ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

新聞の取材を受けるということ

2009-07-31 03:17:39 | Weblog
先日のレインボースタディーズ、市民向けの性的少数者への理解を深める学習会のことが
7月30日付の愛媛新聞に掲載されています。

当日は記者さんが取材に入ってて、最後までしっかり聞いておられたはずで、
その後も随分と話し込んでこちらの意図を伝えはしたんですけれど。
こんな記事になったようです。

HIV/エイズについて同性愛者たちが向き合っている様子を、学習会ではよくよく伝えた
はずなんですが、一般的な情報を元にHIV検査の増進を求めてるかのような文面に
なってしまってます。

同性間ではなぜ感染率が高いのか?そしてその啓発は同性愛への偏見がある中で簡単ではない、
ということを当事者自らが市民の皆さんと考えるというテーマであったはずなんですが、
そこにはあまり注目されず書かれているんですね。

新聞記事でHIV感染者数報告が取り上げられる時の問題点も学習会では改善を訴えてた
のですが、この記事の中でも感染者の割合が7割といった同性愛者たちを追い込むような
数字を出すだけで、その事情を聞いて感じたことを書いてくれませんでした。

口腔内粘膜での検査も、男性同性愛者などMSM(男性同性間での性的行為を行うもの)が
一般の人以上に手軽に何度も検査に行けるための手段として、経費のかからないものも
考えていかなくてはいけないだろう、という中での提案したものですが、幅広い社会全般の
検査のしやすさを求めたことのように書かれています。

見出しでも、採血以外の検査方法を求めたと書かれてますが、そんなことがメインの学習会では
無かったはずです。

生活欄に思わぬ大きなスペースで取り上げられたのですが、なぜこのような学習会を自分たちが
主催したか?ということが伝えられておらず、同性愛の偏見を問いかけていくような記事にまでは
出来なかったようで、まだまだ記事表現としての挑戦の限界を感じます。

これは記者さんの能力なのか、自分たちの説明不足なのか(う~む)

記者さんとは相当話し込んだのですけどね。
せっかく同性愛という中々触れることの無い記事が書けるのだから、社会を変化させる、
隠れているものに光が当たるような記事への挑戦を期待して話し込んだのですけど、
まだまだ自分の熱意が伝わりきれなかったか、記者さんの注目と理解はずれたままだったです。

やり取りをしてて、表現の物足りなさとか、文章表現への工夫が感じられず苦労がありました。
記事にそのまま使えるような説明が自分に出来なかったことが問題なのか?と憤りに思うこと
しきりの複雑な経験でした。

まだまだ最初の一歩だからね。
これからも学習会などこちらからどんどん発信をして、少しづつ変化をさせていかなきゃいけません。

愛媛に性的少数者の人権啓発団体があることとか、HIVに向き合う学習会を自ら主催したこと
などが後記事で取り上げられたことが、今後の活動の後押しになる部分もあるだろうと期待を
しておこうと思いますが、なんとも複雑な思いで記事を眺めてますが、次回はもっとこう言おう!と
頭の整理、活動の整理が出来るきっかけになったなとも思っているところです。


こちらで記事を大きく読めます
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/60122486.html


レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org

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