ケッチャムは運転席に座ると車を急発進させた。
僕とケッチャムは後部座席に乗り込み、追っ手に向け発砲し続けた。
やがて、門を通り抜け、木々に囲まれた道路へと車は滑り出た。
おかしい・・・・・・
何かがおかしい・・・・・・
・・・・・・まさか!
僕達は泳がされているのではないか。
そういった疑念が湧いてきた。
そう考えれば辻褄が合う。
「ケッチャム!服を脱いで!!」
僕がケッチャムの服を脱がそうとすると、
「おいおい。どうしたんだよ、トール。宗旨替えかぁ?」
追っ手を撒いて、安心したのかキンケイドは煙草に点けながらニヤニヤ笑って冷やかし始めた。
僕は、彼の言葉を無視して、丹念にケッチャムの体を調べた。
僕が、彼の肩の後ろに赤く鬱血した後を見つけ、
「ケッチャム、この痕は?」
と尋ねた。
「あ?何の痕だぁ?」
「これか!」
「おーい。一体、どうしたんだよ。トール?」
キンケイドがミラー越しに僕に話し掛けてきた。
「多分だけど、彼らはケッチャムの肩にマイクロチップを植え込んでいる可能性がある。
これで奴らはケッチャムの位置を正確に把握することが出来ているんだ」
キンケイドとケッチャムの顔色がさっと変わった。
「どうするよ?」
「・・・・・・市街地に出たら僕を下ろして。医療器具を調達してくる」
「その間、俺達は?」
「場所の特定を出来ないように数分おきに車を移動させて」
「どこで落ち合うんだ?」
「リンカーン記念館の像の前で」
彼らの顔に緊張の色が浮かんだ。
「大丈夫、必ず僕が助ける」
僕は彼らに話し掛けながら自分に言い聞かせていた。
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僕とケッチャムは後部座席に乗り込み、追っ手に向け発砲し続けた。
やがて、門を通り抜け、木々に囲まれた道路へと車は滑り出た。
おかしい・・・・・・
何かがおかしい・・・・・・
・・・・・・まさか!
僕達は泳がされているのではないか。
そういった疑念が湧いてきた。
そう考えれば辻褄が合う。
「ケッチャム!服を脱いで!!」
僕がケッチャムの服を脱がそうとすると、
「おいおい。どうしたんだよ、トール。宗旨替えかぁ?」
追っ手を撒いて、安心したのかキンケイドは煙草に点けながらニヤニヤ笑って冷やかし始めた。
僕は、彼の言葉を無視して、丹念にケッチャムの体を調べた。
僕が、彼の肩の後ろに赤く鬱血した後を見つけ、
「ケッチャム、この痕は?」
と尋ねた。
「あ?何の痕だぁ?」
「これか!」
「おーい。一体、どうしたんだよ。トール?」
キンケイドがミラー越しに僕に話し掛けてきた。
「多分だけど、彼らはケッチャムの肩にマイクロチップを植え込んでいる可能性がある。
これで奴らはケッチャムの位置を正確に把握することが出来ているんだ」
キンケイドとケッチャムの顔色がさっと変わった。
「どうするよ?」
「・・・・・・市街地に出たら僕を下ろして。医療器具を調達してくる」
「その間、俺達は?」
「場所の特定を出来ないように数分おきに車を移動させて」
「どこで落ち合うんだ?」
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