FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

御茶ノ水「とんかつ キッチン なか野」

2010年01月06日 23時52分30秒 | グルメ
本日のランチは、御茶ノ水「とんかつ キッチン なか野」でした。

5日に神田明神に初詣に行った際、裏門から出てフラフラ歩いていると前方に気になる看板が。
「とんかつ キッチン なか野」
ひらがな、カタカナ、漢字と使い分けるこのややこしさ。
しかも、北面ひな壇に佇む一軒家。
気付いたときには、回りをマンションとビルに囲まれお天道様からも見放され、行く末が心配になるお店。
でも、こんな隠れ家的なお店が意外と凄く美味しくてホントに隠れ家になる場合も。

期待を込めて入店です。おじゃましま~す。

一番高いメニューは、ロースかつ定食1,700円。一番安いのは、玉子丼定食700円である。
まあ、良心的。
トルコライスなどという洒落た一品もあるのだ。
久々にチキンライスが食べたいと思うが、やはり、屋号にあるようにとんかつでしょ、と心を決めてカウンター席へ。

店内は、カウンターに8人位と4人掛けのテーブル席が3つ。
その上、1階が溢れかえると2階まで案内している。
意外と広いお店なのである。
厨房内には、70過ぎのおじいちゃんシェフとその女房であろうか料理研究家の岸朝子が飲み過ぎで辛い朝を向かえ、苦しいながらもTV出演する痛々しい姿の時のような井手達のオカンが一人
そして、ホールを取り仕切るのは、この2人の娘か嫁。
岸朝子との丁々発止を聞いてる限り、娘と推察される。
こういう家族経営のお店は、何故だか小生のハートをいつも射止めるのである。
さあ、注文だ。
950円のとんかつ定食を注文しようと思ったが、右隣の殿方が美味しそうにしょうが焼き定食を頬張っている。
グラグラと気持ちが揺れ、
「しょうが焼き定食、くださ~い
と注文してしまう。
お行儀良く伊坂幸太郎の「あるキング」を読みながら待っていると、左隣の殿方に「とんかつ定食」が運ばれてきた。
横目でチラ見。
「分厚~~~しかも、デカ~イ衣もしっかりと付いてるぞ~色も狐色だ
とほとんどガン見状態で観察。
「とんかつにすればよかったかな~?」
とどこまでも、本日は、優柔不断なり・・・。
そんなこんなで待つこと15分。出てきたのは、コチラ。

豚バラ肉と乱切り玉葱を甘辛ダレで炒めた一品。
付け合せのトマトも巨大でバナナまで付いてくる。
味噌汁が豚汁なのも嬉しい。
期待の一口目。パクリンコッ。
「こりゃ、思った以上に旨いぞ」
豚肉の甘みと玉葱の甘みにタレの甘み。
「甘~~~~~~~い
と叫びたかったが、ちょっと古いので自粛。
しかし、皿から肉と玉葱を同時に摘み食べれど食べれど減っていかない。
とんかつの厚切り加減といい、この肉の量といい、サービス精神がどこまでも旺盛なお店である。

自家製の白菜お新香まで付いてこの値段ご贔屓にさせて頂きます。
大満足のランチを終え、爪楊枝でシーハーしていると、カウンター越しから岸朝子が、
「これ、どうぞ
と、ヤクルトを一本渡される。

店内のどこにも「ハンサムな殿方には、ヤクルト1本サービス」なんて書かれていない。
回りを見渡しても、貰ったのは、小生だけ。
こりゃ、もしかして朝子のお眼鏡に叶ったか
優越感というより恐怖感と共に「グビッ」と喉を鳴らして飲み干すとカウンター越に笑顔で見守る朝子がいた。
「あ~~~、誰かヤクルト貰って~」