ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

携帯フィルタリング「同性愛制限」その後

2008-08-28 01:56:31 | Weblog
未成年者が携帯で有害サイトを閲覧できないようにするフィルタリング。

その制限対象に「同性愛」がある!?
ということについて、社会の偏見を助長させてる信じられないことだ、と
以前にも書きました。

制限対象が過剰規制である現状を第三者機関が再検討してたのですが
制限カテゴリーから「同性愛」を外す内容で意見書案が出されました。
良い方向の進展です!

このフィルタリング規制はネットスター社というフィルタリング会社1社が
決めた制限カテゴリ(そもそもこの会社が制限対象を独自判断で決めちゃってた)
をすべての携帯会社が利用し、そのカテゴリから携帯会社が選択する形で
フィルタリングサービス使われているんですね。

なんでもかんでも制限しちゃえ!というのが今の内容で
自分たちに関係するカテゴリだけでなく、いろいろ問題が取り上げられていた。

▲ネットスター社が決めている制限対象カテゴリ
http://category.netstar-inc.com/category.html

だれかが考えて問題のあるサイトを選んでくれてるんでしょ?
なんて簡単に考えてたら、知らない間に情報統制されちゃってるんですね。

今回制限カテゴリを見直した第三者機関は
「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)」というところ
http://www.ema.or.jp/ema.html

●詳しい意見書はこちらのPDFにあります。読んでみて!
http://www.ema.or.jp/application/opinion0821.pdf

その中の「同性愛」項目はこのようにまとめられていました。

-----------------
ライフスタイル・同性愛
(ゲイ・レズビアン・トランスジェンダーの生活スタイルに
関する各種情報の提供)

同性愛でも性的な情報を含むサイトはアダルトカテゴリーに分類されており、
青少年にとって同性愛自体が有害とは考えられない。
性同一性障害については、国内外においてもその理解は進んでおり、
同性愛者への差別、青少年の同性愛への偏見を助長することも考えられるため
アクセス制限対象カテゴリーとすべきでなく、カテゴリー自体の必要性の有無
についても検討が必要と考える。
-------------------

人権問題への取り組みに逆行した偏見の助長として、明確に制限すべきでない
と意見が出されるようです!当然といえば当然なのですが、そういう結果が
案としても出てきたことに妙にホッとした。

今回のことも、誰かが勝手に良いように考えてくれた訳じゃあないんだよね。
EMAが意見募集したときに、ちゃんと意見した仲間たちがいるからなんだよ。
社会はやっぱりみんなで作ってるんよね~

この意見書案が出来たことで、これを読んでの意見をまた募集してるとのこと。

バックラッシュなんてことがなくもないので、これも出しておいた方がいい!

俺としては「同性愛」のカテゴリ自体が必要ない!ってことを送っておきたい
と思ってます。

偏見を持っている親!?の不安を解消するために、さらに社会の偏見を扇動
していく・・なんてこと、社会が行うべきじゃないことですからね!
そんな世界で生きていくなんて嫌でしょう?


●意見の出し方は・・
モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)
http://www.ema.or.jp/ema.html
のトップページ一番上に今は載っています。

意見応募用紙
http://www.ema.or.jp/application/question0821.xls
宛先
tokutei@ema.or.jp  もしくは FAX03-5775-3885 など

■EMAが携帯フィルタリングの対象カテゴリー意見書案を公表、コメントを募集
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080823-00000001-myc-sci

(ゲイリーマンの過去記事)
■携帯サイトの「同性愛」規制!?
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/archive/2008/02/22
■docomoアクセス制限で同性愛排除?
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/archive/2007/03/27
コメント
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