本日、雫井脩介「犯人に告ぐ」を読み終わりました。
先日、新聞に「100万部突破!!」とデカデカと出ていて、更に購買意欲を掻き立てる広告が出ていました
この内容で100万部は、不思議です。上・下巻有りますが、読む時間をムダにしたような・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
同作家の「火の粉」もそうでしたが、映像化する事を前提に書いている様な気がしてなりません。要は、浮世離れしてるんです。細部の作りに現実味が無さ過ぎるのです・・・。
下巻の最後の解説に、「エンターテイメント小説の真の面白さは、常識的な世界を突き破ることから生み出される。とはいっても、リアリティは必要不可欠で有る。何らの裏づけもない空想だけの世界では、読者を納得させることは難しい。大胆さと緻密さが共存し、しかも日常と非日常との境界線上のリアリティを備えた物語、これこそが、読者の待ち望む「真のエンターテイメント小説」である。
と言う記述が有ります。いい事書きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
ここまで、的確にエンターテイメントを分析している人が何故この小説を絶賛するのでしょうか・・・。
詳しくは書けませんが、ある事件を解決するために、警察がメディアを利用して事件解決にあたろうとします。しかし、全く、解決できません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_2.gif)
それどころか、”劇場型捜査”を仕掛けているのに、全く、警察は攻めません。受け身です。挙句の果てに、犯人のちょっとした”ミス”からボロが出ます。この作家、いつも、有り得ない偶然を使用し話を急展開に持ち込みます。緻密さの欠けらも無く、浅はか。映像権で儲ける事ばかり考えていると、このような安易な手法を使わざるを得ないのでしょう・・・。もうちょっと、捻りに悩まされ驚愕に震えたいものです。
感じ方は、人それぞれですが、小生には全く響きませんでした・・・。