ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ドラマ「警官の血」で描かれた同性愛者の犯罪

2009-02-18 02:45:59 | Weblog
テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル「警官の血」
戦後から現代の60年にわたり、正義のために生きた3代の警官が真犯人に
たどりつくまでを描くミステリー大作。
http://www.tv-asahi.co.jp/keikan/

親子3代の警察官は、江口洋介(父)・吉岡秀隆(子)・伊藤英明(孫)、椎名桔平らが出演。
2月7、8日の2日連続で5時間近い大河ドラマで見応えがありました。

3代の警察官親子が不幸な血として翻弄させられることになる真の犯人は、
江口洋介(父)の同僚警察官である椎名桔平なのですが、これが戦争のトラウマ
(心的外傷)から同性愛に走ったことになっていて、その自己嫌悪によって
関係した美少年を次々絞殺してしまうのです。そのことに気が付いた江口も絞殺・・。
(すごいネタバレ書いてるようですが、ドラマでは早いうちから分かるので大丈夫のはず)

オドロオドロシク、同性愛こそが犯罪の原因であったと描かれ
三島由紀夫とか、そういった時代を思い起こし、グッタリは来ました。

「心的外傷で同性愛者になる」なんてことがあるのか?

同性愛者の当事者である俺には想像できないことです・・
そもそも同性愛者であったのが、あるきっかけに自覚しただけではないかと思う。

当時の社会が同性愛を犯罪的に如何わしく見ていたことが、大変な自己否定となり
そのような自己嫌悪が原因となって、関係を持った相手を殺してしまう。

同性愛がこんな風に思われてきた時代があったし、今もそう思っている世代は
いるのだろうな、と思いながら複雑にドラマを見ていました。

そして、今もそのような自己否定で自己嫌悪し、
自分を受け入れられずに苦しんでいる仲間がたくさんいることでしょう。

個人の意識の問題では済まされないだろう、深い社会の闇を感じます。

でも、今の時代は
その頃に比べれば随分と明るく伝えられるようになったかな、とも思います。

今回のような時代的同性愛設定を、今の若い人が違和感を感じて見てくれるなら
いいのだけどと思うけど、どう見たでしょうか?

時代ドラマとはいえ、久しぶりに同性愛犯罪温床説?を目の前にしたのでした。


■中日スポーツ 椎名『オトコの唇は想像するより険しい』
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2009020602000098.html

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 撮影内で椎名桔平は、男性との濡れ場を初体験。「僕の役は戦争のトラウマで
男色になるんですが、全裸になりまして初めて男性とキスシーンをしました」と告白。
「男の唇は想像以上に険しい感触で…ロケの帰り道は車中で2時間、暗くなった」と
顔をゆがめ、爆笑を誘っていたそうだ。
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↑この記事にある椎名桔平による同性愛演技の感想・・とても悲しいですね。
まだまだ、こういう扱いや笑いの誘いというのがまかり通っています。

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