「別に、お風呂に入らなくても良かったのに・・・・・・」
私はちょっと恨めし気に戸の向こう側に座っているトオル君に話し掛けた。
「ハルナ、髪洗った?」
トオル君は私の独り言を無視して質問を投げ掛けてきた。
「ううん。何で?」
「実は、髪にハトのフンが付いてたんだよ。それと、服にもね」
「え?!うそうそ!どこに!?」
「右上、だったかな?」
私は慌てて右上を触ってみた。
鳥の羽と一緒にフンらしき物が・・・・・・。
私がショックを受けたのを察知したのか、トオル君がそぉーっと小声で話し掛けてきた。
「大丈夫?」
「・・・・・・大丈夫じゃない」
私の半泣きの声にトオル君は黙ってしまった。
そうか。それで、彼はお風呂って言ってたんだ。
感謝しつつも、泣きそうになった。
知らないでずっとトオル君の横を歩いてたなんて・・・・・・。
「洗ったげようか?髪」
「え?!」
トオル君の突然の言葉に胸がドキドキしてきた。
冗談?本気?
トオル君は私の返事を待っている。きっと。
どうしよう。
昨日の夜は彼を拒絶してしまった・・・・・・。
もし今も断ったら、彼は気を悪くするかもしれない。
どうしよう・・・・・・。
どうしよう・・・・・・。
長い沈黙の後、
「冗談だよ」
「お願いします!」
と言う私達の声が重なった。
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私はちょっと恨めし気に戸の向こう側に座っているトオル君に話し掛けた。
「ハルナ、髪洗った?」
トオル君は私の独り言を無視して質問を投げ掛けてきた。
「ううん。何で?」
「実は、髪にハトのフンが付いてたんだよ。それと、服にもね」
「え?!うそうそ!どこに!?」
「右上、だったかな?」
私は慌てて右上を触ってみた。
鳥の羽と一緒にフンらしき物が・・・・・・。
私がショックを受けたのを察知したのか、トオル君がそぉーっと小声で話し掛けてきた。
「大丈夫?」
「・・・・・・大丈夫じゃない」
私の半泣きの声にトオル君は黙ってしまった。
そうか。それで、彼はお風呂って言ってたんだ。
感謝しつつも、泣きそうになった。
知らないでずっとトオル君の横を歩いてたなんて・・・・・・。
「洗ったげようか?髪」
「え?!」
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冗談?本気?
トオル君は私の返事を待っている。きっと。
どうしよう。
昨日の夜は彼を拒絶してしまった・・・・・・。
もし今も断ったら、彼は気を悪くするかもしれない。
どうしよう・・・・・・。
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