フラワーガーデン

ようやく再会したハルナとトオル。
2人の下す決断は?

裏切りの夜

2005年11月07日 21時36分23秒 | 第6章 恋愛聖夜編~ハルナの章~
かずにぃはいつから煙草を始めたんだろう・・・。
いつから、大人の男性になっていたんだろう・・・。
私の知らない男のヒトが今、ここにいる・・・。

かずにぃは慎重に、私の服を脱がせると、自分自身の服も脱ぎ捨てた。
そして、私を自分の胸にそっと抱き寄せた。

かずにぃはただ黙って私と一緒にベッドに横たわると、そぉっと私の背中を優しく撫でた。
私はかずにぃの、トクントクンと言う心臓の音を聞いて、初めて安らぎを感じている自分自身に驚いた。

恥ずかしさも、恐怖心も全てかずにぃが抱き止めてくれた。
そんな気がした・・・。

かずにぃはゆっくりと上半身を起こすと、私の唇に、首に、胸に、その唇を這わすと、私の体を押し開き、更に下へと降りてきた。

呼吸が乱れ、気を失いそうになる。
もう言葉が追いつかない。
体が甘い感覚で満ちてくる。

かずにぃは顔を秘所から離すと、そのまま上半身を起こし、静かに私の中に体を沈めて来た。

「・・・あっ。った・・・い」
甘い痛みが体を貫こうとしていた。

「・・・力、抜いて・・・」
かずにぃは更に私の体を押し開こうとした。

痛い。・・・痛・・・い。
生まれて初めて体験する痛みに何度も気を失いそうになった。

かずにぃは、「大丈夫だから・・・。もっと力を抜いて」と、耳元で囁いた。
そして、「ハルナ、愛してる・・・」
そう言うと、更に深く私の中に入ってきた。

「嬉しいよ・・・」
かずにぃは、ゆっくり私の中で動き始めた。


「嬉しいよ・・・」
初めてキスをしたあの日のトオル君のはにかんだ笑顔が、涙で歪んで流れ落ちた。


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