ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

視覚障害者の白杖折損増加

2011-08-19 00:42:40 | Weblog
■自転車:視覚障害者の白杖折損増加 修理の6割超
http://mainichi.jp/select/today/news/20110816k0000e040059000c.html
■銀輪の死角:どうなる走行規制/1 視覚障害者の恐怖
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110816dde041040061000c.html

白杖(はくじょう)を持つ人を自転車がひき逃げ、折り逃げ・・

自転車の暴走は、最近特に言われる社会問題

この記事の感想がmixiでたくさん書かれていました。
しかし、視覚障害者へ無理解な意見が見られて愕然となった。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1709030&media_id=2

・目が見えないのに外に出るのが悪い
・出歩くなら他人に迷惑のかからないようにすべき、自分がそうなら家を出ない
・白杖が折れて困るなら金属製にすればいい
・自転車によく見えるように背中に「障害者」と書いたタスキをかけるべき
・障害者だから何でも周りが何とかして!というのが腹が立つ
・ネットで何を書こうが、どうせ目が見えないから読めないだろう
・白杖のことをはじめて知った
・目が見えないのに一人で出歩くほうが信じられない
・白杖を持つ人はすべて何も見えない

数日たって、さすがに酷い感想を書いていた人の何人かは日記を閉じていた。

障害者はもっと遠慮して生きろ!調な意見

いくらなんでも今時、障害者への人権意識は高まってるだろうと思ってたのですが・・・
恐ろしい言葉がそこそこ見受けられたことに、息を呑んでしまった。


自分の彼氏くんも視覚障害がある。
全盲ではないので、ある程度は見えても、周りの人がどのような目で自分を見ているのかは分からない

人の視線を気にしつつも確認できない・・というのは相当なプレッシャーだろう
それでも日常生活をしていくには、大変強い気持ちがいると思う

人には言葉に出さない「目で伝える」意思疎通も多いのだが、彼には分からないのだ

彼氏くんからもこの手の話は良く聞かせてもらう。
自転車は白杖を持ってようが暴走してくるのだそうだ。

このニュースのように、避けれない人も歩いているのだが
相手(歩行者)が自転車の自分を避けてくれるだろうと思っている人も多い

彼氏くんも白杖を持っている。

でも、日常では逆に邪魔になるようで持ち歩いていない。
そのことは「いけないこと」らしい。
視覚障害者は白杖を持ち歩かないといけないことになっているのだ
これも変な話なんですが・・


障害者への偏見や差別、無理解を目の辺りにしてみて
同性愛や性同一性障害への無理解とおんなじだ!!と改めて思ったです。

遠慮して密かに生きろというのです

マイノリティへの不寛容・・それはどこから湧き上がってくるものなのか・・

教えられてないから仕方がない、そういう立場に生きてないから仕方がない?

厳しいネットの書き込みに「ぶつかってくる人も悪意はないのだし、自分も悪いのだから」と
ひき逃げ・折り逃げにあってもそんな風に、心乱さずに自身の思いを遠慮そうに
書き込んでいる方のコメントを読んで、また複雑な気持ちになる。


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歩行中の視覚障害者が、目の代わりと言える白杖(はくじょう)を走行中の自転車に折られるケースが相次いでいる。明確な統計はないが、「白杖修理の原因は約3分の2が自転車との接触」とみる団体もある。自転車と歩行者の事故は09年までの10年間で3.7倍に増加する一方、歩道には点字ブロックなどが設けられてバリアフリー化が進み、視覚障害者の通行も今後さらに増えるとみられる。自転車利用者への注意喚起やルールづくりが課題として浮かぶ。

 白杖の修理を請け負う社会福祉法人「日本点字図書館」(東京都新宿区)には、全国から多い時には月20本が持ち込まれる。20年近く携わってきた担当者によると、自転車による被害は以前から多く、「全体の6、7割を占めるのでは」と話す。2カ月で2回も折られたケースもあったという。

 白杖の販売・修理をする社会福祉法人「日本盲人会連合」(同)の担当者も「実感として自転車に折られるケースが最も多い」と言う。月2、3本の修理をするほか、被害に遭って新品を購入する人も少なくない。担当者は「そのまま立ち去る自転車が多く、障害者は泣き寝入り。ひき逃げと一緒だ」と話す。

 厚生労働省によると、全国の自治体に申請があった白杖の修理は05年度の59件から09年度は71件に増えた。

 筑波大講師らのグループが全盲の343人を調査し99年に発表した研究報告によると、67%が「自転車とぶつかったことがある」とし、そのうち約7割は「相手はそのまま行ってしまう」と答えた。自由回答では白杖が折れたり曲がったりしたとの訴えも目立ち、「引っかけても知らん顔。棒切れにしか思っていないのでは」との記載も。9割が自転車の歩道走行に危険を感じ、1割は「歩道を走らないで」と求めた。

 調査に加わった都市プランナーの松村みち子さんは「視覚障害者は白杖を折られたら一歩も動けない。自転車は注意を徹底してほしい」と呼びかけている。【毎日新聞 馬場直子】



コメント (3)
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