FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

倉本聰「疾しき沈黙」

2010年09月11日 08時17分02秒 | 小説
本日、倉本聰「疾しき沈黙」を読み終わりました。

「第二次大戦のあの時代。あの悲劇へと日本を導いた当時の大人たちの疚しき沈黙。その沈黙は今の日本に、まだ営々と棲み続けていまいか?哀しみと怒りを秘めてさわやかに時代を斬る倉本聰久々のエッセイ。疚しいとは痛むの形容詞化である。『良心に恥じるところがある。うしろめたい』という意味かと思われる。―本書より」

引き続き、倉本聰のエッセイである。
バカ官僚、大物政治家、大御所芸能人などの愚行をしれーっと紹介し、文学的にこけおろす筆術が実に痛快である。
誰もが感じる素朴な疑問を一刀両断する潔さに武士道すら垣間見える。
一編を紹介すると倉本先生は、どうも地球温暖化と言うフレーズに甚だ怒りを覚えているそうな。
「温暖」を大辞林で調べてみると「気候が温かくて穏やかな様子」と記載されているらしい。
氏曰く、「何をのんびり構えているのだ。温暖化なんて甘い。高熱化だ」だそうな。
もう、地球は、高熱でうなされ続けている状態なのだと。
温暖化などと言う甘っちょろい言葉しか思い浮かばない学者や識者なんてまともな対策を打てる訳もないと。
殆ど、重箱の角を突くような嫌がらせであり、イチャモンに近い意見であるが、尊敬する倉本先生が述べるとそうだそうだと首を大きく縦に頷いてしまう。
こんな意地悪的意見に同調する小生もかなりのへなまずるで偏屈であるが、仕事上地球高熱化対策と切っても切れないので、高熱を念頭に仕事のスピードを上げてみるか。

浜松町「忍八」

2010年09月10日 23時15分39秒 | ラーメン行脚
本日のラーメンは、浜松町「忍八」です。

浜松町の路地裏に小さなラーメン屋を発見。
つけめんもラインナップされていたので、実力の程は良く分からんが、入店。
750円のつけめん(並)をチョイス。
待つこと、5分。出てきたのは、コチラ。

一目で麺に特徴があるのが分かる。

全粒粉を使った極太麺だ。小麦本来の味が楽しめそうである。
つけ汁に付けずに2、3本箸に取って啜ってみた。
期待していたような風味は、皆無である。
一方、つけ汁はと言うと、あまり出会った事の無い山吹色である。
これは、なにがベースなのだろうと恐る恐る10本程の太麺をつけ汁にジャブ付けし、一気に啜る。
仄かな魚介風味とカレーの香り。それに隠れるように微妙な酸味に気付く。
なんとも表現できない厭な味・・・。
つけ汁の底を箸で掬うとツナとトマトが出てきた。
魚介風味は、ツナで酸味は、トマトと分かる。そして山吹色の正体は、カレーだ。
この取り合わせ、異様である。
カレー大好きなインド人もトマト大好きなイタリア人もマグロ大好きな静岡県人、誰にも受け入れられない微妙な味であった。
奇を衒い過ぎて失敗したパターンである。

有楽町「吉野家」

2010年09月09日 19時48分08秒 | グルメ
本日のランチは、有楽町「吉野家」です。

巷では、牛丼戦争が勃発しており、業界の勢力図すら変わりそうな勢いらしい。
BSEに端を発したアメリカ産輸入牛肉問題、継続的に続くデフレによる小売価格の低下。
常に対策が後手後手に回り、業界の雄「吉野家」が危機に瀕している。
売上高が「すき屋」と「松屋」の後塵を拝し、打開策を打てずに指を咥えている状態が続いていた。
そんな中、ガリバー吉野家が遂に攻勢に転じたとのこと。
オーストラリア産牛肉を10%使い、豆腐と白滝を使う事で牛肉量を少なくし、原価低減に成功した「牛鍋丼」を満を持して投入したそうな。
なんと、価格は、280円だ
見た目だけなら、牛丼より牛鍋丼の方が旨そうである。残ったスキヤキで次の日に作ったような濃厚な味を期待する。
日本で一番牛丼を売り上げるNO.1店舗有楽町店に足を運んだ。

何も迷うことなく、牛鍋丼を注文。
牛丼と同じように、僅か1分で出てきた。

なんとなく、牛肉が薄めでやはり量が少なく見える。でも、オーストラリア産は10%なので殆どがアメリカ産のはず。

微妙に色が濃く見えるのは、豆腐と白滝に味を浸み込ませるためか?
待望の一口目。パクリンコッ。
「味は、吉野家の伝統の味と変わらない。でも、白滝のムニュムニュ感が異常に気になる」
もう少し細目の白滝だったら最高である。恐らく更に味が染み込んで吉野家の伝統の味をもっともっと楽しめるのだろう。
一方、もう一つの新しい具、豆腐はと言うと。
これが、実にイイ。
日本人は、煮込み豆腐が好きである。
最後に食べるこの一口が腹を満たし、満足度を上げるのである。
全体的な印象であるが、280円なら納得価格と見た。
但し、高い完成度と牛丼との価格差100円の為、更に牛丼の売上が伸び悩むのでは?と心配してしまう。

