ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

東京大空襲を振り返る番組たち

2008-03-18 01:38:33 | Weblog
TBSで3月10日に放送された
『シリーズ激動の昭和 3月10日東京大空襲 語られなかった33枚の真実』
を見た。

ちょうど日本テレビでも今日明日に東京大空襲のドラマをやっていますね。
今年で64年 何か区切りの年なのかな?最近各局が振り返った番組をやってる
のはいったい何故ろう?と思いながら見ています。

以降も、次々と日本の地方都市が焼夷弾により焼き尽くされた。
民間人を狙った大変な大虐殺で、広島・長崎と同等に語り継ぐべきことだと思う。

でも、ドラマで描くと
まるで大震災にでもあったような感じで描かれることが多く
戦争はだめだ!とは感じるのだけど、自分たちが引き起こした戦争による
因果応報みたいなことから目を背けさせてしまう感じも見受けられて
妙な気分にもなる。

日本もこんなに大変でした・・といった
「ガラスのうさぎ」「火垂るの墓」にあるような映画も、
日本が侵略した国の人たちがこういった映画を見れば
それは仕方がないよね・・って思うでしょう。

なぜここまでに国民を犠牲にするほどのことをしてしまったのか?
なぜ国民も流されてしまったか?
よくよく考える機会にしたいと思う。

物事は一足飛びには起こらないのだけど、
現在、日本が武力を持って物事を解決する、武力カードを切れる国に
なろうとしている今、戦争を振り返る番組はとても大切だと思う。

番組で東京大空襲時にB29に乗っていたパイロットたちに地上で起こった
写真を見せるのだが、彼らも任務を果たしただけと言葉少なげだし
彼らのアイデンティティに関わっていくような話だけに複雑だ。

こういったシーンを見ると戦争後も苦しめられるのは市民たちなんだなと
つらくなる。一番に問いただすべきはパイロットではなく、司令官だろうに
トップたちは表には出てこない・・。

この東京大空襲をはじめ以降の各地の空襲、原爆投下を指揮したのは
カーチス・E・ルメイ

その功績もあってその後アメリカ空軍参謀総長にまで登りつめるのだが、
なんと昭和39年12月7日に日本政府から
勲一等旭日大綬章(日本の最高位勲章)を授与されていたことを今日知った。

こんなことを今になって知った自分も恥ずかしく思うと同時に
本当に空しい気持ちで堪らなくなった・・

政府の役人もどのような思いで授与を眺めたか
天皇もどのような思いで署名したか
それも、12月7日に

こんな屈辱を持ってしても、私たち日本は64年前にすべての恨みを押さえ
ぐっと堪えて憎しみの連鎖を止めたんですね。その凄みたるや・・

本当に誇りに思いたい。

その思いを、憎しみや恥ずかしさとして復活させては決してならないのだ
と強く思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする