
・「フランソワの恋愛に対する考えはいわば既製品なのだった。しかし、その考えをつくりあげたのは彼自身だったから、出来合い品でなく、寸法をはかって作ったものだと信じていた。それを仕立てたとき、力のない感情だけをもとにして仕立てたことを彼は知らなかった。」p.73
・「人間は海のようなものだ。ある人びとでは不安が常の常態である。また他の人びとは地中海のように、一時は動揺して、またすぐ凪にかえってしまう。」p.88
・「彼女の顔はいじわるい表情になった。彼女はこんなことを強いたことで夫をうらみ、またセリューズには彼が笑ったことで腹をたてた。なぜなら、彼女は自分自身の笑った意味は知っていたが、フランソワの笑った意味は知らなかったからだ。」p.91
・「(この男の頭のはたらき方はへんだな! ロバンは人生をまるで小説のように判断している)と思った。」p.92
・「相手の狼狽ほどわれわれを大胆にするものはない。」p.112
・「(あのひとがなにかあたしたちにかくれてするように疑っていたんだけれど、あたしばかだった)と彼女は思った。」p.114
・「マオは、街路で見当違いをした男から耳にするのも恥かしいことをささやかれた女のように、どんどん足をはやめた。彼女の場合、そばに追いすがって言いよってくるのは、思い出なのであった。」p.116
・「遠く離れていると誰かれの区別(みわけ)がつかない。みんなよく似て見えるからだ。別離はへだてをつくるとはいうものの、それはまた別のへだてを除きもする。」p.118
・「こうした浮気から彼はそれほど大きな快楽を得てもいなかった。アンヌがマオを裏切ったのは、もしこういう言い方が強すぎなかったら、義務のためだといってよかろう。彼にとっては、そういことをするのも、彼の上流人の職業の一部なのだ。それによって、ただ虚栄心のよろこびを得ているだけであった。」p.121
・「言葉は大きい力をもっている。ドルジェル夫人は、自分のフランソワを好きな気持に、自分勝手な名をつけることができると信じていた。そこで、彼女は一つの感情に抵抗することにより、その感情に本当の名を与えることをよけいにおそれたのであった。  いままで義務と恋愛を平行してうまくさばいてきた彼女は、その純真さのうちに、禁じられている感情はこころよくないものだと考えることができたのだ。だから、自分がフランソワにいだいている感情を誤って判断していた。その感情は彼女にとって快いものだったからである。いまや、影のうちに孵化し、やしなわれ、大きくなったこの感情がはっきりその正体をあらわしてきた。  マオは、自分がフランソワを愛している、とみとめざるをえなかった。  彼女がいったんこの恐ろしい言葉を自分にいってきかせると、もういっさいははっきりして見えた。最近数ヶ月のあいまいなものが消散した。が、あまり長いあいだ薄明かりの中にいたあとで、この白昼のような明るさは彼女を盲にしてしまった。」p.134
・「マオは、別の世界に坐して、夫を眺めていた。伯爵は、自分の遊星にいて、起った変化にはまるで気がつかなかった。そして、熱狂的な女のかわりに今では一つの彫像に話しかけているのだった。」p.176
・訳者解説より「『ドルジェル伯の舞踏会』の読後印象を率直にいうと、日常意識の達しない深いところにしかれた将棋盤上で、象牙彫りの駒がふれあう音を聞くような感じである。作中人物の抵抗のある、硬い心理の図表が、幾何学の線のように、美しく跡づけられている。たしかに作者の二十歳という年齢を忘れさせるみごとさだ。」p.180

<チェック本> 大岡昇平『武蔵野夫人』
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【写】えにわ湖(恵庭)

2008年09月04日 08時05分32秒 | 撮影記録2008
●えにわ湖(恵庭) 撮影日 2008.7.13(日) [Yahoo!地図]
・今回は、前出の恵庭渓谷の三つの滝より少し下流にある『えにわ湖』です。てっきり『恵庭湖』だと思っていたら平仮名表記が正式のようです。

・『水精橋』付近の直角カーブ。
 
・ちょっとした駐車スペースがあり、車が数台停まっていました。どうも釣り客のようです。そこには『恵庭岳公園線 滝見ゾーン 完成予想図』が。少し昭和を感じさせる絵柄です。
 
・橋の方へ行ってみましたが、ここからは湖は見えず。更に下流へ移動。

・こちらは『木精橋』。
  
・この橋からは湖がよく見えました。

・いつもは車で通過中に視界の端でチラリと見るだけでしたが、まじまじと眺めるのは初めてです。

・それにしてもこの橋は高いです。上の写真だと何だかよく分かりませんが、木を上から見下ろした図で、結構高そうな木なのにもかかわらず、そのてっぺんが橋よりもはるかに下! 地上10階建てのビルぐらいはありそうです。
 
