ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

LGBTのアウティングについて(おはよう日本)

2016-10-06 07:09:08 | Weblog
アウティング・・・

本人の許可なく、第三者にLGBTであることなどを伝えてしまうことです。

多くのLGBTたちは自身のこと隠していなければなりません。
知られてしまうと、不利益が多いからです。

偏見や差別をまともに受け、それは自分のことだけでは収まらず、家族を巻き込んでしまいます。

耐え難いリスクで、知られたら死ななくてはならないくらいのショックを受けます。
友達を失い、会社や学校や居場所を失い、そして親や兄弟、家族も失いかねないリスクなのです。

その中で、どうしても知ってもらいたいとき。
伝えざるを得ない状況の時に、その人を信頼できると思い
相当な勇気をもってカミングアウトは行います。

本人がその人にカミングアウトしたからといって、公言したつもりではないことが多い。
だけれども、往々にして誰かに漏れ伝わっていくことはよくあることです。

そのうえ、何かがあった時にも
「だったら黙ってたら良いじゃないか!」とまで言われてしまうのです。

そんなジレンマの中で、当事者たちは自身のことを
どこまで行っても孤独であり孤立なのかと思い知りながら生きている感じです。


NHKの朝の番組「おはよう日本」でアウティングの特集をしてくれていました。

その内容をネットで公開してくれています。
NHKのテレビ放送だけでない伝え方というのは感心します。

自分は、日本社会においてLGBTへの偏見や差別があり続けるのは
「知らないから、学べる機会がなかったから」だろうと思ってます。

自分とは違う分からないものとの対応の仕方が分からないことで、結果、差別や偏見となるような行動に、なってしまっている。
たぶん多くの人は、その自覚の無いままにそうしてしまっている。

もし・・法整備などで、学びの機会を日本中のすべてで本格的に用意させていけるような号令をかけられたなら、日本の学校教育や行政など優秀なシステムが動き、啓発を一気に進めさせ、国民意識をより良く高めていくことができるんじゃないかと思う。

アウティングをする人に刑罰を与えろ!と考える人もいるだろうが
今の日本の社会意識はそれを了解しないだろう。

なぜなら、何を持って刑罰を受けさせる罪とするのか、日本人は線引きができないからだ。
そもそも、これが問題であるということさえ分からない人が多いだろう。

しかし悠長にしていたのでは、厳しく追い込まれてしまう人がたくさん出てしまいます。
理解増進をするにも、勢いをもってやらなければなりません。
今行っている人権啓発程度では限界があるでしょう。
大きな変化は起こしにくいと思います。

まったく違うインパクトで全国一斉の動きが必要だろうな~

そんないろいろを読みながら考えました。

皆さんもぜひ読んでみてください。
どうしたらこんな不幸が起きない様にできるか、考えてみてください。


■おはよう日本
アウティング どう向き合うか  2016年10月5日(水)
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2016/10/1005.html


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