倉本聰「失われた森厳」

2010年09月09日 19時40分51秒 | 小説
本日、倉本聰「失われた森厳」を読み終わりました。

「初めての選挙応援、石原プロに学ぶ謝罪の美学、視聴率買収問題、陪審員制度、ライブドア問題・・・。富良野に住み、テレビの仕事に長年携わってきた倉本聰が、独自の視点で日本の今を切り取る。『財界』連載に加筆して単行本化。 今回も倉本聰のエッセイである」

昨日読み終えた「北の動物園」は、夕刊フジというゴシップ紙擬いに連載されていたので、ネタや題材が非常に軽くウィットに富んでいた。
一方、今回のエッセイは、「財界」に連載されていたので、語られる内容は、国家、文化、環境など少し難しくなる。それでも圧倒的な厭味や強烈な風刺を忘れず、地球人達に僅か1ページ半で喝を入れる気合いに敬服である。
雄大な北海道富良野の地から都会人達に人間の尊厳を届けるペンに脱帽である。

倉本聰「北の動物園」

2010年09月08日 22時02分43秒 | 小説
本日、倉本聰「北の動物園」を読み終わりました。

「脚本家・倉本聰はまた、稀代の名エッセイストでもある。本書では、『夕刊フジ』に連載され大好評を博した珠玉のエッセー計97本を掲載。著者の少年時代やニッポン放送在籍時のエピソードから、劇団・テレビ・文壇・富良野の仲間たちの愉快な裏話まで、軽妙洒脱に語りつくす、ユーモアとペーソスにあふれた人間賛歌」

夕刊フジに連載されていただけあって、かなり笑える。
得意のブラックユーモアが爆発、連発し止めどないほくそ笑みに襲われる。
匿名で書かれる芸能人の醜態。
匿名で書かれる文化人の失態。
匿名で書かれる政治家の狂態。
これらの三態が、全て自分に置き換えられる。
人間は、変態である。
これだけ人間観察し、人間の本質にせまり、ヒューマニズムを追求したエッセイがあっただろうか?
読みながら同意し、読んだ後否定。
人間の尊厳を徹底的に面白口調で追求したエッセイである。
さすが、東大の頭は、違う。

北海道函館市「六花」

2010年09月07日 23時53分52秒 | ラーメン行脚
本日のラーメンは、北海道函館市「六花」です。

本日も昼時、新宿に辿り着いた。小田急百貨店のイートインが「六花」から「黒帯」の味噌カレーらぅめんに変わってると思ったが、明日からだった。
でも、鮭煮干涼菜麺なる珍しい冷しラーメンがあったので、行ってみる事に。
980円は、なんとも高いがしょうがない。
チャーシューの変わりにシャケの旨味が凝縮したパテが入っている。一つは、身だけを凝縮したもの。もう一つは、煮汁エキスを凝固したもの。両方共旨味成分が上手く抽出されていないが、創意と工夫は感じる。昨日のシャケらーめんと大違いだ。
添えられる野菜は、パプリカと水菜、レッドオニオンにサラダホウレン草である。
シャキシャキ感と彩りを重視した構成で、徹底的に冷涼感に拘っている。
更に彩りをビビッドに仕上げる為、北海道の至宝、オレンジボール「イクラ」がふんだんに盛られている。
気になるスープは、透き通るような薄黄色である。これで味が有のか?と心配しながら飲んでみると、しっかりとした塩味に胡椒のアクセント。コンソメとも違う芳醇な味わい。シャケエキスが隠れたアクセントになっているのだろうか。
また驚きは、極冷である。キンキン寸前一歩手前という初体験ラーメンに満足しきりであった。
冷麺と言えば、韓国。冷やしラーメンと言えば、山形県のご当地ものが有名であるが、何故もっと全国区にならないのだろうか?
やはり、冷やした時の動物系の脂身から出るエキスと水が分離してギトギトになるあの現象がいけないのだろう。
それにしてもこのサラサラ感、灼熱地獄の今年、ブームの予感。
ちと、遅い?

