ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

年間24万2292件の中絶手術

2009-11-30 23:53:27 | Weblog
12月1日は世界エイズデー
昨日に引き続いて「性」のことを続けてみます。

24万2292件。これは2008年に日本で人工妊娠中絶をした数です。

年間出生数は約110万人ですので、少子化が問題とされる中で24万。
5人に1人は生まれることが出来ないでいるという大変な数の命に驚きます。

中絶をしなければならなかった事情を見てみると以下のようでした。

・結婚前の妊娠
・生みたくない妊娠
・経済的な理由
・職業上の理由
・避妊の失敗
・健康上の理由
・相手の反対
などと続いています。

中絶数の推移を見てみると、年々下がっていて
ここ最近は30~24万あたりで下げ止まっているようです。
以前は100万件もあったことを思うと、それもすごい数だったなと思えます。

随分少なくなってきたともいえますが、それでも24万はまだ多いように感じるのです。
望まぬ妊娠、これだけたくさんの命を生かさないことに選ばねばならないこととは・・

そもそも、避妊がうまく行っておればこのようなことにはならないのでしょう。
避妊行為に気をつけながら妊娠してしまったという数がここまでとは思えません。

コンドームはちゃんと使われているのでしょうか?
昨日書いた出荷数の激減にあわせてみても、コンドームの使用意識が少なすぎるようです。

コンドーム自体の不良率というのは1%以下でなければならないとされています。
でも、使っていたのに妊娠してしまったという率も3%~14%とされていて
使い方にも問題があることも明らかになっています。

妊娠してしまうような性行為とは、コンドームを正しく使わないということ。
そのことはそっくり、性感染症の予防が全く出来てないということになります。

コンドーム以外の避妊方法といわれるものの大半は
「膣外射精したから」とか「安全日だと思った」とか「知らなかった」・・

オギノ式は妊娠するために生み出した計算だったはずなのに、妊娠しない安全日を
知るためのものと勘違いしているものや、外へ出せば大丈夫と思っている。

妊娠のこと、性感染症予防のこと
二人の行為にもっと愛情を込めた責任をもてあう意識が必要なのですが
その学習機会というのも、振り返ればあったかどうか?

大切なことがほとんど伝わって無い中で10代の中絶が次々と起きており
責任ある判断が出来るはずとなっている20代以上でも次々と・・

性のこと、あまりに向き合わないでいる社会
軽く捉えすぎてしまっているようです。

セックスは楽しくするもの。
純潔で済む問題ではありません。

でもそのためには、しっかりした実践方法を学んでおかねばならないのだけど
社会も、自分たちも、向き合わないままに毎年大変な数の命を絶ってしまっています。

HIV/エイズのことも、運の悪かった少数者のこと、他人事としないで考えるには
もっと知らなければなりません。

ただただラッキーなだけであった。
まだ感染して無いだけであった、ということのように思えます。


過去記事
(コンドーム出荷数が激減している!)
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/60668732.html

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