・何かにつかまっていないと体がふらつくような感覚。橋にこれだけの幅があっても足がすくみます。決死の撮影。歩道がないうえ走行車両はかなり飛ばしているので、徒歩でウロウロするのは気をつけた方がいいです。
 
・さらに下流に移動し『土精橋』へ。橋の名前がシリーズになっていて他にも『火』や『金』があるようです。この橋も結構な高さがありますが、見える湖は一部分だけ。
 
・土精橋のそばには『緑のふるさと森林公園総合案内板』とそれに続く小道が。こんな公園があったとは知りませんでした。またの機会に行ってみようと思います。

・さらに下って漁川(いざりがわ)ダムへ。『漁川ダム周辺マップ』。

・ダムの放水口の上から。

・ダムの上には徒歩で入ることができます。
 
・上流側の眺め。えにわ湖はこの漁川ダムでせき止められた水による人造湖です。はるか向こうに先ほど写真を撮っていた木精橋が。

・下流側は公園(桜公園)になっています。

・きれいに手入れされた管理事務所そばの花壇。下まで車で降りてきたものの、方向転換するスペースがなく、バックでもと来た坂を登り幹線道路まで戻らなければならず、一苦労。
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【食】すし・新和風料理 文七 [和食@伊達]

2008年09月03日 22時26分34秒 | 外食記録2008
すし・新和風料理 文七(しんわふうりょうり もんしち)[和食@伊達][むしゃなび]
2008.8.13(水)12:00入店(初)
注文 幕の内セット 1050円