北海道帯広市「らーめん みすゞ」

2010年09月06日 22時50分38秒 | ラーメン行脚
本日のラーメンは、北海道帯広市「らーめん みすゞ」です。

現在、新宿では、京王百貨店、小田急百貨店、伊勢丹の3大百貨店がこぞって北海道展を開催中である。
伊勢丹は札幌市「えびそば 一幻」が初出店。
是非、えびそばを狙いたかったが、事前情報によると大行列との事なので止めた。
小田急百貨店は、一度食べた事がある「六花」だったので、止めた。
で、京王百貨店に都内初出店した帯広市の「らーめんみすゞ」に決めた。
ビジュアル的に器の表面をチャーシューで覆い尽くすチャーシューめんをチョイスしたかったが、1,000円と言う強気価格に恐れおののいて、780円の「こだわりみすず正油味」にしてみた。
待つこと、15分。意外と待たされた。麺は中太。北海道独特のゴム麺である。スープは表面を薄くラードが覆う醤油だ。火傷に注意である。立ち上る香りは、懐かしい中華麺。
大振りのロース肉のチャーシューは、期待通り芳醇な旨味が凝縮したテイストである。脂身が少ないのでジューシーさに欠けるが、珠にはサッパリ系のチャーシューも美味なり。
胡麻油で炒めた白葱がアクセントになり、辛味も微妙にある。食欲増進にイイ。で、全体的な印象であるが、特に取り柄のない、普通のらーめんであった。先日、物産展で食べたらーめんと同じである。
百貨店の物産展も岐路に立たされているのだろうか?これだけ情報網が発達した今、全国に孤高の一店なんてないのだろうか?
口内火傷だけ負ってしまった・・・。

松戸市「Backstube Zopf」

2010年09月04日 10時39分08秒 | パン屋行脚
本日のパンは、松戸市「Backstube Zopf」です。

数年前に実家から車で5分の辺鄙な街道沿いに全国的に有名な(有名になった)ブーランジェリーが出現した。

HPを確認すると、
「店の名前はドイツ語ですが、並ぶパンは多国籍。アイテムは400以上。毎日300種類のパンを焼きだしています。『かならずお気に入りのパンが見つかるでしょう』がコンセプト。溢れんばかりに焼き出されたパンに囲まれて、是非あなたのお気に入りのパンを見つけて下さい」
と凄い事が書いてある。
また、店舗の2階には、自家製天然酵母を栽培している。
葡萄の蔦がベランダ周りに絡みついている。

確か、ブーランジェリー特集の雑誌で店主が美味しいパンを焼くコツは?と言う質問に、
「朝からいっぱい焼く事です」
と答えていた。
本日も6時30分開業と同時に入店したが、所狭しと美味しそうなパン達がズラリと並んでいた。
ドーナツや一口あんパン。

ミニクロワッサンやベーグル。

パンプキンやそば粉のパンまである。

マンゴー、桃、グレープフルーツなど果物を使ったデニッシュ類。

サンドウィッチ系の調理パン。

朝7時だと言うのにカレーパンは、あっという間に売り切れた。

店の奥の壁は、ディスプレー用のパンなのだろうか?

レジカウンターの脇には、焼き菓子まで取り揃えている。

朝7時にして、100種は完成しているようである。
で、本日の戦利品。



菓子パンから調理パンからドーナツまで思うがままにトレーに取った。
会計は、3,000円で、紙袋いっぱいである。
プチパン屋でも開くのかという量であるが、この味、この香り、あっという間にたいらげてしまう。
クロワッサンのパリパリ感、バターロールのふんわり感、カレーパンのスパイシーな香り。カレー屋を開いても通用しそうである。
開店と同時に地元住民が押し寄せ、一段落すると松戸・柏市民が地の利を生かし押し寄せる。
最後は、観光バスで遠方からパンフリークが大挙押し寄せるそうな。
こんなド田舎で毎日、閉店まで行列が絶えないとは、一にも二にも味なのであろう。
その要素に低廉な値段が提供できれば、絶大であろう。

北海道千歳市「らーめん 一騎」

2010年09月03日 23時04分11秒 | ラーメン行脚
本日のラーメンは、北海道千歳市「らーめん 一騎」です。

池袋西武で「北海道うまいもの会」が開催されていたので寄ってみました。
今回のラーメンのイートインは、北海道千歳市「らーめん 一騎」です。
HPを覗かせて頂いた限りでは、行列のできるらーめん店のようである。
味噌がメインのようであるが、醤油も塩も取り揃え、つけめんまでラインナップする欲張りスタイルが気になる・・・。
まあ、味が良ければなんの問題も無いので、特許出願中のイチオシ”千歳シャケ味噌ラーメン”をチョイス。
待つ事、5分。
すぐ、運ばれてきました。
確かに、シャケらーめんとは、ありそうでなかったので期待度大で一口目。
ズズズズズズズ~~~~~~~~ッ
シャケの生臭さを特許出願製法で極力排除しながら、旨味だけは残る、そんな味を期待していたが、どこが特許なのか全く分からない味である。
シャケの風味なんて皆無であり、瓶詰めのほぐしシャケが申し訳なさそうに乗せられている・・・。
味を総括すると、唯の味噌ラーメン。
信州の赤味噌2種、白味噌2種、それに赤ダシ味噌1種をブレンドした味だそうな。
拘りは分かるが、北海道のすみれには、完全に負けているし、この程度の味噌ラーメンは、都内には歩けば当たる程である。
久々に、物産展で外した・・・。
デパート業界も”初出店”に拘り、本当の旨い店探しを怠っているとしか思えない味であった。
非常に残念である・・・。