 
・伊達市の中心部の、ゲオやミスタードーナツがある交差点を海側へ折れた繁華街の通り沿いにあるお店。ハローワークのそばです。

・駐車場は道路を挟んで向かい側に三台分ほどあり。

・店内は座敷4卓にカウンターが8席ほど。

・『一日六食限定』にひかれて幕の内セットを注文。他にも1050円均一のランチセットがいくつかありました。
  
・出てきたお膳は小鉢がいっぱいで豪華な見た目です。すし屋なので当然海産物が中心。
 
・酢の物とラーメンサラダ(?)。
 
・味噌汁と漬物。
・値段が1000円ちょっとの料理とは思えないボリュームで、お得感有り。

    
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【本】無敵のラーメン論

2008年09月03日 08時08分31秒 | 読書記録2008
無敵のラーメン論, 大崎裕史, 講談社現代新書 1595, 2002年
・自称「日本一ラーメンを食べた男」によるラーメン入門書。第一部は「ラーメンとは何か」と題し、ダシとタレ・麺・具についての基礎知識を、第二部は「ラーメンの日本地図」で、全国の主なラーメン店を紹介している。
・本書で紹介さているのは数あるラーメンの中のほんの一部の "話題の店のラーメン" のみ。他にもインスタントラーメン、カップラーメン、海外のラーメンなどなど、考え出すと、ラーメンの世界は果てしがない。
・私自身、特にラーメン好きという訳ではありません。ただ、「そこにラーメンがあるから」食べているというほど自然な食べ物です。私にとっての "普通" は味噌ラーメンなのですが、全国的に見ると少数派なのですね。いろいろなラーメンの記述を見てそのバリエーションの多さには驚かされます。なかでも一度食べてみたいのは『ラーメン二郎』。機会があれば行ってみようと思います。
・巻末には本書に登場したラーメン店リストが掲載されています。うち道内では40店ほど。よく耳にする店名が並んでいますが、実際行ったことがあるのは、『狼スープ』と『山桜桃』くらい。ラーメン店の新規開拓の楽しみはまだまだ底無しにありそうです。
・「ここ五~六年は年間平均800杯のラーメンを食べ、そんな日々を繰り返している。ラーメン関係の仕事が本業だと思われることもしばしばである。  ラーメンにのめり込んでしまうのは私だけではないはずだ。一億総ラーメン評論家、と言われるほどに日本人は誰もがラーメン好きなのだから。(中略)私はこれまで(2002年1月現在)約8500杯のラーメンを食べている。(中略)ラーメンの面白さは海のように奥深く、空のように幅広い。」p.4
・「私は "ラーメン" と書いてある本を見つけるとあまり中身も見ずに買ってしまい、その量も相当なものになってきた。しかし、今度は多すぎて自分の知りたい情報が探せなくなってしまうという問題も発生してきた。そこで、今回、こうした機会をいただき、ラーメンに関する情報を整理してみようと思ったわけである。」p.5
・「ラーメンのスープは、ダシとタレが合わさってでき上がる。  豚骨スープとか鶏ガラスープとかいうが、それは実は「ダシ(出汁)」のことなのだ。ただ、一般的にそのダシのことをスープと呼んでしまっている場合が多い。  よく、雑誌などの分類で醤油・塩・味噌・豚骨とあるが、実際はあの分類は正しくない。なぜなら醤油・塩・味噌はタレの分類だが、豚骨はダシの主材料であり、豚骨ベースでも醤油・塩・味噌があるからだ。」p.14
・「「無化調」という言葉はもともと存在しない。この言葉はラーメンフリークの造語である。(中略)無化調で旨いラーメンが食べられれば、それはそれで嬉しいことである。しかし、無化調ではないラーメン、つまり化学調味料を使っているラーメンにも旨いラーメンはたくさんあるので、食べる立場としては、もはやどちらでも良くなってきているというのが正直なところ。要は美味しいラーメンが食べたいだけなのだ。」p.32
・「(味の三平)店主の大宮守人氏は、ある日、常連に豚汁を提供した、すると、その中の一人が「ここに麺だけ入れてくれ」といってきたのである。そこで閃いた大宮氏が味噌ラーメンを思いつき、七年の開発期間をおいて、とうとう完成させたのである。」p.43
・「ラーメンの麺に欠かせない素材がカンスイである。カンスイの効果は、黄色の発色と独特のアルカリ風味、そしてラーメン特有の食感を出すことである。ただし、使わなくても麺はできる。」p.52
・「麺を作る際に小麦粉100に対する水の比率を加水率という。一般的に、加水率が低いほど麺がスープを吸収するために延びやすく、加水率が高いほどもっちりとして柔かい。」p.55
・「自家製麺が製麺所の麺より優れているかというと、そういうことはないと思う。最初に述べたように「どのようなラーメンを作りたいのか」によって、自家製麺がいい場合もあるし、製麺所に特注する場合もあるだろう。」p.67
・「一説によると、第二次大戦中に陸軍が『軍隊調理法』のなかで煮豚のレシピを載せており、戦地で食べた兵隊たちが終戦後に日本でラーメンの具に加えたという。カレーライスが家庭に広まるのと、同じプロセスなのである。」p.79
・「しかもこのナルトは東京のそれと色が逆になっている。外側が赤なのだ。これは、北海道と和歌山にしか見られない特徴である。」p.98
・「ラーメン店は数多かれど、これほど熱狂的に愛される店、いやブランドはないのではなかろうか。それが「ラーメン二郎」である。普通にラーメンが好きな人なら「今日はラーメンが食べたいな。どこのラーメン食べに行こうか」と考える。しかし、「二郎」好きは「今日は二郎が食いたいな。どこの二郎を食いに行こうかな」と考えるのである。この場合に「二郎」以外の他のラーメン店では代替できないのだ。そういう人たちは "ジロリアン" と呼ばれている。  また、「二郎はラーメンにあらず、二郎という食べ物なり」という格言すらある。」p.116
・「札幌といえば味噌ラーメン。ラードをたっぷり使った濃厚な味噌が特徴といえる。注文のたびにフライパンで野菜を炒め(挽き肉・タマネギ・太モヤシなどが多い)、そこにベースのスープとタレを入れて、熱々のラーメンができ上がる。豚骨ベースのコクのあるスープ、カンスイの効いた黄色くてコシのある太い縮れ麺、強いニンニク風味。これぞ札幌、である。」p.152
・「おそらく今、日本でいちばん人気のある味噌ラーメンは「純連」の味噌ラーメンであろう。」p.153
・「函館はなぜか「塩」なのである。「旭川の醤油」「札幌の味噌」に合わせて、マスコミが作ったかのような話であるが、実際に行ってみると紛れもなく「塩」なのだ。(中略)透明感のある優しいスープが主流。旭川や札幌が男を感じさせるのに対して、函館は気品のある女性を感じさせる。私だけかもしれないが。」p.158
・「ラーメンを通じて、多くの人と出会うことができました。そのことにより、ラーメン・ライフに幅ができ、楽しいラーメン・ライフを過ごすことができています。「いやぁ、ラーメンって本当にいいもんですねえ」と声を大にして言いたいです。」p.226
・「私はいろんなラーメンとの巡りあいを楽しんでいます。楽しくて楽しくてしようがない。だから「美味しいラーメン」というより私にとっては「楽しいラーメン」なんですね。味覚は十人十色。私が美味しいと言ったラーメンを十人とも美味しいと思うとは限らない。むしろ、そうじゃないからこそラーメンは楽しい、そういうものじゃないでしょうか。」p.227
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